瑠璃(るり)→本作主人公。
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『俺の事、好きだよな?』
『好き。大好き』
『ずぅっとここに閉じ込めてたい』
『お前が俺のもんだって証拠、つけてやるよ』
私はどうやら、幽霊(イケメン)に
溺愛されているらしい。
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「ここ、なんか感じるんだけど」
「へぁ?!」
霊感のある友達が部屋に来たときのこと。
友達は悪寒がしたという。
「なんか執着心?そんなの感じる」
「こっわ...」
「そこのクローゼットかな、そこが...」
「もういいもういい!!分かった分かった!!」
「そう?喰われないようにね?
瑠璃、かわいいんだから」
「喰われないよー、こんなヤツ。
てか、私かわいくないし!」
「イヤミかぁ?こんにゃろー!」
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友達が帰ったあと。
私は気になってクローゼットの前に立った。
「いないよねぇ...」
そっとクローゼットを開けてみる。
キィ...
......なんかイケメンが寝てるんですけど?
体育座りでうとうとしてる...
「やべぇ...めちゃめちゃタイプだぁ...」
心の声が漏れるレベル。
「あ、起きた」
花が開くように、イケメンは目を覚ました。
『んぅ...?』
うわぁ、マジでタイプなんだけど...
イケメンは私に気づいたようで、
こちらの方にゆっくりと目を合わせようと...
『「あ、」』
目が合った。
めちゃめちゃ瞳が綺麗なんですねぇ...
はぁ...
『めちゃめちゃ...タイプだぁ...』
「はい?」
『だから...めちゃめちゃ...タイプだ...って』
「えぇ...?」
『俺さ...誰にも気づかれなかったんだけど、
君の友達...?が気づいてくれてさ、
実体化できたんだよ...』
あ、幽霊さんだったのね...
『俺、住むとこないんだよなぁ...』
上目遣いしないでぇ......
国宝級のイケメンを逃がすわけにはいかないし。
仕方ないなぁ...
「ここにいて、いいよ」
『いいの?』
私はしっかりと頷いた。
『...ありがとう』
ずっきゅぅぅん
やばいやばい鼻血出そう
『あとさ...俺、名前ないんだよな...』
言いたいことは分かったから!!!
『名前...つけて?』
はああああ...
何、私今何してるんだっけ??? え???
あ、名前...
このイケメンに似合う名前...
「...翡翠」
『ひすい...?』
「どうかな」
『俺、翡翠って名前...気に入ったよ』
よかった!
『これからよろしくね、瑠璃』
「うん!よろしくね!」
...なんでこの人私の名前知ってんの?
▲▽▲▽▲
あれから数週間後。
『瑠璃、ぎゅーして』
「はいはい。ぎゅーーーっ」
私は翡翠に溺愛されているらしい。
『俺、瑠璃のこと大好きだよ』
耳元で囁かれたら私、死んじゃうって
『俺、今めちゃめちゃ幸せ』