気まぐれな蛇が兎を見守るのは間違っているだろうか 作:オワタ\(^⚪︎^)/
遅くなってしまい申し訳ございませんでした
「すいません。エイナさんという方を探しているのですが」
俺はウラノスに会う為にギルドに来ている。いきなり合わせろってのも無理なものだからある程度は親交がある奴がいるが、ベルの年上キラーは凄えな…ギルドにもコネが作れる。これから女関係はアイツに任せようそうしよう。
「エイナは私ですが…貴方は?」
「これは初対面なのに名乗りもせずすいません。私はヘスティア・ファミリア団員の幽鬼狭間です。以後お見知り置きを」
「あ、貴方がベル君が言ってたお兄さんみたいな人ね」
「おやおや、私を兄みたいと言ってくれてるのですか…いやぁ嬉しいですねぇ」
「ところで今日はどんなご用事があったのでしょう?」
「あぁ…実はですねぇ」
俺は懐からソーマ・ファミリアの殺人、強盗と色々な悪事の証拠が書かれた紙をアドバイザーの目の前に放り投げる。それに目を通していくアドバイザーは徐々に顔を青くして…この顔は俺がみてぇ顔じゃねぇんだよな……嫌なもん見たぜ。
「これを何処で⁈」
「私は情報屋でしてねぇ…少し深くまで探してみたら大量に出てきただけですよ。さて、私がここに来た理由はギルドの上の人に合わせて欲しいのですよ。要は直談判ですね…ギルドに対処してもらうのが一番面倒ごとが無いので」
「…すいませんが…これ私に預けてもらえませんか?私が上に伝えておくので」
「………信用してますよ」
まぁ何も事が起こらなかったらその時はその時。プランBってやつだ…しかし、あのアドバイザーと喋っている時に感じたあの視線。なんなんだ?人間じゃねぇなにかが…ま、考えても分からねえな。さてとベルを観測てますか♪カカッ今日はどんな事が起こるかねぇ
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「はぁ…」
「どうしたんですか?ベル様」
「こう…なんて言うのかな。気分がイマイチ上がらないというか…なんというか」
朝からハザマさんも神様もいないし、ヴェルフも忙しいみたいだし…んーなんかなぁ…
「まぁまぁベル様!リリと一緒にダンジョンで稼いじゃいましょ!」
「…そうだね!よし!行こう!」
と言ってもそこまで深い階層は潜れない。ハザマさんにまだ駄目だと言われているからだ…でも、もうこの階層は飽きたんだけどなぁ。ハザマさんは何処か怯えているような…気がする?…んーでもハザマさんってもの凄く強いから怯えるものなんてあるのかな?
「そういえばあのハザマって人。ベルさんとはどんな風に出会ったんですか?」
「シルバーファングに襲われているところを助けてくれたんだよ。僕は気絶していて見てなかったけど、神様の話によると蹴り一発で倒したらしいよ」
「……もうハザマさん連れてきましょうよ」
「僕も一緒にダンジョンに潜りたいけど、色々言われてはぐらかされるんだよね」
ハザマさんは何故か僕とだけはダンジョンに入らない。理由を聞いても都合が悪いと言われる事が多い……まぁ其れ相応の理由があると思うけど…少し悲しい気もする。
「とにかく!今日もダンジョンでいっぱい魔石集めますよ!」
「そうだね」
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俺はダンジョンに向かうベルを観測ながらヘファイストス・ファミリアの武具店に来ているが…マジで今会いたくねぇ奴に出会っちまった。
「これはこれは、ロキ・ファミリアの『大切断』に『怒蛇』ではないですか…『剣姫』も一緒のようで」
「……その名前…やめて」
「おや?気に入ってないのですか?私としては大変貴方という人物を表せている2つ名だと思いますが」
「…やめて」
「分かりました。これ以上追求すると私の首が飛びそうなので」
別にこの女に負ける訳がねぇが仮にもLevel5の冒険者だ。マジでやらねぇと本気で命がやべぇ…まぁ殺し合う必要性もねぇし考えなくても良いだろ。
「ハザマ君はなんでここに居るの?」
「…私だって冒険者ですから武具を見に来ては駄目なのでしょうか?」
「だってハザマ君って防具着けてるとこ見た事ないし、それに武器だって身につけてる所見た事ないよ?」
「私は非力ですからね。投げナイフなどの軽い武器を此処で調達しているのですよ」
事実だ。別に非力じゃねぇが投げナイフってのは便利だ…逃げようとする雑魚どもの脚に投げるだけで逃げれなく出来るからな…それに牽制用にも数本持っておくと戦闘の幅が広がる…下手に剣を振ってもウロボロスと相性良くねぇしな。いや待てウロボロスに剣を噛ませれば攻撃の幅が…いや、その為だけに帯刀するのもなぁ。
