仗助に双子の姉がいたらというもしも パート3 三部へ   作:蜜柑ブタ

19 / 40
太陽の暗示編。



原作よりさっさと終わります。


太陽の暗示

 

 イランとイラクは、情勢が不安定なため、ルートを避け、カラチから、船でアラブ首長国連邦へ渡り、アブダビという都市へ。

 

「暑いよ~…。」

「我慢しなさい。」

「なんで姉ちゃんにこんな格好させるんすか?」

 暑い国で、ミナミのみ全身を覆うような格好をさせられていた。

「宗教上の都合じゃよ。中東では、女性はこのように肌を見せてはならんのじゃ。」

「ジョースターさん、車買ってきたぜ。」

「また…車か…。」

「我慢してくれ。辛いじゃろうが…。」

 そして車に乗って、豪邸が並ぶ道筋を進む。

 20年前まではこの辺りも砂漠だったらしいが、オイル(石油)ショックによる莫大な利益により、夢のような都市に成長したらしい、っとジョセフが説明した。

 そんな中、花京院が後ろを気にしていた。

「まだ誰かにつけられている気がするのか?」

「い、いや…、こう見晴らしが良い場所だ…。追っ手がついいれば分かるのだが…、つい……、誰かに見られているような気分がして振り返ってしまう。」

 無理もないことである。

 ほぼ毎日のように敵のスタンド使いと戦い続けていたのだ。警戒するに越したことは無いが、精神がもたない。

 ジョセフが話題を変えた。

 これからルートについてだ。

 

 ここから北西へ、100キロのところにヤプリーンという村に行くのだが、砂漠と岩山があるので、道路がぐるっと回り込んでいるので、車だと3日はかかってしまうらしい。

 そこで、まず村に行き、セスナを買ってサウジアラビアの砂漠を横断しようと言う。

 今まで飛行機を避けていたのは、無関係な人達を巻き込まないためだったが、飛行機そのものを買ってしまえば乗るのは自分達だけだし、セスナの操縦はできるからとジョセフは言う。

 

 しかし……。

 

「人生に3度も飛行機で落ちた男と一緒にセスナに乗りたかねーな。」

 っと、承太郎。

 ミナミと仗助も同意見だったため黙ったまま頷いた。

「…お前達……。……さっ、それでじゃ、その前にこの砂漠をラクダで横断してヤプリーンの村へ入ろうと思う。」

「ラクダ!? おい、セスナはいいが、ちょっと待ってくれ! ラクダなんて乗ったことねーよ!」

「同じく。」

「フッフッフッ。まかせろ、フッフッフッ、わしはよく知っておる。」

 っと、余裕のジョセフ。

「な~んか、やな予感…。」

「同感。」

 ミナミと仗助は、嫌な予感がしてそう呟きあった。

 

 

