魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season 作:レイブラスト
レイ「第33話です。今回は色んなことがあります」
クロノ達が仲間になってから一週間が過ぎた。この間に様々な変化が起きた。
ライオトルーパーの変身に必要な『スマートバックル』は既に何千という数が作られており、同じく結成された特殊部隊のメンバーに配布されている。そればかりか、サポートアイテムとして『ジャイロアタッカー』はもちろん、『サイドバッシャー』や『ジェットスライガー』、『フライングアタッカー』も量産されている始末だ。名目上は過剰犯罪の取り締まりということになってはいるが、俺達に影響が及ばないとも限らない。そこで、地球とミッドの魔導士(一部除く)と、シュウト達異世界からの来訪者の中から代表4人(シュウト、ユウキ、ユキナ、ミサキ)がスカリエッティの元に集められた。
スカリエッティ研究所
スカリエッティ
「さて、こうしてみんなに集まってもらったのは他でもない。管理局のことだ」
真剣な様子で、スカリエッティが話し出す。
スカリエッティ
「彼らはどういう経緯かは知らないが、ライダーシステムを開発・量産させた。ここまではわかるね?」
ヴィータ
「いいから早くアタシ達を集めた理由を話してくれ」
ノーヴェ
「もったいぶるとそのうち怒るぞ」
望
(……この2人性格的に合いそうだな)
怖いことになりそうな気もするが。
スカリエッティ
「まあ慌てない。……管理局はライダーシステムを用いた専用部隊を作り上げ、専属隊員を募らせ適正検査を受けさせた。そこで特別高い能力を示した人物には特殊装備とライセンサーを与えるとしているが―――」
そこでスカリエッティは俺達の中の一部を見た。
スカリエッティ
「―――この中で既に、それらをを受け取っている人達がいる。済まないが、前に出て来て見せてくれないか?」
スバル
「いいよ」
彼の言葉で、スバル、ティアナが前に出た。
スカリエッティ
「他にもいるみたいだけど、任務中でこの場にはいないのが残念だ。まあそれは置いといて2人共、見せてくれ」
2人は頷くと、それぞれ懐から『特殊装備』を出した。見るのは俺達も初めてだが―――
ユウキ
「あ、アレは!?」
アリシア
「そんな……!」
シグナム
「あんなものまで作られていたと言うのか!?」
望
「冗談だろ……」
取り出したのは―――ティアナがギャレンバックルで、スバルがアックスのカードデッキだった。
プレシア
「アレって、話に聞いてたのとは違うわよね?」
トーレ
「そうだな……シュウト達が使ってるような、所謂『専用機』の要素が感じられる」
スカリエッティ
「実際に変身してもらえるかな?」
ティアナ
「わかりました」
スバル
「うん」
ティアナはギャレンバックルにラウズカードをセットし、スバルはカードデッキを正面に構えると、2人同時に腰にベルトが装着される。
ティアナ
「変身!」
スバル
「KAMEN RIDER!」
掛け声と共に同時に変身プロセスをとると、ティアナは体をオリハルコンエレメントが通過し、スバルは周囲を球体状のエネルギーが囲い、やがてそれぞれ『仮面ライダーギャレン』と『仮面ライダーアックス』に変身した。
望
(主役級のライダーか……)
はやて
「ええなぁ――って言ってる場合とちゃうか」
ユキナ
「ギャレンバックルもカードデッキも、ミッドの技術だけじゃ制作不能の筈よ」
ウェンディ
「じゃあ、誰か裏切り者がいるとか、別経路で情報を知った奴がいるとか?」
リインフォース
「後者の方が、確率としては高いでしょう」
スカリエッティ
「だね。……あ、もう変身解除していいよ」
ギャレンとアックスは変身を解除し、下がった。
チンク
「それで、どうするんだドクター? このままでは戦闘した時に不利になる」
スカリエッティ
