魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season 作:レイブラスト
レイ「お待たせしました後編です」
カブト
「ようし、ここだな!」
エターナル
「目標はどこに…………アレか!」
部屋の奥の方に金髪の少女が浮かんだカプセルと拘束具をつけられている小人がいた。
エターナル
「シュウトはカプセルを開けてくれ! 俺は融合騎を助ける!」
カブト
「おう!」
カブトは近くのパソコンを操作し、エターナルは拘束具を慎重に外していった。
ガシュゥゥン……
カブト
「おっと。救出成功だ!」
エターナル
「こっちもだ。おい、大丈夫か?」
???
「うぅ……」
エターナル
「(気絶してるか……仕方ない。きっと酷い実験をさせられたのだろう)何か毛布みたいなものはないか? 体温の低下が酷い」
カブト
「毛布毛布……これか?」
置いてあった毛布を使い、2人にくるませる。
シザース
「……」
そこへ、シザースが息を殺して歩いていく。背後のことなので気づかれないと踏んだのだろう。そしてシザースピンチを振り下ろした、その瞬間―――
エターナル・カブト
「「はぁっ!!」」
ドガッ!
振り返った2人により、シザースは蹴飛ばされた。
シザース
「ぐっ! な、何故わかったのですか……!?」
エターナル
「いくら気配を消そうが、殺気は丸分かりなんだよ」
カブト
「詰めが甘かったな」
シザース
「くっ、おのれ……! かくなる上は、正面から叩き潰すのみ!!」
自身の作戦がバレた為にいらつくシザースは、戦闘態勢を取った。
カブト
「やっぱりこうなったか。……望さん、貴方はこの子達を連れて先に行くんだ」
エターナル
「お前はどうするんだ?」
カブト
「こんな奴、俺1人で十分さ」
エターナル
「……わかった。頼むぞ」
『NASCA! MAXIMUM DRIVE!!』
ヴィヴィオと融合騎を連れ、エターナルはナスカのマキシマムで高速移動した。
シザース
「私を侮ると、痛い目を見ますよ?」
カブト
「戦う前に教えろ。……リューヤ。お前は何者だ? 何故俺達を狙った?」
その言葉を聞いたシザースは仮面の下で笑みを浮かべた。
シザース
「何、簡単なことです。私が活動をするのに、貴方達異世界からの来訪者が邪魔なんです」
カブト
「その言い草……お前、転生者か」
シザース
「ご名答。クロノ等アースラチームと仲良くなったのも、ライオトルーパーチームの適正検査を自ら受けたのも、全ては私の目的を果たす為です」
カブト
「お前の目的は何だ? ハーレムか?」
シザース
「その通り。だからこそ平田望を殺そうとしたのです。リインフォースとの間に生まれた子も、いずれは殺す予定です」
カブト
「…………(ここに望さんがいなくて本当によかった)」
思わずホッとする。望がここにいたら、前みたいに狂戦士化してただろう。
シザース
「さて、全てを知った以上、どのみち貴方には死んでもらうしかありません。そして、貴方の婚約者達も私のハーレムに……!」
カブト
「……やれるものならやってみろ。このクズ野郎」
最後の言葉に激しい怒りを感じたカブトとシザースの間で、火花が飛び散った。
その頃、エターナルはトーレ達のところに戻って来ていた。
エターナル
「みんな、戻るぞ!」
ノーヴェ
「戻るったって、シュウトとリューヤは!?」
エターナル
「シュウトとリューヤは互いに戦っている!」
トーレ
「何故シュウトとエグザムが!?」
エターナル
「リューヤは最高評議会のスパイだったんだ!(こう説明した方がややこしくならなくて済むだろう)」
オットー
「援護しなくていいの?」
エターナル
「大丈夫だ。シュウトがあんなのに負ける訳はない!」
どこか確信めいた発言に全員は納得し、一旦帰還した。
場所を移して、エターナル達とは真反対の外。
シザース
「はぁぁ!」
カブト
「ぐぅっ!」
現在カブトはシザースが呼び出したボルキャンサーに羽交い締めにされ、シザースに攻撃されていた。
シザース
「いくら貴方でも、身動きできなければ!」
ガギッ! ドガッ!
カブト
「ごはっ!? ええい!」
ガシッ!
