魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season   作:レイブラスト

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新暦66年

レイ「第16話です。今回は色々進展があります。どうぞ」



第16話

望

「違法研究所を発見した?」

 

スカリエッティ

「ああ」

 

前回から一ヶ月が経過した今日、俺はスカリエッティにそう言われた。

 

望

「以外と早く見つかったな。もう少しかかると思ってたが」

 

スカリエッティ

「管理局のデータベースにハッキングしたり、シュウト君達が手伝ってくれたから発見できたんだ」

 

望

「それで場所は?」

 

スカリエッティ

「今モニターに出すよ」

 

機械を操作し、モニター画面に情報を並べる。

 

望

「どれどれ……距離的にはそんなに遠くないな。ま、転移するんだから距離とか関係ないけど。んで、研究内容は……『人造生物の戦闘実験』と書かれてるが―――」

 

スカリエッティ

「その実験相手には、現地の住民達が使われてるらしい」

 

望

「それが本当なら、一刻も早く行かないとな。シュウト達に連絡して、来れそうなメンバーを連れて行けるよう頼んでみる」

 

スカリエッティ

「訓練後の風呂にも入ってないのにかい?」

 

望

「んなこと言ってる場合じゃないだろ。それに昼だからいいんだよ」

 

端末を操作しながら呟く。ちなみに風呂についてだが、完成した直後は『必要とは思えない』とか言われたが、徐々に受け入れてくれた。……でも俺が入る時間帯になると、必ず誰か(主にセインが)入って来るんだよな。色んな意味で困るっての。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理外世界・研究施設近く

 

エターナル

「ここがその研究所か……見事に見張りだらけだな」

 

物陰に隠れながら、端末に表示されている見取り図を見て言う。

 

ドレイク(あずさ)

「どうやって突入するの?」

 

トーレ

「さすがに正面突破という訳にはいかないだろう?」

 

エターナル

「ちゃんと考えてあるさ」

 

今ここにいるメンバーは、俺、チンク、トーレ、シュウト、あずさ、貴音だ。ユウキは、何か搾られてるらしい……何がとは言わんが。

 

エターナル

「まず俺が1人で行き、敵を攻撃する。突然のことだから相手は慌てるだろう。その隙を狙って、残りの戦力で一気に叩きながら進む」

 

龍騎(シュウト)

「結構ハードだな。嫌いじゃないけどよ」

 

サソード・ライダーフォーム(貴音)

「でも攻撃って、どうするの?」

 

エターナル

「そこでコイツの出番だ」

 

俺は傍らに置いてあったホワイトマグナムを持つ。

 

チンク

「銃撃でかく乱するのか」

 

エターナル

「そういうことだ。でもこれだけじゃすぐ持たなくなると思うから、早めに援護を頼むぞ」

 

そう言って、俺は敵がいる場所に歩を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警備兵1

「あー、くそ。昨日の寝不足がまだ響いてやがる……」

 

警備兵2

「昨日だけならマシだろ。俺なんか3日連続貫徹だ」

 

警備兵1

「……すまん」

 

平凡な会話をしていた研究所の警備兵達。だが―――

 

カンッ

 

警備兵2

「ん?」

 

後ろで物音がしたので振り向くと、2つの小さな箱のようなものが地面に縦に並べて置いてあった。

 

警備兵1

「何だアレ?」

 

警備兵2

「さあ?」

 

首を傾げる2人。……後ろにいる人物には気がつかない。

 

警備兵1・2

「「?」」

 

チャキッ

 

2人が振り向くと、ホワイトマグナムを構えたエターナルがいた。

 

エターナル

「…………」

 

 

警備兵1・2

「「え?」」

 

状況を把握する前に―――

 

バンッ! バンッ!

 

―――ホワイトマグナムから弾丸が放たれた。

 

警備兵3

「何だ今の音は!?」

 

警備兵4

「侵入者だ! 侵入者がいるぞ!」

 

瞬く間に人が集まってくる。エターナルはその人数をざっと確認すると、

 

エターナル

「……!」

 

ダンッ ダンッ ダンッ

 

弾丸を放ちながら走り始めた。

 

警備兵5

「なっ!? と、止めぐはっ!」

 

進行上の敵を撃ち抜きながら進んで行き、いくらか進んだところで前に飛び込むようにジャンプした。その最中に先ほど置いてあった箱―――ガイアメモリをホワイトマグナムに装填すると、

 

『ICEAGE! MAXIMUM DRIVE!!』

 

『CYCLONE! MAXIMUM DRIVE!!』

 

エターナル

「おらぁっ!」

 

マキシマムドライブを発動し、氷の弾丸と風の弾丸を回転しながら放った。

 

エターナル

「うおりゃあああああ!!」

 

バキッ! ドカッ!

 

近づく相手にはキック技や銃を使った格闘で対処する。まさにガンカタアクションだ。

 

警備兵6

「こ、こうなったらアレを「何かは知らんが、そうはさせんぞ」え?」

 

チンク

「はぁっ!」

 

警備兵6

「がっ!?」

 

チンクが警備兵の1人を倒す。更に―――

 

サソード

「はぁぁぁ!」

 

『ADVENT』

 

龍騎

「うおらぁぁぁぁぁあああああ!!」

 

ドラグレッダー

「ガァァァァァァァァァァァ!」

 

ドレイク

「とりゃぁぁぁああああ!!」

 

トーレ

「行くぞっ! でやぁぁっ!!」

 

他のメンバー達も続々と参戦し、警備兵達を倒していった。

 

エターナル

「ここは大方片付いたな。みんな、行こう!」

 

龍騎

「よし!」

 

エターナル達は研究所の中へ足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究所・実験ルーム

 

牢屋のような場所に、20人程の子供達が入れられている。

 

研究員

「さて……今日の分の実験をするか」

 

研究員の男が呟くと、子供達が恐怖に体を震わせる。そこへ、

 

ドカッ!

