魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season 作:レイブラスト
レイ「フラグをへし折った第26話です。どうぞ」
望「何のフラグだよ」
数日後
管理外世界
エターナル
「今日も終わり……だな」
いつものように違法研究所を潰した後、ため息をつく。
キュアハート
「まだあるのかな……こういうの」
キュアロゼッタ
「おそらくは。いい加減にしてほしいですね」
オーガ
「まったくだ」
倒しても倒してもきりがない……ホント財団Xかっての。
セイン
「とにかく、今日はもう帰ろうよ」
ファイズ
「そうするか」
キュアダイヤモンド
「……何でみんな、実験台に子供を利用するんだろう……」
エターナル
「……俺も知りたいくらいだ」
その後、各々の転移装置を作動させ、それぞれ帰って行った―――
―――筈だった。
エターナル
「……ん? ここは……」
俺が転移した場所は、何故かクラナガン郊外だった。
エターナル
「座標をミスったか……」
任務後で気が滅入っていたからだろう。俺は改めて座標を打ち直す。
その時だった。
???
「……て…!」
エターナル
「?」
かすかに声が聞こえたので、その方向―――上を見上げると、1人の管理局員が犯罪者らしき魔導士を追いかけていた。地上からの距離はそんなに離れていない。
エターナル
「管理局も、裏でやってることがなければ、いい組織なんだけどな」
いっそ暗部を潰したら、全うな組織に作り替えようか?
エターナル
「ん……?」
そこで俺はあることに気づいた。追われてる魔導士が懐から出したものが見えたからだ。
エターナル
(アレは拳銃!? まずい、魔導士に質量兵器は致命的だ!!)
『NASCA!』
咄嗟にメモリを起動し、腰のスロットに差し込んだ。
『NASCA! MAXIMUM DRIVE!!』
俺は、大空に飛んだ。
ティーダSIDE
俺、ティーダ・ランスターは逃走した犯人を追跡していた。自慢じゃないが、俺は魔導士としてそれなりの腕を持っている。これぐらいの事件ならお手の物だ―――そう考えていた。
男
「クソッ、こうなったら!」
だが、すぐ甘く見ていたことだとわかった。相手が懐から拳銃、所謂『質量兵器』を取り出した。
突然のことに、体が硬直してしまい動くことができない。そして、銃弾が放たれた。
ティーダ
(ここまでか……ごめん、ティアナ)
目を閉じ、たった1人の妹を想いながら覚悟を決めた―――
エターナル
「はぁっ!」
キインッ!
ティーダ
「……?」
おかしい。普通ならとっくに弾丸が届いてる筈なのに、何ともない……思わず、俺は目を開けた。
ティーダ
「な……!?」
目の前にいたものに、唖然とした。俺の前には、白いボディに黒いマントを羽織り、黄色い目をした3本角の『何か』が背中を向けて浮かんでいた。
ティーダ
「俺を……助けてくれたのか……?」
エターナル
「……」
俺の問いに、そいつは無言で頷くと犯罪者の男に向かって行った。
ダンッ! ダンッ!
男は何度も拳銃で撃つが、そいつは倒れない。ダメージにすらなってなかった。そいつは男に手刀を叩き込むと、こちらに連れてきた。
戸惑いながらもバインドを掛けた。すると、そいつは再び俺に背を向け離れ始めた。
ティーダ
「ま、待ってくれ!」
エターナル
「……何だ?」
初めて声を発するのと同時に、そいつは振り向いた。
ティーダ
「俺はティーダ・ランスター一等空尉だ。貴方は……何者なんだ?」
空気が張り詰める。命の恩人だということはわかるし、そいつから悪い感情等は感じられない。が、正体がわからないもの程恐ろしいことはない。
エターナル
「俺は……仮面ライダーエターナルだ」
ややあってそいつは答えると、姿が消えてしまった。
ティーダ
「転移魔法か……?」
そいつからは魔力反応は感知しなかった。おそらく、専用の道具でも持っているのだろう。
ティーダ
「仮面ライダー……エターナル……」
俺はそいつ―――仮面ライダーエターナルの名前を口にし、感慨にふけった。
スカリエッティ研究所
望
「ふぃ~」
無事に帰って来た俺は、変身を解除して一息ついた。
よく考えれば、さっき助けたのはティアナ・ランスターの兄、『ティーダ・ランスター』だったな。本人が名乗ったし、間違いない。
スカリエッティ
「ようやく帰って来たね」
セイン
「遅かったけど、何かあったの?」
望
「少し座標をミスってな」
ディエチ
「大丈夫だった?」
心配そうな表情で、ディエチが見てくる。
望
「ああ……心配してくれたのか?」
ディエチ
「…うん」
望
「ありがとな」
優しく頭を撫でてあげる。これで安心してほしいが。
ディエチ
「ん……」
ディエチは気持ちよさそうに頬を緩めると、体を寄せて来た。……恥ずかしかったか?
セイン
「ふーん……」
望
「どうしたんだ、セイン?」
セイン
「別に~……」
何で機嫌が悪いんだ? あ、ひょっとしてセインも心配してくれてたのか? てことは、ディエチだけにするのも不公平だよな。
望
「セイン」
俺はセインを引き寄せると、頭を撫でた。
セイン
「ん…えへへ……」
ディエチ同様、セインも頬を緩めた。……やっぱり不安だったんで、落ち着かせてほしかったのかな?
スカリエッティ
(あの顔は、絶対気づいてないな……)
何か変なこと言われた気がするが、スルーだ。
数分後、ディエチとセインに撫でてるところを他のメンバーに見られ、ノーヴェとここにいないドゥーエ以外の全員が俺に撫でるよう言ってきた。……そんなに不安だったの?
ランスター宅
ティーダSIDE
仕事を終えた俺は、リビングの椅子に腰掛け今日のことを考えていた。仮面ライダーエターナル……永遠の名を冠する戦士の正体は、誰なのだろうか。彼(声色からして男だった)はどこにいて、何時あのバリアジャケット(のようなもの)を手に入れたんだ? 考えれば考える程、様々な憶測が出て―――
ティアナ
「お兄ちゃん、どうしたの?」
聞こえた声にはっとすると、妹のティアナが見上げていた。
ティーダ
「何が?」
ティアナ
「難しい顔をしてたから……何を考えてたの?」
ティーダ
「それは……」
ティアナになら…言ってもいいかな。
ティーダ
「実は―――」
俺はエターナルの存在や出会った経緯を全て話した。
ティアナ
「じゃあ、その仮面ライダーエターナルはお兄ちゃんの命の恩人なの?」
ティーダ
「そうなるな」
ティアナ
「へぇー! 会ってみたいな~!」
目を輝かせながら、ティアナは身を乗り出してきた。そういえば、ティアナはヒーローものが好きなんだっけ。
ティアナ
「どんな人が変身してるのかな?」
ティーダ
「俺も知りたいよ」
仮面ライダーエターナル……その変身者に、いつか会いたいと思った
望「まさかティーダを助けられるとはな……ケガの功名という奴か」
レイ「棚ぼたですね」
望「そうとも……言うのか?」
レイ「次回もお楽しみに」