ずぅっとずっと、一緒だから。   作:にうに うに

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瑠璃(るり)→本作主人公。



▲▽▲▽▲


第1話

 

『俺の事、好きだよな?』

 

 

『好き。大好き』

 

 

『ずぅっとここに閉じ込めてたい』

 

 

『お前が俺のもんだって証拠、つけてやるよ』

 

 

 

 

 

 

私はどうやら、幽霊(イケメン)に

溺愛されているらしい。

 

 

▲▽▲▽▲

 

 

 

「ここ、なんか感じるんだけど」

 

 

「へぁ?!」

 

 

霊感のある友達が部屋に来たときのこと。

 

友達は悪寒がしたという。

 

 

「なんか執着心?そんなの感じる」

 

 

「こっわ...」

 

 

「そこのクローゼットかな、そこが...」

 

 

「もういいもういい!!分かった分かった!!」

 

 

「そう?喰われないようにね?

瑠璃、かわいいんだから」

 

 

「喰われないよー、こんなヤツ。

てか、私かわいくないし!」

 

 

「イヤミかぁ?こんにゃろー!」

 

 

 

▲▽▲▽▲

 

 

友達が帰ったあと。

 

 

私は気になってクローゼットの前に立った。

 

 

「いないよねぇ...」

 

 

そっとクローゼットを開けてみる。

 

 

キィ...

 

 

 

 

 

......なんかイケメンが寝てるんですけど?

 

 

 

体育座りでうとうとしてる...

 

 

 

 

 

「やべぇ...めちゃめちゃタイプだぁ...」

 

 

 

心の声が漏れるレベル。

 

 

 

「あ、起きた」

 

 

 

 

花が開くように、イケメンは目を覚ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

『んぅ...?』

 

 

 

うわぁ、マジでタイプなんだけど...

 

 

 

 

 

イケメンは私に気づいたようで、

こちらの方にゆっくりと目を合わせようと...

 

 

 

『「あ、」』

 

 

 

 

目が合った。

 

めちゃめちゃ瞳が綺麗なんですねぇ...

 

はぁ...

 

 

 

『めちゃめちゃ...タイプだぁ...』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい?」

 

 

 

 

 

 

 

『だから...めちゃめちゃ...タイプだ...って』

 

 

 

 

 

 

 

 

「えぇ...?」

 

 

 

 

『俺さ...誰にも気づかれなかったんだけど、

君の友達...?が気づいてくれてさ、

実体化できたんだよ...』

 

 

 

 

あ、幽霊さんだったのね...

 

 

 

 

『俺、住むとこないんだよなぁ...』

 

 

 

 

上目遣いしないでぇ......

 

 

 

 

 

 

国宝級のイケメンを逃がすわけにはいかないし。

 

仕方ないなぁ...

 

 

「ここにいて、いいよ」

 

 

 

 

 

『いいの?』

 

 

 

私はしっかりと頷いた。

 

 

 

 

『...ありがとう』

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっきゅぅぅん

 

 

 

 

 

 

 

 

やばいやばい鼻血出そう

 

 

 

 

 

 

『あとさ...俺、名前ないんだよな...』

 

 

 

 

言いたいことは分かったから!!!

 

 

 

 

『名前...つけて?』

 

 

 

 

 

 

はああああ...

 

 

何、私今何してるんだっけ??? え???

 

 

 

あ、名前...

 

 

このイケメンに似合う名前...

 

 

 

 

 

「...翡翠」

 

 

 

 

 

『ひすい...?』

 

 

 

 

「どうかな」

 

 

 

 

 

『俺、翡翠って名前...気に入ったよ』

 

 

 

 

 

 

よかった!

 

 

 

 

 

 

『これからよろしくね、瑠璃』

 

 

「うん!よろしくね!」

 

 

 

 

...なんでこの人私の名前知ってんの?

 

 

 

▲▽▲▽▲

 

 

あれから数週間後。

 

 

 

『瑠璃、ぎゅーして』

 

 

「はいはい。ぎゅーーーっ」

 

 

 

 

私は翡翠に溺愛されているらしい。

 

 

 

『俺、瑠璃のこと大好きだよ』

 

 

 

耳元で囁かれたら私、死んじゃうって

 

 

 

『俺、今めちゃめちゃ幸せ』

 

 

 

 

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