魔法少女リリカルなのは 運命を変える者 2nd season   作:レイブラスト

49 / 51
新暦74年

レイ「ダークザギとの決戦となる第43話です。どうぞ」


第43話

ゼロ

『ダ、ダークザギだと!?』

 

斬月MA

「何でアイツが!?」

 

ディード

「望兄様。ダークザギとは?」

 

望

「……その名の通り、全てを破壊する悪魔だ。でもダークザギは、ウルトラマンノアに倒された筈だが―――」

 

ダークザギ

「教えてやろうか?」

 

まどか

「し、喋った……!?」

 

望達を見下ろし、ダークザギは言葉を続けた。

 

ダークザギ

「私はノアに倒された後、別の次元に意識だけの存在となってさまよった。しばらくした頃、私は同じく意識だけになってる存在に出会った」

 

シュウト

「ま、まさか……!」

 

ダークザギ

「江島裕太という人間だ」

 

キュアビート

「えぇっ!?」

 

ザフィーラ

「貴様だったのか! 奴を復活させたのは……!」

 

ダークザギ

「江島裕太を見た時、私は彼が持つ類い稀なる負の心に惹かれた。心の底から絶望を願うその心にな。そこで私は奴に肉体を与える代わりに、私と融合することを持ちかけた」

 

望

「確かにダークザギなら、肉体を蘇らせることは造作もない……」

 

リインフォース

「でも、いくらあの男でも最初は拒否したのでは?」

 

ダークザギ

「ところがだ。奴は進んで融合を求めた。『全てを絶望させるなら、お前に乗っ取られてもいい』と言ってな。さすがの私も驚いたな。だからこそおまけとして、奴の意識を残しデビルガンダムを与えたのだ」

 

ユウキ

「な……!?」

 

ダークザギの説明に、全員が驚愕した。裕太は、全てを絶望させる為に文字通り悪魔に身も心も捧げたと言うのだ。

 

スカリエッティ

『彼は最初から、人間ではなかったのかもしれないね……』

 

クアットロ

「私達を絶望させるなら、死んでもいいなんて……」

 

トーレ

「性根が腐ってる……!」

 

チンク

「だが今はどうなってるのだ? 江島の意識は乗っ取られたのか?」

 

ダークザギ

「いや。思った以上に奴の憎悪は強くてな、今は私の意識と奴の意識が混在している。つまり今の私は、江島裕太でありダークザギでもあるということだ」

 

リインフォース

「意識の混在……」

 

SBザビー

「余計にまずいことになったんじゃない!?」

 

望

「ああ。早く奴をどうにかしないと……!」

 

ゼロ

『だったら、俺になるんだ!』

 

望

「!?」

 

驚いて右手についてるウルティメイトブレスレットを見る。すると、そこからウルトラゼロアイが出現した。

 

ユウキ

「望さん、それは!」

 

望

「俺が……ウルトラマンに?」

 

ゼロ

『ダークザギと戦うには、それしかない!』

 

望

「そうだな……やるか!」

 

ウルトラゼロアイを取り、ダークザギを睨み付ける。

 

シュウト

「だったら!」

 

未来

「僕達も!」

 

ユウキ

「やるっきゃないな!」

 

シュウトとユウキが望の隣に並び立ち、それぞれスパークレンスとリーフラッシャーとメビウスブレスを取り出す。

 

望

「……3人もウルトラマンだったのか」

 

ユウキ・未来

「「ああ(はい)!」」

 

シュウト

「いくぞ、望さん!」

 

望

「おう!」

 

3人は頷くとダークザギを見据え―――

 

シュウト

「ティガァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!」

 

ユウキ

「ダイナァァァァァァァアアアアアアアアアアアア!」

 

未来

「メビウゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウス!」

 

望

「デュアッ!」

 

シュウトは時計回りに両腕を回しスパークレンスを手に天に掲げ、ユウキはリーフラッシャーを斜めにした状態で手前に突き出し、未来は右手でクリスタルサークルを回転させ上に掲げ、望はウルトラゼロアイを着眼し、強烈な光と共に『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』、『ウルトラマンメビウス』、『ウルトラマンゼロ』に変化した。

 