 

エターナル・龍騎

「「どりゃぁ!」」

 

ドアを蹴り破り、エターナルと龍騎が現れた。

 

研究員

「なっ、何だ君達は!?」

 

龍騎

「そんなことより、お前はここで何をやってる? ここは実験室だと聞いたが……」

 

周囲を見渡す龍騎達。

 

エターナル

「子供しかいない……どういうことだ?」

 

研究員

「どうやら侵入者らしいな……なら、教えてやろう。ここにいる子供達は、皆人造生命体の戦闘実験の為にいるのだ」

 

エターナル

「何だと!?」

 

研究員

「この世界の人間は並外れた身体能力を持っている。しかもそれは、子供の頃から鍛える程高くなっていく! 力を最大限に発揮させる為、我々は人造生命体と戦わせてきた。大人は使い物にならんから、廃棄したがな」

 

龍騎

「待てよ、それって―――」

 

研究員

「弱い者は死に、強い者だけが生き残る。そうして選りすぐった奴らだけを売り込むのだ。更に人造生命体のデータも取れるから、一石二鳥という訳だ」

 

エターナル

「……言いたいことはそれだけか?」

 

研究員

「何?」

 

龍騎

「たったそれだけの為に子供達を実験台にしてたなんて……許さんぞ!」

 

研究員

「ふん! だったらどうする!? コイツらを助けるとでも言うのか!? やれるものならやってみろ! 行け、人造生命体―――ケルベロス!!」

 

研究員の合図と共に別のドアが開き、中から三首の犬、ケルベロスが現れた。

 

研究員

「無様に食い殺されるがいい!」

 

龍騎

「……」

 

『SWORD VENT』

 

龍騎は無言でベノサーベルを召喚する。

 

ケルベロス

「ガゥッ!!」

 

龍騎

「はっ!」

 

飛びかかるケルベロスに龍騎はベノサーベルを突き立て、一撃で葬った。

 

研究員

「…………な、何が起きた? わ、私が作った人造生命体が……何故…?」

 

エターナル

「おい」

 

ドスッ

 

研究員

「がっ!?」

 

研究員の首に手刀を叩き込み、気絶させる。

 

エターナル

「後は、彼らの救出だ」

 

龍騎

「そうだな」

 

2人は子供達が入っている牢屋をこじ開けて助け出すと、いくつかの証拠を集めて他メンバーと共に脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカリエッティ

『うまくいったようだね』

 

エターナル

「まあな」

 

その後、エターナルはスカリエッティと通信を行った。

 

スカリエッティ

『捕まってた子供達はどうするんだい?』

 

エターナル

「それについては既に考えてある。この場所に転送させてくれ」

 

ドレイク

「え? ここって確か―――」

 

トーレ

「望、正気か!?」

 

エターナル

「もちろん。さあ、頼むよ」

 

スカリエッティ

『……わかった。君を信じよう』

 

スカリエッティにより、俺達は指定した場所―――聖王教会に飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖王教会

 

貴音

「ついたけど……」

 

チンク

「本当に入るのか?」

 

望

「ああ。俺に任せてくれ」

 

変身を解除し、俺達は教会に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し進んで行くと、1人のシスターらしき女性がいた。

 

???

「あの…あなた達は?」

 

どうやら戸惑っているみたいだが、それは仕方がない。何せ10人以上の子供達を連れているんだからな。

 

望

「俺は平田望だ。貴女は?」

 

カリム

「カリム……カリム・グラシアです」

 

やっぱりカリムさんか。見た目からしてそうだと思ってたが……

 

望

「カリムさん。実は貴女に……いや、聖王教会に幾つかお願いがある」

 

カリム

「はい。何でしょうか?」

 

望

「まずはここにいる子供達を預かってくれないか? みんな孤児なんだ」

 

カリム

「それは構いませんが……何故孤児の子供達を連れているんですか?」

 

望

「……チンク、あれを」

 

チンク

「わかった」

 

チンクから端末をもらう。俺はそこから立体モニターを展開する。

 

カリム

「っ!? こ、これは……!」

 

望

「管理局が裏でやっていたことだ」

 

カリム

「じ、事実なのですか!?」

 

望

「だからこそ、俺達は彼らを助けた。……見捨ててはおけなかったからな」

 

そこで俺は一呼吸開けると、カリムさんを見た。

 

望

「こういった施設は他に山のようにある。俺達はそれらを潰していくつもりだ。その過程で彼らのような孤児達が見つかる可能性は高い。だから―――」

 

カリム

「孤児達を、預かり続けてほしいと?」

 

望

「そういうことになる」

 

カリム

「………」

 

カリムさんはしばらく無言で目を瞑った。やがて目を開けると―――

 

カリム

「わかりました」

 

望

「……いいんですか?」

 

カリム

「はい。私達にも、協力させてください」

 

望

「ありがとうございます。では、俺達はこれで」

 

俺達は子供達を預けると、聖王教会を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トーレ

「聖王教会に任せたのはいいが……信用できるのか?」

 

望

「少なくとも、悪い人達じゃないさ」

 

転移準備をしながら、そんな話をしていた。





望「なんとかうまくいったな……」

レイ「聖王教会とも仲良く(?)なれそうですし」

望「だといいんだけどな」

レイ「次回もお楽しみに!」
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