魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season 作:レイブラスト
レイ「第23話です。どうぞ」
エリオ
「っ、ここは……」
セイン
「あ、気がついたみたい」
スカリエッティ研究所の医務室のベッドで、エリオは目を覚ました。
エリオ
(僕はあの後、どうなったんだ……?)
状況把握の為に周りを見渡す。
エリオの傍にはセインの他、望や他のナンバーズ達、ゴーバスターズにシュウト達がいた。更に近くにあるモニターにはプレシア達が映っていた。
望
「知らない人達ばかりで、驚いたかな?」
エリオ
「(この声……もしかして)あの…貴方は、白い鎧の人なんですか?」
自分が戦っていた相手の声と今いる男性の声が同じだと感じ、問いかけた。
望
「そうだ。俺は平田望。君と戦った時の姿は、仮面ライダーエターナルだ」
エリオ
「仮面……ライダー……」
口にしながら、不思議な響きだとエリオは思った。
エリオ
「あ! そ、そういえば、他にいた人は!?」
ヒロム・トーレ
「「俺(私)のことか?」」
ヒロムとトーレが一歩前に出る。
エリオ
「貴方達は、何者なんですか? 仮面ライダー…とも違うようですし」
ヒロム
「俺は桜田ヒロム。ゴーバスターズの1人で、レッドバスターに変身するんだ。ゴーバスターズというのは、スーパー戦隊の中の1つだ」
トーレ
「トーレだ。便宜上、戦闘機人という存在だ」
エリオ
「スーパー戦隊……戦闘機人……」
仮面ライダー同様、エリオは不思議な響きを感じていた。
望
「さて、色々と聞きたいことがあるんだが、いいか?」
エリオ
「はぁ……何をですか?」
望
「率直に言う。君の中にある、『紫のメダル』についてだ」
視線をエリオの体に移し、そう言った。
エリオ
「紫のメダル………!?」
瞬間、彼の頭に痛みが走った。自分の体の中に、自分を狂戦士―――『仮面ライダー』へと変えた存在があるのを直に感じる。
望
「大丈夫か?」
エリオ
「は、はい。それで、そのメダルがどうしたんですか?」
望
「いつ頃から君の体に入っていたのかを聞きたいんだ」
エリオ
「…………」
その質問に、しばらく黙る。そして―――
エリオ
「……わかりません」
望
「何? どういうことだ?」
エリオ
「変身したのも、メダルの存在を知ったのも、全部アレが初めてだったんです」
望
「そうだったのか……」
望達は少し落胆の表情を見せた。コアメダルを埋め込んだ人物が誰なのかわかれば、もしかしたら『管理局の』ライオトルーパーについて何かわかるかもしれないと思っていたのだ。
望
「ま、知らないなら仕方ないか。じゃあ、メダルを今取り出すことは可能か?」
エリオ
「ちょっと待ってください」
断りを入れた上で、エリオは目を閉じた。そのまま少し時間が過ぎるが……
エリオ
「ダメです……出ません」
メダルは出て来なかった。
リュウジ
「感情が高まると出てくるかもしれないな」
ヨーコ
「もしくは、エリオ君の身に危険が迫った時とか?」
チンク
「いずれにせよ、不安定な力だということは間違いないな」
ウーノ
「そうね……」
エリオ
「あの……僕……」
不安がこみ上げてくる。自分がまた拒絶されるのでは―――そう考えてしまう。
望
「心配すんな。俺があの時言ったことは、本当だからな」
そんなエリオを知ってか知らずか、望は言った。
エリオ
「え……そ、それって―――」
望
「ああ。君は―――エリオ・モンディアルは俺達の新しい家族だ。みんなも、いいよな?」
全員に向かって話しかける。
プレシア
『もちろんよ』
フェイト
『私、仲良くなれるかな……?』
アリシア
『大丈夫だよ。あの子、優しそうだもん』
はやて
『私も友達になりたいなぁ』
ザフィーラ
『拒む理由などない』
かれん
『やっぱり、望さんって凄いのね』
ユウキ
「あの人も『仮面ライダー』だからな」
シュウト
「それもあるが、望さんの人柄が良いのもあるだろう」
全員一致で賛成だった。
エリオ
「……ほ、本当に…いいんですか……? 貴方の……望さんの家族になっても」
望
「もちろん。てか、もう家族なんだから、さん付けはしなくていいぜ―――エリオ」
エリオ
「! はい―――望兄!」
ベッドから起き上がると同時にエリオは望に飛びつき、望はそんなエリオを優しく抱きしめた。
陣
「ふっ、いい弟「いい弟分ができたな」かぶんなよ!!」
隣では陣がJにかぶられていた。
ちなみにこの場にスカリエッティがいなかったのは、ナンバーズの全員に『絶対怖がられる』と言われた為である。望は『格好が研究者っぽいから』だと解釈したが、実は『何かやらかしそうだから』だった(ちなみにこれを聞いたスカリエッティは、ショックで体育座りをしていた)。
望「望兄……か」
レイ「どうしました?」
望「何かいいなって思ってな」
レイ「へぇ」
望「んで次回は?」
レイ「次回は、満を持して彼の登場です!」
望「ほう。あ、ヒントは『弟』な(ヒントになってるかな?)」