アルフ

「の、望達が……!」

 

ユーリ

「巨人―――ウルトラマンに……!?」

 

ダークザギ

「ほう……貴様等もウルトラマンになったか……だが、それだけで絶望を食い止められるかな?」

 

尚も余裕であり続けるダークザギ。

 

ゼロ

「半分勢いで言ったものの、どうやって倒せばいいんだ?」

 

ダイナ

「ダークザギに、何か弱点はあるのか?」

 

望

『……あるにはある』

 

ティガ

「それは?」

 

望

『……ノアの力だ』

 

メビウス

「ノア……ウルトラマンノアのことですね」

 

ゼロ

「なるほど……そういうことなら!」

 

言うが早いか、ゼロはウルティメイトイージスを装備し、ウルティメイトゼロになった。

 

ダークザギ

「な、何っ!? 貴様、ノアの力を!?」

 

その様子を見て、ダークザギは動揺する。

 

ゼロ

「コイツは知らなかったみたいだな。ようし。みんな行くぜ!」

 

ティガ・ダイナ

「「おう!」」

 

メビウス

「はい!」

 

ティガ

「まずは―――デヤッ!」

 

ティガがハンドスラッシュを放つ。

 

ダークザギ

「っ! フンッ!」

 

が、ダークザギは容易く弾く。

 

ダイナ・メビウス

「「ハァッ!」」

 

そこへダイナとメビウスが接近し、ダブルパンチをヒットさせるが―――

 

ダークザギ

「フッ…」

 

まるで効いてなかった。

 

ゼロ

「笑ってられるのも今のうちだぜ!」

 

ダークザギ

「っ!?」

 

ゼロ

「はああああああああああああ!」

 

ゼロが大きく跳躍し、ダイナとメビウスを越えるとウルティメイトゼロソードを大きく振るった。

 

バギィッ!

 

ダークザギ

「ぐおああああああああああああああ!?」

 

まともに食らったダークザギは、後ろに大きく吹き飛んだ。

 

望

『………………凄まじいな』

 

ゼロ

「さすがはノアの力ってとこだな……」

 

ダークザギ

「ぐぅぅ! おのれぇぇぇぇぇええええええええええ!!」

 

激高したダークザギはザギ・シュートを放った。

 

ゼロ

「おっと!」

 

咄嗟にゼロは防御姿勢を取り、攻撃を防ぐ。

 

ダークザギ

「チッ! 本来ならもう少し遊んでてもよかったが、ノアの力となれば話は別だ!!」

 

そこまで言うと、ダークザギは距離を取った。

 

望

『どうやら本気で俺達を潰すつもりらしいな!』

 

ゼロ

「そうはさせるか! シュウト! ユウキ! 未来!」

 

ティガ・ダイナ・メビウス

「「「ああ!」」」

 

ゼロはウルティメイトイージスをファイナルウルティメイトゼロモードに変形させ、構える。そこにティガとダイナとメビウスがエネルギーを送る。

 

ダークザギ

「フンッ! ハッ! デヤァッ!」

 

ゼロ

「いっけぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええ!!」

 

ほぼ同時にライトニング・ザギとファイナルウルティメイトゼロ・フォースが放たれる。最初は互いに押し合ってたものの、徐々にゼロが押し始めた。そして―――

 

ゼロ

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

ダークザギ

「う、ぐ……! 何故だ……ノアの力といえど、たかが一端に過ぎない筈だ…!?」

 

ディラスト

「忘れたのかダークザギ。人々の想いが集まれば、たとえ一端でもカタログスペック以上の力が出るんだ!」

 

ハーデスI

「それを失念してたのは愚かだったな!」

 

罪牙

「地獄で悔いるんだな。このクソッタレが」

 

ダークザギ

「ま……まだ俺は、全てを絶望させてないのに……全てを絶望させて……ぐぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!」

 

ファイナルウルティメイトゼロ・フォースの直撃を受け、ダークザギは爆発・消滅した。

 

ティガ

「やった……のか?」

 

スメラギ

『ターゲットの反応なし。完全に消滅したわ』

 

望

『か………勝った! 今度こそ、勝ったぞぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!』

 

シンケンレッド

「よし!」

 