 そして、嫌な予感は的中する。

 砂漠の手前で、手配したラクダを前にして、ジョセフがお手本を見せようとするが……。

 悪戦苦闘。

「おい、本当に乗ったことあるんだろうな?」

「わしゃあ、あのクソ長い映画『アラビアのロレンス』を3回も観たんじゃぞ! 乗り方はよーく知っとるわい! 2回は半分寝ちまったが。」

「それ、乗ったとは言わない……。」

「じじい…、ボケる前から、こんなキャラだったのかよ…。」

 ミナミと仗助は、あちゃ~っと呆れた。

「けど、時間も無いし…、ねえ、座ってよ。」

 そう言って、ミナミは、自分にあてがわれたラクダの首を撫でた。

 すると、スッとラクダは、座った。

「やった! ありがと!」

「すげえな、姉ちゃん! じゃ、俺も、よーしよし、座ってくれよ。」

 そう言って仗助もラクダを座らせた。

「…ふっ。動物の扱いは、伯父伯母の方が上みたいだな。」

「ウグググ! 悔しー!」

「今更だけどよぉ…。ミナミと仗助って、ジョースターさんの娘と息子ぉ? 承太郎の兄弟じゃなくて?」

「ああ。年の違う俺の母親の異母兄弟だ。」

「異母兄弟? ってことは…。」

「ポルナレフ…。あまり深く聞くんじゃない。こういうのは、その家庭の問題だから。」

 花京院が、ポンッとポルナレフの肩を叩いた。

 そして一行は、ラクダに乗った。ジョセフが一番遅かった。

「はいよー。」

「アハハハ、楽し。」

 うろちょろしてしまうラクダを早々に乗りこなしたのは、東方姉弟だった。

 やっと慣れた後、一行は、砂漠を進んだ。

 灼熱の太陽照りつける中、熱を遮る布などで顔を覆うなどして肌を守る。

 しかしそんな中、花京院はしきりに後ろを気にしていた。

「おかしい…、やはりどうも誰かに見られている気がしてならない。」

 花京院の言葉に、他の者達も後ろを見る。だが何もないし、何もいない。

「花京院、少し考えすぎじゃねぇか? ヤシの葉で足跡も消してるし、数十キロ先まで見渡せるんだぜ?」

「いや…、俺もさっきからその気配を感じてしょうがない。」

「承太郎さん、お願いします。」

 そして承太郎がスタープラチナで双眼鏡を使い、周りを見回した。

 しかし、本当に…何もいない。

「……なんだろう…、おかしくない?」

「ああ…、俺もそう思うぜ。あれ? じ…ジジイ! みんな!」

「どうしたんじゃ?」

「と、時計! 時計の時間!」

 慌てる仗助に、全員がそれぞれが持っている時計を見た。

 

 8時。

 午後……。

 

 だが太陽はいまだ沈んでいない。

 

「しまったぁ! うっかりしておった! 午後8時じゃとぉ!? なぜじゃ、なぜ太陽が沈んでいない!?」

「なんだ、温度計がいきなり60度になったぞ!? 沈むどころか、太陽が…、西からぐんぐん登って来やがる!」

「まさか、あの太陽が…!」

「スタンド!」

「まずい…、気温が、70度を超えちまった…。このまま俺達をゆでだこにでもするつもりか?」

「いや、そんなに時間はいらん。サウナ風呂でも30分入るのは危険とされている。」

「まずいっすよ、ラクダが熱でやられそうっす!」

「手っ取り早いのは、本体をぶちのめすことだが…。」

「本体……本体…、あれ? ブフッ!」

「どうした、ミナミ! ん? ぷっ…、オフフフ!」

「ダハハハ! そういうことかぁ!」

「おいおい! どうしたんじゃ!? 熱でやられたか!?」

「ふっ…ハハハ…、そうか、そうか。ミナミ、お前がいてくれてマジに助かるぜ。」

「オーノー! 正気なのはわしだけか!」

「ち、違うっすよ、じじい! あそこ、あそこ!」

「ん? あれは……、ブルー・ブルー・ローズの根っこ? むむっ! なぜ宙に生えておるんじゃ!?」

 十メートル先くらいのところに、景色の中に不自然にニョロニョロと宙にからブルー・ブルー・ローズの根っこが1本生えていた。

「ナイスだぜ。ブルー・ブルー・ローズ。そのままそこに生えてな。オラァ!!」

 次の瞬間、承太郎が近くにあった石をスタープラチナで投げつけた。

 すると、ガシャーンという音と共に、ブルー・ブルー・ローズが生えていた場所の下辺りにヒビが入った。

 そして、太陽が消え、夜の闇がおとずれた。

「やーれやれだぜ。こんな簡単なトリックでなぁ。」

「けど、そのトリックが、こういう見晴らしの良い場所じゃ有効だったんじゃないかな?」

 そして一行は、穴が空いた場所へ向かった。

 そこには車があり、鏡が前に設置されていた。ブルー・ブルー・ローズは、車の上から生えていたらしい。

 なお、中で、太陽のスタンド使いだったらしい、男が気絶していた。

 エアコンも水もあり、非常に快適な追跡旅をしていたらしい。

「えっ? ということは、こいつ、もうやっつけちまったってことか~~~? もう終わり、コイツの名前も、知らないのに? 太陽の暗示のスタンドは綺麗に片付いたのか~~?」

「まっ、そういうことだね。ふふふ。」

「いや、名前だけは分かったぜ。コイツ、律儀に免許証を持ってやがる。アラビア・ファッツって、いうみたいだぜ。」

「早いとこ砂漠を越えちまおうぜ。寒くってよぉ…、はっはーくしょん!」

 

 夜の砂漠に、一行の笑い声が響いた。

 

 

 




太陽の暗示のスタンドは、これ以外に攻略法が思いつかなった。
7人目のスタンド使いみたいに、太陽自体を破壊するという手も考えたけど、それでも展開は似たような物だし……。
ブルー・ブルー・ローズが無機物から生えてくるという特性から鏡から生えてきて、教えたということにしました。


次回は、死神ではなく、7人目のスタンド使いに登場する……、虹村の父親らしき人物です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。