「大丈夫、手はいくつか打ってある。まずは1つ目。実はさっき残りの娘達を全て目覚めさせたんだ」
ドゥーエ
「妹達を?」
スカリエッティ
「本来はもっと後で目覚める筈だったけど、状況的にそうは言ってられなくなったからね。教育は既にトーレにやってもらったから、後は呼ぶだけだ……さあ、入りたまえ」
端末を使ってスカリエッティが呼びかけると、ドアが開き3人の人物が歩いてきた。
スカリエッティ
「自己紹介を頼む」
セッテ
「No.7・セッテです。よろしくお願いします」
オットー
「……No.8・オットー。よろしく」
ディード
「No.12・ディードです。よろしくお願いします」
上から順番に挨拶をしてくれた。けど……
望
「3人共、感情はあまり表に出さない性格なのか?」
見事に無表情だな。
スカリエッティ
「見た目はね。大事なのは心さ」
おお、スカリエッティが良いこと言ってる。ちょっと珍しい。ってあれ? 何か3人が俺をじっと見てる……
セッテ
「初めまして、望兄様。お会いできて嬉しいです」
望
「……兄様? 何で?」
スカリエッティ
「感情プログラムを少し弄ったら、何故か3人共こうなったんだ。嫌だったかい?」
望
「そういうことじゃなくて……俺妹とかいなかったから、何か新鮮でさ」
戸惑いもあるけど嬉しいみたいな、よくわからない気持ちだ。
フェイト
(望は妹系が好きなのかな……?)
レヴィ
(僕もお兄ちゃんって呼ぼうかな?)
何か変なことを思われてる気がするな。気のせいだとは思うが。
オットー
「これからよろしく、望兄」
望
「……ああ、よろしくな。かわいい妹達!」
ニッ、と笑顔で言う。笑顔でするあいさつは、相手にいい印象を持ってもらえる筈だ。
ディード
「かわいい……?」
……何か3人の顔がほんのり赤く染まった。何故に? 照れてるの?
シャマル
(こんなところでも発揮するんですね……)
ウーノ
(ある意味恐ろしい武器だと思うわ……)
ユーリ
(望のバカ……)
アルフ
(はぁ……)
ロード
(奴はいつもそうだ……)
どうしてか知らないが、呆れられてる気がする。気のせいだと思いたい。
エリオ
(何でみんな呆れてるんだろう?)
キャロ・ルーテシア
((さあ?))
ゼスト
(やはり鈍感だな、アイツは)
スカリエッティ
「ゴホンッ。全員が揃ったところで、2つ目について説明しよう。それは娘達の武装なんだが、よく見ると妙なところがあるだろう?」
なのは
「言われてみると、変な穴が開いてるね」
ユーノ
「この穴にはどんな意味が?」
スカリエッティ
「よくぞ聞いてくれた。その穴は―――ガイアメモリを使用する為の所謂マキシマムスロットさ!」
ザフィーラ
「ガイアメモリを……!?」
驚く者が多数いるが、俺自身はそんなに驚いてない。事前に聞いてたからだ。ただ―――
望
「ずっと言わなかったのに、何で今言うんだ?」
言うタイミングならいつでもあるのに。
スカリエッティ
「どうせなら、みんな揃ってから話したいと思っててね。だからドゥーエを呼び戻したんだ」
ドゥーエ
「そんな思惑があったんですか」
クアットロ
「ねえドクター。ガイアメモリを使うと、どうなるの?」
スカリエッティ
「これから、各々の相性の良いメモリと共に説明するよ」
ああ、俺と相談しながら決めたアレか。
スカリエッティ
「まずはトーレから。彼女はアクセルメモリを使用することで、更に加速することができるようになる」
シュウト
「……クロックアップ並になるだろうな」
トーレ
「そんなに早くなるのか?」
スカリエッティ
「そう思っていいよ。次にドゥーエとクアットロ。2人はダミーメモリとクイーンメモリだ。それぞれISに合わせて決めたんだ」
ミサキ
「ドゥーエは変装と分身。クアットロは見破られた時の対策ね」
クアットロ
「隠れてたのがバレたら対処のしようがないから、ありがたいわね」
スカリエッティ
「チンクのメモリはサイクロンメモリ。スティンガーの投擲速度を上げることができるようになる」