キョウリュウレッド

「物凄ぇブレイブだぜぇぇぇぇぇ!!」

 

再び歓喜の渦が巻く。今、悪の驚異は完全に去ったのだ。

 

戦いを終え、ゼロ達は元に戻る。

 

シュウト

「ふぅ」

 

ユキナ

「シュウト! ケガとかしてない?」

 

シュウト

「少し疲れたけど、大丈夫だ」

 

ユウキ

「それより、望さんの方こそ大丈夫か?」

 

望

「え?」

 

未来

「重傷を負ってたんでしょう?」

 

ミサキ

「そういえば、今はゼロが一体化してるんだっけ」

 

望

「ゼロ、どうなんだ?」

 

ゼロ

『残念だが、まだ完全には治ってない。もうしばらく、やっかいさせてもらうぜ』

 

望

「そうか……でも、ウルトラマンとしばらく一緒ってのは、いいかもな」

 

肩をすくめながら言う。憧れの存在だったウルトラマンと一体化でき、更にしばらくの間は一緒にいられるのだ。望にとってはいいことづくしだ。

 

望

「あ!」

 

突然望が何か思いだしたように声を上げた。

 

プレシア

「どうしたの?」

 

望

「ちょっとごめん。…チンク!」

 

チンク

「何だ?」

 

望

「聞きたいことと言うか、確認したいことがあるんだ」

 

チンク

「何のこと―――!」

 

首を傾げるチンクだったが、すぐ言わんとしてることに気づいた。

 

望

「俺を助けてくれた時にさ、何か…俺のことが好きみたいなこと言ってなかったっけ? それも、チンクのみならず他のナンバーズにもいるって言ったような……」

 

チンク

「そ、それは……そうだが……」

 

セイン

「ち、ちょっと! 何暴露しちゃってんの!?」

 

クアットロ

「気づいてくれたのはいいけど、こんな公衆の面前じゃない!」

 

望

「え……もしかして、本当なの?」

 

揉めているチンク達を見て、望は彼女達が抱いている気持ちに気づいた。遅すぎである。

 

トーレ

「う、ぐ……! そ、そうだ! 私は、お前のことが好きだ! 文句あるのか!?」

 

セイン

「わ、私も好きだからね!」

 

ドゥーエ

「それを言うなら私も……だけどね」

 

クアットロ

「……はぁ、こうなっちゃったら仕方ないものね。そうよ。貴方のことが好きよ」

 

ディエチ

「……好きだよ。望」

 

セッテ

「確かに、望兄様には……その…好意を抱いています」

 

ディード

「……望兄様。今までずっと、お慕いしてきました」

 

オットー

「僕も、望兄のこと……大好きだよ」

 

ウーノ

「この子達……もちろん私もだけど、貴方のことが好きなのよ」

 

望

「(ウーノさんいつの間に……)……悪い。気づかなくて。でも俺は―――」

 

困ったようにプレシア達を見るが―――

 

プレシア

「受け入れてあげなさい」

 

リインフォース

「ちゃんと、受け入れてあげて下さい」

 

シグナム・シャマル

「「右に同じく」」

 

望

「即答だな……まあ、言うかもしれないって思ったけど」

 

そう言いつつ、チンク達を向く。

 

望

「みんな……俺を好きって言ってくれて、ありがとう。俺もみんなのこと「ち、ちょっと待って!」ん?」

 

声が聞こえた方を見ると、はやて達が必死の形相で見ていた。

 

望

「何かあったか?」

 

はやて

(い、言うなら今や!)

 

フェイト

(で、でも恥ずかしい……)

 

シュテル

(何言ってるんですか! ここで逃したら、もうチャンスはないですよ!)

 

ユーリ

(では一緒に……せーのっ)

 

フェイト

(あ、ちょ、待って!)