「…それに武器を買う余裕もなくてですねぇ。うちのファミリアは貧乏ですから」
「それで死んでしまったら元も子もないでしょ?」
「ご冗談を…私はこれでも自身の力ってのを理解していますから退き際を見誤る事もありませんし…それに危険な事にも首を突っ込まない主義ですしねぇ…団長命令じゃない限り」
「私は無謀にも強大な力に向かって行く馬鹿丸出しの英雄みたいな事はしませんよ…そういうのは本当の善人に任せておけば良いんですよ」
おっと…口調は崩れなかったが感情が前に出過ぎだな。いけねぇマジで今日調子が悪りぃ…ボロをこれ以上出したらマジでやべぇ。
俺は呆然としているアマゾネス妹の横を通り、依頼していた投げナイフを数本受け取りすぐに武具店を出た。
「……それで何故ついて来るんです?ティオナ・ヒリュテさん?」
「んー?ハザマ君が気になったから?」
うぜえ…コイツが側にいるとクソほど苛々すんだよ。マジで俺の目の前から消えてくれねぇかな。
「お姉さんやアイズさんを置いてきて良かったのですか?」
「んー私って基本気分屋だからあまり気にしてないんじゃないかな?」
「…だからって付いてこなくても」
マジで苛つく、コイツの仕草1つ1つが…行動全てが言動全てが…アイツに似過ぎてんだよ。
「----------」
つかなんでコイツは俺に纏わりつくんだ?俺がいきなり現れた高レベルの冒険者だからか?レアスキルを持ってるからか?苛つくんだよ。
「-------ね」
だからって人が嫌がってんのをコイツは分かんねえのか?鬱陶しがってんのを分からねえのか?マジでこういう所までアイツにそっくりだ…まじでウゼェ
「ねー------」
うぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇうぜぇ
頭に残るアイツの声が俺の罪が目の前で突き付けられている感じがして不愉快だ。
頭に血が上り正常な判断が出来ねぇ…あーマジでイライラすんなぁ。
「ねーってば!」
「鬱陶しんだよ!クソアマゾネス!アイツと同じ顔で同じ声で俺の目の前でピーチクパーチク喋んじゃねぇ!ぶっ殺すぞ!」
俺はとうとう目の前のクソアマゾネスの口を押さえつけ路地裏の壁に叩きつけた。ステータスでの筋力は俺はそこそこあるらしくクソアマゾネスは俺の手を解けないようだ。
「さっきから黙ってればずっと喋りやがって!テメェの頭には黙るって単語はねぇのか⁈まだそこら辺の餓鬼の方が聞き分けがいいぜ?一回その喉にある声帯引っこ抜いてやろうか!あぁ⁈」
少し叫んで上っていた血が下に降りてきたのでクソアマゾネスから手を離し解放してやる。自分が掴まれた事よりも目の前の俺の豹変ぶりに頭が追いついてないらしい。
「やっと黙りやがった。テメェは少し落ち着くって事を覚えな。さっきから相手していれば鬱陶しい事この上ない…あー煙草欲しい…此処にあるはずもねぇし……マジでウゼェ」
「……」
「んだよその間抜けな面は、俺は元々こっちが本性だっつうの。テメェのせいで取り繕えなくなっただけだ」
「何で?何であんな風に装うの?」
「そっちの方が都合が良いだよ。テメェみたいに何も考えずに能天気にフラフラしてるほど馬鹿じゃねぇんだよ」
「…なんか可哀想」
「同情してんのか?はっ、冗談じゃねぇ。俺は俺の為に猫被って生きてんだ。それを可哀想だとか生き辛そうだとかテメェの価値観だけで測って口にするんじゃねぇ不愉快だ」
「…そっか」
そうだ。同情なんてものはクソ喰らえだ。俺と少し喋ったぐらいで俺の事知った気でいてそれで同情されるなんてまっぴらごめんだ。俺は俺の快楽と目的の為だけに生きている、それ以外の事はゴミ、ゴミ屑以下だ。俺はクソアマゾネスにこっちを言いふらさないように釘を刺しておき、ベルの元に向かう為にダンジョンへと向かう。
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私は彼がいなくなった後の路地裏で木箱に座りさっきの事を考えていた。いきなり彼が豹変してびっくりしたけどそれよりも印象に残ったのがあの表情だった。
(苦しそう…悲しそうだった。それにアイツと同じ声と顔って…私と同じ顔と声の人と親しかったのかな)
彼は自己紹介の時に故郷は消えたと言っていた。もしかしたらその時に私と同じ顔と声の人がいたのかもしれない。だったらあの怒りようもなんとなくだけど分かる。でもそれにしても悲しそうだった…何だろう…分からないけどすごく気になる。
(アマゾネスの本能で男として気になるって事じゃない。私自身が彼を気になっている)