チンク
「となると、前にも増して正確さが求められるな」
速いもの程狙いが付けづらいと聞く。練習がいるかもしれないな。
スカリエッティ
「セインはオーシャンメモリ。液状化からのディープダイバーはほぼ無敵になる筈だ」
セイン
「い、色々と凄いのはわかった……」
……何だそのチート。特殊回避満載のリアル系か。
スカリエッティ
「ノーヴェにはバイオレンスメモリ、ウェンディにはロケットメモリを使ってもらう。効果は腕力のアップと誘導ミサイルの発射能力だ」
ノーヴェ
「なるほど、確かにピッタリの相性だな」
ウェンディ
「頑張るっスよ~!」
スカリエッティ
「ディエチはトリガーメモリが良い。イノーメスカノンの最大射程を伸ばすことが可能になる」
ディエチ
「わかった」
スカリエッティ
「最後にセッテ、オットー、ディードだ。順番にルナメモリ、ウェザーメモリ、スカルメモリだ。それぞれスローターアームズ、レイストーム、身体能力のグレードアップが目的だよ」
オットー
「うまく使いこなす」
セッテ・ディード
「「必ず使いこなして見せます」」
スカリエッティ
「本来ならウーノ用も考えたかったけど、彼女は戦闘タイプではないからね……」
ウーノ
「気持ちだけで十分です、ドクター」
とにかく、これで一通りの紹介が終わった訳だが―――
プレシア
「ちょっといいかしら?」
スカリエッティ
「何だい?」
プレシア
「そのガイアメモリって、望が使ってるのをそのまま使用するのかしら? だとしたら、色々と困るんじゃ―――」
スカリエッティ
「心配無用。該当メモリが必要な時は、投げて渡せばいい」
望
「ゴーカイジャーの武器みたくか」
なのは
(大胆なの……)
望
「ところでスカリエッティ。肝心の計画決行時期は―――」
これが一番大事なことなので、聞いておく。
スカリエッティ
「おっとそうだった。えーっと、ナンバーズの特訓に、妊婦の出産時期を計算すると……来年の今ぐらいになるな」
リインフォース
「そんなにかかるんですか……」
スカリエッティ
「何かあった時に、妊婦を戦わせる訳にはいかないからね」
シャマル
「ごめんなさい……」
望
「シャマルさん達が謝る必要はない。ここは俺が謝るべきだ」
スカリエッティ
「別に謝らなくていいよ。逆に祝福してあげた方が、赤ちゃんも喜ぶ筈だ」
シグナム
「……そうだな」
確かに妊娠は喜ぶべきことだ。悲しんだり、恨んだりすることなんて普通はあり得ない。
スカリエッティ
「私からの話は以上だ。各自、解散して―――」
望
「あ、ちょっといいか?」
スカリエッティ
「どうしたんだい?」
望
「実はさ、チーム名を考えたんだけど…言っていいか?」
スカリエッティ
「チーム名? それなら『ナンバーズ』が―――」
望
「俺が言ってるのは、シュウト達を含めた全体の名前だ。今更とは思うが、決めておきたいと思ってな」
スカリエッティ
「ふむ……私は構わないが」
シュウト
「俺達もいいぞ」
はやて
「どんな名前か、早ぅ教えてな」
望
「では。……チーム名は―――『ディメンション・ガーディアンズ』だ」
アリシア
「ディメンション……」
クイント
「ガーディアンズ……」
望
「どうだろうか?」
これでスベったら恥ずかしすぎる……!
エリオ
「か、カッコイイ……!」
スバル
「名前の響きがいい!」
ユウキ
「燃えてくる名前だな!」
シュウト
「帰ったらハガネのみんなに伝えるか」
これ……採用ってことでいいのか?
スカリエッティ
「いい名前だね。よし……私達は今日から、『ディメンション・ガーディアンズ』だ!!」
『『『おう!!』』』
何はともあれ、こうして俺達『ディメンション・ガーディアンズ』は準備を整えていくことになった。
望「今日も疲れたな…」
レイ「新たなナンバーズの誕生とか、色々ありましたものね」
望「ああ」
レイ「次回は違法研究所に最後の叩き潰しをかけます。お楽しみに!」