魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season   作:レイブラスト

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新暦67年

レイ「ほのぼのシリアスな第19話です。どうぞ」

望「後半が不吉だな……」



第19話

数週間後

スカリエッティ研究所

 

セイン

「わぁ、かわいい~!」

 

クアットロ

「ホント、食べちゃいたいくらい♪」

 

アリシア

「だって、私の弟だもん!」

 

フェイト

「それを言うなら、私達の弟だよ」

 

プレシア

「今お昼寝中だから、少し静かにしてあげてね?」

 

リインフォース

「ふふっ…♪」

 

出産してから2人の体調が安定した為、無事退院となった。その時のみんなのお祝いが半端じゃなかった。飲めや歌えの大騒ぎで、しかも夜通しだった。ハガネ内だったので、近所迷惑にならなくてよかったと心底思う。

それで、俺としてはしばらく地球でプレシア達の傍にいようと思ったが、2人が『折角だから赤ちゃんを紹介してあげたい』と言ったので、フェイトとアリシアと一緒にスカリエッティ達のところに連れてきた。さっきからみんなの注目を集めているのはその為だ。っと、名前を紹介するのを忘れてたな。プレシアとの子供は『春輝(はるき)』、リインフォースとの子供は『優奈(ゆな)』だ。元気に育ってほしいと願っている。

 

チンク

「しかし、赤ん坊の肌というのは随分とふわふわしているのだな」

 

ぷにぷに

 

チンクが優奈の頬をふにふにと触っている。と、

 

優奈

「ふぇ…ぇぇ……」

 

チンク

「な、泣かせてしまったか? こ、こういう時はどうすればいいんだ!?」

 

トーレ

「わ、私に聞かないでくれ! 赤ん坊のことは何1つわからないんだ!」

 

リインフォース

「大丈夫ですよ。ちょっとびっくりしただけですから。ね、優奈?」

 

微笑みながら優奈をあやすリインフォース。

 

優奈

「……スゥ…スゥ…」

 

フェイト

「眠ったみたい」

 

ディエチ

「ほっ……」

 

チンク

「よかった……」

 

プレシア

「あなたも立派な母親ね。リインフォース」

 

リインフォース

「たくさん勉強しましたから。それに……望との大切な赤ちゃんですし」

 

望

「……」

 

俺は笑顔でそれを見ていた。微笑ましくて、心が暖まってくる。

 

プレシア

「望も近くに来たら?」

 

望

「え? でも―――」

 

ウーノ

「お父さんがいた方が、赤ちゃんも安心するわ」

 

ドゥーエ

「ほら、早く」

 

望

「あ、ちょ―――」

 

ドゥーエに引っ張られ、プレシアとリインフォースの間に座る。

 

望

「……2人の邪魔になったりしないか?」

 

プレシア

「そんなことないわよ」

 

リインフォース

「傍にいてください」

 

そっと体を寄せてくる。俺は何とも言えない気持ちになった。

 

望

「赤ちゃん、元気に育つといいな」

 

プレシア

「私達の子供よ」

 

リインフォース

「健やかに育ってくれます」

 

望

「そうだな……」

 

春輝と優奈を見て俺はそう言った。

 

アリシア

「春輝~、お姉ちゃんだよ~。……まだわかんないかな?」

 

フェイト

「大丈夫。きっとわかってくれてる」

 

望

「はは……」

 

春輝の手を優しく握りながらアリシア達が話しかける。自然と笑みが零れた。

 

プレシア

「そう言えば、シグナムとシャマルが言ってたわ」

 

望

「シグナムさん達が? 何て?」

 

プレシア

「『次は私達も欲しい』って」

 

望

「言わんとしてることは大体わかったが……さすがに今は無理じゃないか?」

 

リインフォース

「もちろん、優奈達がもう少し大きくなってからですよ」

 

望

「ならいいのか…な?」

 

何か俺が迷惑かけそうで怖いんだが。

 

セイン

「何の話だろう?」

 

クアットロ

「今の私達には早いことよ」

 

ディエチ

「?」

 

プレシア

「それから、フェイト達の気持ちって…気づいてる?」

 

フェイト

「か、母さん!?」

 

望

「気持ち?」

 

いきなり何を言うんだ? それにフェイトが妙に慌ててるが、知ってほしくないことなのか?

 

望

「何のことだ?」

 

リインフォース

「アルフやユーリ達も抱いてる気持ちですよ」

 

望

「それヒントなのか? 謎が深まるばかりなんだが」

 

プレシア

「更に言うと…ここにいる子達も抱いてるわ」

 

チンク

「なっ!? な、何を言うんだ!?」

 

ウーノ

「い、いくらなんでもバレてしまいます!」

 

プレシア

「その方がいいでしょ?」

 

ドゥーエ

「それはそうだけど……!」

 

はて、チンク達も抱いてること? うーん…………

 

望

「………すまん、何もわからん」

 

全員

『『『えっ』』』

 

いや、そんな目で見られても……

 

望

「わからないんだ。本当に」

 

リインフォース

「…………どうしてか知りませんけど、ここ最近鈍感になってます……」

 

セイン

「何でだろう……」

 

トーレ

「はぁ……」

 

何か呆れられた。訳がわからんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな望達を少し離れた場所で見ている人達がいた。

 

クイント

「鈍感なのね、彼……」

 

