鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

15 / 128
本編とはまったく関係ないんで読まなくても大丈夫です。
後全くネタとかない感じなんで、面白くないです。


槍夜叉が幼年期の性格なんですが、今の狂、弓夜叉に歪んだ経緯の伏線です。


幼年期の終わり

気がつくと道を歩いていた。

ああ、またこれか。

 

この道は知ってる。何十何百回と見た景色。

つまりこの後もきっと。同じ結論だ。

分かってる。なのに、続きを見る事を諦められない。

もしかしたら。そんな馬鹿な事を思い続けている

 

「風紀委員長!」

俺の事か。

「随分とガラの悪いお客さんが来てます!!!!!!」

 

 

 

「■■さんよ~おたく、ウチの若いのやってくれたって本当?」

「若いの?さぁ知りませんね。……ここは貴方みたいな人が来る所では有りませんので、お引き取りを。」

「あれ?いいの?お宅の妹さん、危ないかもよ?」

「……何をした?」

「いやまぁ?今のとこは何もしてませんけどねぇ!?アハハハハ!!!」

 

 

 

 

「お兄ちゃん!!!!!!」

「………■■を離してもらおうか。」

「いやいやいやまぁ、ゆっくりお話しましょうや。」

「離せ。」

「随分と偉そうな口だなオイ!状況分かってんのか?アアン?」

「五月蝿い、社会的離反者が。こっちとしては警察だって呼べるんだぜ?」

 

「いやぁー、それは困る。 オイ!」

 

ゾロゾロと出てくる。……二十人くらいか?

「オット、妹さん、傷物にしたくないだろ?分かるな?」

 

 

 

「オラァ!!!!!!」ベキィ

「ッ!!!!」

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!!」

「おっと、君が動いていいなんて一言も言ってないよ?」

「五月蝿い!この爪楊枝野郎!」

「ほほう…中々に気が強い!いい女じゃない。なぁ?」

「触らないで!」

「オイ、触れるんじゃねぇ。モヤシ野郎。」

「ああ?うっせぇんだよこのドグサレが!黙ってろ!」ザクッ!!!

「が!?は…!?」

「オイオイ、刺しちゃったら死んじゃうじゃん。何してんの。」

「あ~ゴメンゴメン。ついうっかり。」

コイツら……ッ!!!

 

「まぁい~や。その分、妹ちゃんに楽しませてもらうさ。」

「ッ!近付くな!お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

クソが。

 

「ギャハハ!じゃ、コイツやっちゃっていいすか?」

 

「好きにしろ。」

 

「ま、心配すんな、スグに妹もボロ雑巾みたいにしてそっちに送ってやるよ。」

 

「それじゃサヨナ『ザクッ!』え?」

 

頸動脈を切り裂いた。…死んだろ。

殺されかけた。

妹が巻き込まれた。

正当防衛だった。

どう言い訳しても、俺は今、自分の手で人を殺した。

ああ、最低な気分だ。

 

「お兄ちゃん!」

「クソッ!ジャックが殺られた!殺せ!殺せ!」

 

殺さなきゃ殺される。生き残るために、生き残らせるために。

 

殺さねば、生きられない。

 

2人目。頭をカチ割った。

3人目。銃を持ってたから腕を切り落として奪った。

4、5、6人目。銃で撃ち殺した。

7,8,9,10,11,12…

ああ、不思議だ。

気分は最悪なのに。

人を殺しているのに。

どうして俺は笑っている?

分からない。

解らない。

判らない。

 

 

まぁ、いいか。ハハッ。

 

 

一人殺す事に感じていた嫌悪感、罪の意識は薄れ。

殺した相手の体温を忘れていく。

 

 

何だか、心地良いな。

 

 

19,20……後はアンタだけだな。モヤシ。

 

「ど、どうなってんだよ!お前、本当に人間かよ!?」

 

知るか。死ね。

 

21。

 

 

 

自分のと返り血で全身紅に染まる。

ああ、全く。

これじゃバケモノみたいだ。

 

■■、大丈夫………いや、俺に寄るな。

俺はもう、お前の近くに居るべきじゃない。

 

「何言ってんの?お兄ちゃんは私を助けてくれたんでしょ?」

 

そんな顔で見るな。

 

俺は、唯の……

 

「ありがとう!お兄ちゃん!……それと…………怖かったよぅ……」

 

成程。この為か。

■■。俺は、お前を守るためなら、人でなくてもいい。

だから、お前が俺の存在する理由だ。

お前は、お前だけは俺が護る。

絶対にな。

 

ハハッ。

 

 

 

「夢か………」

随分と、懐かしい夢を見た。

走馬灯って奴か。

光秀は殺した。

立ってるのは俺だけ。

 

俺の勝ちか………間もなく死にそうだが。

 

尤も、生きて帰るワケにもいかねぇか…織田信長はここで死なないとな。

 

最期に思うのが、嫁さんでもなく、娘でもなく、親友でもなく。

 

「唯の妹か……ハハッ。悪くない。是非も無し!ハハッ、、。」

 

 

 




この話に関してはあまり面白くなくてもご勘弁を。



バッドエンドのおまけ的な?(愉悦)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。