 

はやて・フェイト・ユーリ・シュテル・レヴィ・ロード

「「「「「「私(僕)達も、望さんのことが好きです(だ)(や)!!」」」」」」

 

望

「…………………え!? マジ!?」

 

このタイミングでの更なる告白は予想しておらず、目を見開く望。更に―――

 

アルフ

「(い、言うなら今しかない……!)あ、アタシだって! の、望のことが……す、好きだぁ!!」

 

スバル

「わ、私も……望さんのこと、大好きです!!(い、勢いに任せて言っちゃった!)」

 

ティアナ

「私だって、望さんのこと……す、好きなんだからね!(流れに乗って言ったけどどうしよう!?)」

 

アギト

「そ、それを言うなら……あ、アタシだって好きだからな!」

 

望

「うぇっ!?」

 

アルフとスバル、ティアナとアギトからの告白もあって、望の頭は軽くパンクしかけた。そしてようやく絞り出したのは―――

 

望

「……俺、以外とモテてたのな……」

 

だった。

 

スカリエッティ

『今更かい?』

 

ゼロ

『………大変だな……お前も……』

 

ミラーナイト

「彼の性格は、シュウト達と似通うところがありますし」

 

グレンファイヤー

「どうも恋愛ってのはわかんねぇな……」

 

ジャンボット・ジャンナイン

「「そうだな」」

 

グレンファイヤーとジャン兄弟は腕を組みながらそう言った。

 

シュウト

「これはめでたいな」

 

ユウキ

「それこそ帰ったら祝ってやらないとな」

 

ははは…と笑い合うシュウトとユウキ。そこに―――

 

カリム

「あ、あの」

 

シュウト

「ん?」

 

シャッハ

「少しいいですか……?」

 

ユウキ

「ああ、うん」

 

カリムとシャッハが近づき、

 

カリム・シャッハ

「「シュウトさん(ユウキさん)! 貴方のこと……好きになってしまいました!」」

 

カリムはシュウトに、シャッハはユウキに告白した。

 

シュウト

(だと思ってた……)

 

ユウキ

(敏感でよかったな、俺等……)

 

2人がオーケーしたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慣多

「向こうも告白されてんな~」

 

ヴィータ

「何であんなにモテるんだろ」

 

慣多

「ホントそれな」

 

シュウト達を見て、慣多とヴィータは談笑を続けていた。

 

慣多

「……なぁ」

 

ヴィータ

「ん?」

 

慣多

「俺達もさ……やってみないか? …恋愛」

 

ヴィータ

「……そうだな。お前となら、案外うまくやれるかもしれねぇな」

 

頬を赤く染めながら、2人は見つめ合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこちらでも―――

 

なのは

「いいなぁ、みんな……」

 

ユーノ

「……ねぇ、なのは」

 

なのは

「何? ユーノ君」

 

ユーノ

「話があるんだけど、いいかな?」

 

なのは

「どんな話?」

 

ユーノ

「実はね―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリオ

「恋愛って、凄いんだな……」

 

キャロ

「そ、そうだね……」

 

エリオ

「そういえば、2人は好きな人とかいないの?」

 

ルーテシア

「今はいないけど、気になる人はいるかな?」

 

キャロ

「あ、それなら私も!」

 

エリオ

「誰誰?」

 

興味津々に聞いてくるエリオ。キャロとルーテシアはそんな彼に笑顔を浮かべ、

 

ルーテシア・キャロ

「「エリオ(君)♪」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビートバスター

「ったく、どいつもこいつもいい雰囲気になりやがって……モテない俺への当てつけかっての!」

 

スタッグバスター

「陣……」

 

1人イライラするビートバスターの肩にスタッグバスターは手を置いた。

 

スタッグバスター

「落ち込むな」

 

ビートバスター

「うるせぇな! 何でこういう時に限ってかぶったりしねぇんだよ!!」

 

何やら2人は揉めていた。




望「今度こそ、終わったな……でも何か弱い気がしたな? ハイパーゼットン(イマーゴ)戦みたいになるかと思ってた」

レイ「ノアの力が相手ですから。ハイパーゼットン(イマーゴ)との戦いでもウルティメイトゼロになれてたら余裕を持てたかもしれません」

望「それは確かに」

レイ「そんでもって望さんが一気にハーレムになった件について」

望「……俺が一番驚いてる」

レイ「でしょうね……あ、次回は最終回となります」

望「え、そうなの!?」

レイ「泣いても笑ってもそうなんです。そして! その最終回には特別ゲストが登場します! お楽しみに!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定