仗助に双子の姉がいたらというもしも パート3 三部へ   作:蜜柑ブタ

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割合は、ミナミ>>ポルナレフかも。


まだ船には乗ってません。


ポルナレフの事情と、ミナミの不安

 

 チャーターした船に乗る前に、ポルナレフがジョセフに対してひとつ確認をしてきた。

 曰わく、左手が右手じゃないのかどうか確かめさせて欲しいと。

 なんとも奇妙な質問であった。

 しかし、その後語られたポルナレフの話でその質問の意味が理解できた。

 

 ポルナレフは、10年近く修行をしていたと言っていた。

 その理由は、辱められて殺された妹の敵を討つためだったのだ。

 犯人の情報は、両手が右手だということだ。

 そして、スタンド使いらしき奇妙な力を持つことだった。

 

 ポルナレフは、仇を探すためにDIOの言葉に乗り、肉の芽を受けて、自分達を殺しに来たのだということだった。ミナミ以外を…。

「お嬢さん…いや、ミナミ、君だけをなぜ殺さずにいろと言われた理由は分からない。だが、ただ殺すなとだけ言われたんだ。」

「そうですか…。」

「……ちと思ったんだが、ミナミ、お前心当たりがあるんじゃないのか?」

 承太郎に指摘され、ミナミは、ドキッとした。

「それは…。私も当時4歳のことでほとんど覚えてないんです。」

「嘘つくな。お前、嘘をつくとすぐ鼻の穴広がる癖があるだろ?」

「ぅ…。」

「話せないようなことか?」

「承太郎さん!」

「邪魔するな仗助。これは重要なことだ。」

「姉ちゃんを追い詰めないでやってくださいよ!」

「……返らせる…ことだと…。」

「ん?」

「……ジョナサン・ジョースターを生き返らせることだと…思います。」

「ジョナサン…ジョースターじゃと!?」

「知ってるんすか?」

「知ってるなにも、わしのお爺ちゃんじゃよ! つまり、お前達の先祖じゃ!」

「…ミナミ、お前、能力を隠していたのか?」

「違います! でも…、やったこないから、分からなくって…。実際にやりたくもないし、そもそも出来るかどうかすら謎なんですよ。」

「ジョナサンを…なぜ? DIOは、自ら殺した男をなぜ今更になって生き返らせようと?」

「その理由は…分かりません…。でも、4歳の私が誘拐された理由はそれ以外になかったみたいです。」

「君は、誘拐されたのか?」

「仗助が入院している間にです。」

「それだと、この時代の君は…。」

「いえ…、さっきのポルナレフさんの話だとその可能性は低いんじゃないかなって…思います。」

「なぜ?」

「小さい頃の私を誘拐したなら、なんでわざわざ私だけを殺さず生かしておけって命令するんですか? これから、DIOのところへ行こうとしている私がいるんだし、わざわざ4歳の私を誘拐するメリットってあります?」

「!」

 ミナミの言葉に激震が走った。

「ジョナサンの肉体を持つDIOならば、すでにミナミと仗助の存在には気づいていないはずがない! 覚醒したばかりのスタンド使いよりも、すでに十数年スタンドと共に成長した方が確実と言えるじゃろう! 確実にジョナサン・ジョースターを蘇生させたいのならば!」

「で? どうやって生き返らせるんだ?」

「それが…、なんていうか、確か、1000本の青いバラの花が必要だとかって言ってた気がします。実際に出来るかどうかなんて…。」

「1000本…! 人間一人が人生100年だとしても、少なくとも10人以上の命が必要じゃないか!」

「いや、残り寿命から青いバラの花を生成するのなら、10人どころか、それ以上の人数は必要だろう。」

「ーーー!」

 ポルナレフが、ジッとミナミを見つめた。

 だがやがて何か耐えるように拳を握りしめて、顔をそらした。

「ポルナレフさん…。」

「耐えがたい事じゃろう…。目の前に大切な人を生き返らせられる可能性があると知ってしまっては…。」

「いいや…そんなことは、妹は望まないだろう。他者の命を奪ってまで生き返らせたとて、死よりも恐ろしくおぞましいと恐怖し、嫌悪するに違いない!」

「それに、実際に出来るかどうかすらも定かではないのだからな。DIOのことだ、実行に移させるなら、まず実験台でも用意して、そこから研究するに違いない。」

「そうじゃな。わしらが来ると分かっていても、エジプトから動かん奴じゃからのう。体が馴染んでいないから、慎重に行動しておるはずじゃ。」

 ミナミは、不安そうに俯き、自身の学生服の端を掴んだ。

「姉ちゃん…。」

「仗助…。なんで私なんだろうね? 私だってこんな力、望んでなかったのに…。」

「だいじょ~ぶ。だいじょうぶだから。俺がついてるだろ?」

 仗助は、ミナミを抱きしめ、ヨシヨシっと頭を撫でた。

 仗助の胸に顔を埋め、ミナミは、少し泣いた。

「ミナミ…。だいじょうじゃ。」

「…お父さん?」

 するとジョセフがくしゃりとミナミの頭を撫でた。

「わしらを頼りなさい。遠慮無く。いいな?」

「……でも…。」

「子が親に遠慮するもんじゃない。」

「ジョースターさんの言うとおりだ。私も君を守るよ、ミナミ。」

「僕で良ければ助けになるよ?」

「……ふん。情けない伯母だぜ。」

「こりゃ、承太郎!」

「怖えなら怖えって、素直に言えばいいじゃねぇか。下手にやせ我慢してるから、そんなになるんだ。」

「空条さん…。」

「もうその苗字呼びと、さん付けもやめろ。承太郎でいい。」

「じゃあ、承太郎さん。」

「……チッ。」

 さん付けは、どうしても辞められないので、承太郎の方が妥協した。

「ミナミ…、君の能力は、悪にとっては、何よりも魅力的に見えるだろう。俺の目的は目的であるが、それまでの道中、俺も君も守る。約束するよ。」

「……ありがとうございます!」

「礼には及ばないさ。」

 ニカッとポルナレフは笑った。

「ポ~ルナレフ~?」

「な、なんですか?」

「わしの娘に色目使ったりしないじゃろうなぁ?」

「いえいえ! そんなことは!」

「わしの目を見て言え!」

 

 その後、チャーターした船に乗るまで、数十分ほどかかった。

 

 

 

 

 




ポルナレフの話から、過去の自分が誘拐されている可能性が極端に低いと考えたミナミ。
過去の自分を誘拐したなら、未来の自分を生かしている理由が分からないという理由で。

船の船員達は、まだかな~?って思ってるでしょうね。


ダーク・ブルー・ムーンは、次回ぐらいかな?
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