ティオナ・ヒリュテのこの感情は単なる探究心に近いものだった。ベル・クラネルに惹かれたのはベル・クラネルの潜在能力をティオナ・ヒリュテのアマゾネスの本能が嗅ぎつけたからだろう。しかし、ハザマを気にするティオナ・ヒリュテは気に入った男の子を産みたいというアマゾネスの本能ではなく、彼女自身の本能がハザマの何かを嗅ぎつけたのだろう。それが何かは分からない…今の彼女には、そしてもしかしたらハザマ自身にも…
「まぁ考えていても仕方ないや!アイズとご飯食べに行こっと!」
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しかし彼女は知らない。彼の抱えている過去がどれ程悲惨な物なのかを
彼らは知らない。彼がこの世界に異物として来てしまったせいでダンジョンに厄災が現れた事を
「……兄様ぁ…何処ですかぁ?」
彼は向き合わなければならない自身の罪の重さに、自身の弱さに
「…嫌な予感がすんだよなぁ」
「あ!ハザマさーん!」
「おやおや…ベル君じゃないですか…ダンジョンの帰りでしょうか」
彼は知っている自身は殺されるべき悪なのだと…
彼は時を待っている英雄となる兎に悪である蛇を殺してもらう時を
彼は分かっている。兎の優しさを
だからこそ彼は…自身を許せないのだろう。
優しき兎を血に濡らしてしまうのだから…
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オラリオのある裏路地
「…ってぇ…んだぁ?ここは」
俺は痛む頭を抑えながら立ち上がる。俺は木箱に身体を預けて寝ていたみてぇだ。周りを確認するが普通の裏路地らしい。
「そうか…俺はアイツを追って来たんだったな。いやまぁ死のうとも思ってなかったが…まぁ結果的にそうなったって感じか」
腰にぶら下がる大剣を撫でこれからどうするかを考える。彼奴を探すのも良いが見つかるまでの手金がねぇ。それに此処での手っ取り早い稼ぎ方は冒険者だが、いきなり出て来たぽっと出を入れたがるファミリアなんてなぁ。
「あーめんどくせぇ。適当に歩いてりゃどうにかなるだろ」
「ちょっとやめてください!」
「あ?」
声がした方向を見ると銀髪エプロン姿の女が柄の悪い男数人に囲まれていた。ん?てか彼奴って豊穣の女主人の…あのエルフどうした…原作では一緒に買い物してただろうが…
「良いじゃねえかよ。俺たちにもお酌してくれよ」
「そういうのは、そういう店で金払ってやりやがれ」
見過ごすのも後味が悪いので男の1人の背中を蹴り飛ばす。相当身体が強化されているのか冒険者らしい男達でも軽々と蹴り飛ばせた。これはありがてえ
「んだ⁈テメェは」
「ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃーやかましいんだよ。発情期の猿かテメェらは」
「んだとぉ⁈ぶっ殺してやる!」
「やってみろ猿ども」
結果だけを言えば軽く叩きのめした。俺は気絶している男達の財布の中身を抜いていると後ろから女に話しかけられる。
「助けて頂きありがとうございます!」
「見過ごすってのも後味が悪いしな。それに金も手に入ったし別に気にしてねぇよ」
「せっかく助けていただいたのに何も出来ないなんて嫌です!せめて何かご馳走させてください!」
「…願ってもねぇ話だが良いのか?」
「はい!」
「ならよろしく頼むぜ。俺の名は血刄 羅愚那だ。羅愚那でいい」
「チバ=ラグナ?東洋の方ですか。私の名前はシル・フローヴァです!」
まさかこんな所で原作キャラとの繋がりができるとは思わなかったぜ。取り敢えずは拠点を探してから、彼奴を探すか…魔導者もらわねぇと…上手く能力が機能しないらしいからな。
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「…また…1人増えた」
彼女は呟く、無表情なその顔で
彼女は感じる。この世界に入ってきた異物を
彼女は思う。消す人間が1人増えたと
「此処にいたのか…」
「シャクティ……」
「ガネーシャ様が探していたぞ。……ラムダ」
「うん…分かった」
歯車は歪ながらも動き出す
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『スサノオユニット起動』
『スサノオユニット起動』
『マスター権限変更』
『マスター権限変更』
『秩序の力を感知』
『秩序の力を感知』
『新たなマスターを認識しました』
『新たなマスターを認識しました』
『早く目覚めてくださいね?ベル=クラネル』
『全ては悪を殺すため』
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「近くない未来、秩序は目覚める。君の願いが叶うよ…狭間君」