スカリエッティ

「見ていて楽しいのだけれど、やきもきする時もあるよ」

 

ゼスト

「だろうな……」

 

メガーヌ

「苦労しそうね」

 

スカリエッティとゼスト、クイント、メガーヌであった。あの後、ゼスト達3人は今度はプライベートとして訪れてきた。そして色々話し合ってる内にスカリエッティと意気投合して、時折こうしてやってきてるのだ。

 

ゼスト

「それにしても、父親か……俺にはわからんな」

 

クイント

「それだけは実際なってみないとわからないわよ」

 

スカリエッティ

「…あ、思い出したけど、確か君のところの子達はタイプゼロだったよね? 今はどうなってるんだい?」

 

クイント

「……普通の女の子として、元気に暮らしてるわ」

 

スカリエッティ

「そうか。…それはよかった」

 

クイントの話を聞いて、スカリエッティはほっと胸を撫で下ろした。それを見て、ゼスト達は少し驚いた。

 

ゼスト

「お前がそんなことを言うとはな」

 

スカリエッティ

「彼のお蔭さ」

 

そう言って望の方を向く。向こうでは何やら望が困り気味のようだ。

 

クイント

「ところでメガーヌ。ルーテシアちゃんの様子はどう?」

 

メガーヌ

「それがね、最近手掴みなしで歩けるようになってきたのよ。まだ転ぶ時もあるけど、嬉しくて思わず飛び上がっちゃったわ」

 

クイント

「わかるわ、その気持ち。私もね―――」

 

いつの間にかクイントとメガーヌはスカリエッティ達そっちのけで会話しだした。

 

スカリエッティ

「……何だろうね、この疎外感は」

 

ゼスト

「男女の壁、なのだろうか」

 

2人は揃ってため息をついた。顔を上げて何か話題を探していると、ゼストが何か思い出した顔をした。

 

ゼスト

「そうだ。実はお前に見てもらいたいものがある」

 

スカリエッティ

「私に?」

 

ゼスト

「ああ。レジアスから渡されたものだがな」

 

ゼストは懐から何やら計画書と思わしき紙の束を出した。

ちなみに、レジアス・ゲイスは今のスカリエッティ達やゼスト達のことを知らされており、ゼストとのいざこざは望がうまく説明したことで難を逃れた。

 

スカリエッティ

「『新兵器開発プロジェクト』? これがどうかしたのかい?」

 

ゼスト

「この計画は管理局の技術部に入局した男が発案したものだ。それもその男は、入局してからまだ一年も経っていない」

 

スカリエッティ

「有能な人材だね。かなり高度なデバイスの知識を持ってるんだろう」

 

ゼスト

「……残念だが、それはデバイス関係の計画ではない」

 

その言葉に、スカリエッティの目が細くなる。

 

スカリエッティ

「……どういうことかな?」

 

ゼスト

「読めばわかる」

 

スカリエッティ

「そうさせて貰うよ」

 

すぐにスカリエッティは計画書の中身を見た。しばらく読み続けている内に、その顔が驚愕に染まる。

 

スカリエッティ

「一体どういうことなんだ? 何故こんなものが」

 

ゼスト

「レジアスも驚いていた。こんな質量兵器を考えるような奴がいるなんて、とな」

 

スカリエッティ

「私が言ってるのはそこじゃない。この武器はそもそもミッドの技術で作れるような代物じゃないんだ」

 

ゼスト

「何? どういうことだ?」

 

今度はゼストの顔が怪訝そうになる。

 

スカリエッティ

「望から色んなことを聞いたりしてるからわかるんだがね。形状からして、この武器はおそらく、いや間違いなく―――」

 

スカリエッティを驚かせた、新兵器の名は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『多目的凡用強化スーツ・ライオトルーパー』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカリエッティ

「―――異世界からの来訪者でなければ作ることができない筈だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時空管理局本局・技術部

 

局員1

「失礼します」

 

1人の局員が部屋に入り、奥川にある椅子に座っている人物に近寄った。

 

???

「何の用だ?」

 

局員1

「技術主任が提案した強化スーツの件ですが、採用されたようです」

 

技術主任

「そうか……だが、まだ企画書の段階だ。試作品の制作や量産化の目途が立つのには、何年か時間がかかるだろう」

 

局員1

「自分としては、一刻も早く量産されてほしいのですが」

 

技術主任

「……何故そう思う?」

 

局員1

「魔法が使えない人でも、戦うことができるんですよ? 素晴らしいことじゃありませんか」

 

技術主任

「そうだな……話が逸れたが、他に用件は?」

 

局員1

「いえ、以上です。失礼しました」

 

姿勢を正すと、局員は退室した。

 

技術主任

「魔法が使えなくても戦える、か。……俺の目的も知らずに、のんきなことを言うものだ」

 

そう言う彼が見ているパソコンには、ゆりかご内の映像がリアルタイムで映されており、その手元には―――黒いディケイドライバーがあった。




望「シリアスだからどんなんかなと思ってたら、予想の遙か斜め上を行く内容だった!?」

レイ「予想できた人は―――」

望「いる訳ねぇだろ! できたらその人神だわ!!」

レイ「それはともかく、望さんはその鈍感を直したらどうですか?」

望「だから何だよそれって?」

レイ「(いかん、だんだん腹立ってきた……が、我慢だ)じ、次回は今回のことに関する話し合いとなります。お楽しみに」
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