ボルキャンサー
「!?!?!?!?」
ボルキャンサーの足を思い切り踏みつけ、拘束を解くとシザースに向けて投げ飛ばした。
シザース
「うわっ!? くっ、こうなれば!」
カードデッキから自分の紋章が描かれたカードを抜き、シザースバイザーにセットする。
『FINAL VENT』
ボルキャンサーがシザースの後ろに移動する。
カブト
「なら、こっちもだ!」
それを見たカブトは、カブトゼクターのボタンを順番に押していく。
『One! Two! Three!』
ゼクターホーンを元の位置に戻す。
シザース
「だぁっ!」
ボルキャンサーのアシストでシザースがジャンプし、空中で回転し出す。
カブト
「ライダーキック!」
ゼクターホーンを再度倒す。
『Rider Kick!』
カブト
「はぁぁぁっ!!」
高くジャンプし、そのまま跳び蹴りを放つ。
ドガァァァァン!!
シザースアタックとライダーキックが空中で直撃する。
カブト
「ぐはぁ……!」
衝撃でダメージを負い、倒れ込む。
シザース
「(フフ、他の転生者達を食わせてパワーアップさせたかいがありました)私の勝ちですね……!」
勝利の余韻に浸り、そう言った瞬間―――
パキィィン!
―――シザースのカードデッキが砕けた。
シザース
「な、何っ!?」
カブト
「まさか……!?」
状況を把握したカブトが、愕然とする。
ボルキャンサー
「グルルル……!」
契約破棄となったボルキャンサーがシザースに迫る。
シザース
「そ、そんなバカな! 私は……絶対ハーレムを―――」
ボルキャンサー
「ガァァァァァ!!」
リューヤ
「う、うわあああああああああああああああ!?」
ライダーの力を失ったリューヤは、ボルキャンサーに食われた。
ボルキャンサー
「グルルル……!」
リューヤを食らったボルキャンサーは、更にカブトに迫った。カブトはダメージのせいで起き上がれない。
カブト
(クソッ! ここまでなのか……!)
諦めかけたその時だった。
エターナル
「うおらぁっ!」
ザシュッ!
ボルキャンサー
「ガァァッ!?」
突如エターナルが乱入し、ブレードトンファーで斬りつけた。
カブト
「望さん!?」
エターナル
「あまりにも遅いんでもしやと思って一応来たら、案の定だったか」
カブト
「すまない、思った以上に苦戦……!?」
思わずカブトは声を失った。エターナルの目は、燃えるように真っ赤になってるのだ。
カブト
「望さん、その目は……!」
エターナル
「ん? ああこれか。これはな―――」
???
『アタシの力さ!』
突然、エターナルの中から声が聞こえた。
カブト
「誰だ!?」
アギト
『アタシはアギト! アンタ達2人に助けられた、融合騎さ!』
カブト
「さっきの小人か! てことは、望さんとユニゾンしてるのか!」
エターナル(アギトユニゾンver)
「助けたお礼がしたいって言ってきてな。さあ、行くぜアギト!」
アギト
『ああ! アタシ達の力、見せてやる!!』
ボルキャンサーを、エターナルが睨み付ける。
エターナル(アギトユニゾンver)
「一気に行くぜ、蟹野郎!」
『HEAT! MAXIMUM DRIVE!!』 『JOKER! MAXIMUM DRIVE!!』
エターナル(アギトユニゾンver)・アギト
「『うおおおおおおおおおおおお!!』」
ボルキャンサー
「グル!?」
『烈火の剣精』とヒートメモリの相性が抜群な為、エターナルの全身が凄まじい炎に包まれる。そして―――
エターナル(アギトユニゾンver)
「ファイヤァァァァァ! ブレードォォォォォォオオオオオオオオ!!」
炎を纏ったブレードトンファーを振りかざす。
ザシュゥゥゥッ!
ボルキャンサー
「グァァァァァァァァァァ!?」
ボルキャンサーは真っ二つになり、爆発した。
エターナル(アギトユニゾンver)
「我ながら凄い威りょ……っと、少し疲れるな」
アギト
「大丈夫か?」
すぐさまアギトがユニゾン解除する。
カブト
「フラフラしてるぞ?」
エターナル
「平気だ。それよりアギトこそ、病み上がりなのに」
アギト
「それこそ大丈夫だ! アタシは元気だし、それに……ア、アンタとユニゾンできたから……」
顔を赤くして体をくねらせるアギト。
エターナル
「?」
カブト
(またフラグ立てたのか、この人……)
カブトは半ば呆れていた。
ちなみに帰った後、望はナンバーズ全員に呆れられることになった。
望「今回もどうにかなったな」
レイ「毎度ながらひやひやしますね」
望「まあな」
レイ「次回はヴィヴィオについての話とアギトが何故望に惚れたかを説明します。お楽しみに!」