こんな少女もいたのでしょう。   作:≒=≠

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第2話

 

 

かひゅっ。

と、悲鳴未満の声を耳にした。

 

組み敷いた幼女は自分の手の下で、完全に関節をきめて無力化している。

 

ぐいぐいと身じろぎする光景は惨めで、でも一歩間違えば、そちら側にいたのは私だし、さらに言えば昨日の私はそちら側だった。

そんな回顧は虫あたりに食わせてしまえば、いい感じに消化してなにかの肥料に変えてくれるだろう。

なんて頭の片隅で考えながら、私の体は手慣れた手つきでサクサクサクサクと手足の腱を切断して、ついでに肩と股関節にナイフを突き刺して、完全に身動きの取れない状況にまで持っていく。

 

千載一遇の機会を逃すはずがなかった。

ドバドバと溢れたアドレナリンに手綱をかけて、ひたすらに、ただひたすらに脳をクールダウンさせていく。

それでもテンションは今にもスピンしそうなドリフトカーのようで。

ペラペラを回りそうになる舌を押さえつけて一言、告げる。

 

「解体するね」

 

抑えるは首筋。

 

地面とキスしたままの幼女の、表情を拝みたいとは思うけれど、顔を自由にすればなにをされるかわからない。

 

命の価値が、桜の花びらよりも軽いと言われるこのμ鯖で、一瞬の隙の価値は当然、金塊に匹敵する。

無力化したと思ったら、顔、具体的には顎だけでワンキル奪っていった他鯖からきた野獣のことなんて思い出したくもない。

 

開きにするなら、表から。だろうけど、とりあえず長い針を頸椎に刺しておく。

うなぎとか、あんな魚を捌く時はこんなかんじだっけ。

 

ぷす。とあっけなく、手にした針が幼女を地面に縫い止める。

鉄串は頚椎を貫通して、彼女は地面というまな板の上で捌かれるのを待つほかない。

ここから先は時間との勝負。

あまりにもリアルに準拠したこの孤島であれば、きっと、神経がやられて首以下がピクリとも動かないあの感覚もきっと再現してくれるだろう。

更にいえば、私はまだ殺していない。

死亡判定は割とシビアで、例えば現実世界においてもう生命活動を継続できないと判断された時点で下されているのではないか、という一説があるぐらいだ。

まぁ、私にとっては、どうでもいい。

 

重要なのは、彼女と私は、私がおおよそ殺される一方的な関係で始まって、最近は少しばかり殺せる回数も増えてきた。

 

さぁ、背骨を割って取り出すところから始めよう。

最後の寸前に見えた、彼女の次は絶対に惨たらしく殺してやるという視線が、鋭く、鋭く自分に突き刺さって、底抜けの喜悦に身を漬す。

 

今日は6キル8デス。

これから、これから。

 




もう少し続きそうです。
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