鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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午後7時…
主「UA100くらい行ったらいいな。」
小説情報『UA1500』ソノゲンソウヲブチコロス!


主(;つд⊂)ゴシゴシ
主( *'ω')ファッ!?

UA『早く書くんやで。』

主「ヤルシカ…ナイ」

誤字報告感謝です!無知を晒してしまった……


転機

「と、言うわけで、親父殿!隠居してくれ!」

 

「ふむ…私の日和見が全ての原因…か…良かろう夜叉。今日、この時より浅井家の当主を我が子夜叉に譲る!異論は無かろうな!」

 

それは日和見当主と呼ばれた男の最大にして最後の英断だった。

 

___ここぞって所で決めるアンタはやっぱりカッケェよ。後は任せてくれ、親父。

 

___ようやく化けおったか。鳶が鷹を産むとはこの事よ。この父を踏み台に羽撃け、若鳥。

 

ほぼ無言、ながら息子の才を認めた父と、父を蔑みながらも目標とした息子。

確かにこの二人には絆があった。本人らは否定するだろうが。

 

 

「領土拡大!歴史確変!やらかしたな!」

俺は頭を抱えた。

やりすぎた。本来六角氏が滅ぶのは大分後なんだが……殺っちゃったze☆

過ぎたものは仕方ない。広がった領地の管理など今までに無い仕事に追われるのだった。

 

そんなある日………

「同盟だぁ?」

 

「はい、尾張の大名、織田信長より、貴方様に同盟の申請をお持ち致しました。」

 

「成程、齋藤氏を抑えたい。で、手ごろな大名はいねぇか、って事で若造の俺をご指名って所かな?」

 

「!? い、いえそんな事は。」

 

「悪ぃね、大体読めてるんだわ。俺一人で決められる事じゃないんだよねぇ。暫く待ってくんないかな?勿論歓迎はするからさ。」

 

「勿論ですとも。幾らでもお待ち致します。」

 

 

「馬鹿な!織田と組むとは朝倉殿に示しがつかんわ!」

 

「しかし、この条件、呑んでもこちらに不利益はないように見える。」

 

「それで、朝倉に目を付けられたらどうする!?若殿が居るとはいえ現在の浅井家で太刀打ちできる相手ではないぞ!?」

 

さてと、来たな。ある意味浅井長政にとって最大の転機。

織田信長と同盟を組んだ浅井長政は最初こそいい顔をしていたが、朝倉との対峙の際、

あろう事か後ろから刺すような事をしちまうんだよなぁ……どうすりゃいい?

 

ここで結ばなかった場合、やがて朝倉を潰した織田に睨まれる…悪けりゃ潰される。

ここで下手に結んだ場合、朝倉がブチ切れ浅井家は皆殺し。

 

あーメンドクセェ。

 

「若殿!如何なさいますか!?」

 

「ん、俺も話して良い感じ?」

 

「左様、我ら若様による先の戦、心底感服致しました。政を為す家臣はともかく、浅井に使える兵全ては若様の指示の元動きましょう。」

「然り、正直同盟には反対だが…この命、既に若殿に預けた身よ。」

 

お前達……ほんと出来た家臣だよ。

 

「すまないお前達。俺の考えは_____」

俺は自分の考えを話した。

 

「「「「「…………」」」」」

 

「どうだ?」

 

「流石若殿は麒麟児よ。我らには思いも付かぬ事をお考えになる。」

「しかし、若様が自ら赴くなど…危険では?この遠藤、既に潰えても惜しくなき命よ。

拙者が織田に出向くというのは?」

 

「…遠藤、俺は自分の目で見定めたいんだ。奴が本当にうつけか…確かに俺に何かあれば浅井はおしまいとも言える。だが、それでも…」

 

「そこまでに若様。若様のお考えはよう分かり申した。そこまでの覚悟、我ら家臣一同、どうして止められましょうか… 直ぐに織田の使いを呼べぃ!評定は終わりじゃあ!」

 

「ありがとう、遠藤、赤尾、海北。お前達が居て良かったよ。」

 

「何を仰いますか。して、供の者は如何様に?」

 

「あーそれなんだけど……」

 

 

 

「案内感謝する、不破殿。尾張は初めてでね。」

「はあ、こちらこそまさか殿自ら赴くとは思いませんでした。」

「やっぱり挨拶は顔を付き合わせてしないとね。それに家臣も誰一人連れて来ていない、

まぁこれは俺なりの誠意だと思ってくれ。何なら手錠でもしようか?」

 

「いえ!いえ!結構ですから!先を急ぎましょう!」

 

お供無し、一応一国の主が自ら訪問する…さぁ、どうする織田信長?

騙すようで悪いがお前を試させてもらうぜ?

 

 

 

「もう直ぐ尾張の城下町に到着致します。」

「やっぱ遠いな…自動車は偉大だぜ……」

「????」

 

 

「ここが小牧山城下か……よく経済が回っている。信長殿は随分優秀な様だな。」

「至極恐縮の極み。ささ、こちらです。」

「ん、ありがとー……なんだあれ。」

 

『女の子だけで出歩くなんて危ないなぁ、俺達が案内してやるよ。』

「いや、結構じゃ!」

『いやいや、遠慮しなくていいからさぁ』

「ゴメンなさいね。先を急いでいるの。」

「あ、あうあう、あの、その。」

『うるせぇぞアマ!良いから来いっての!』

男が一番気弱そうな子の手を引こうとした瞬間、

横から男の腕を弾き飛ばす。

 

「どう見たって同意の上じゃなさそうだが?止めときな。」

 

「何だお前!余所者が口出しすんな!」

 

「ふむ、不破殿、この国では婦女暴行が認められてんのか?」

 

「いえ、まさか。というか貴女…」

 

(駄目じゃ。お忍びでの。)(またですか…)

 

「なら止めんのが筋だろ?なぁ?」

 

「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!調子に乗んなよ!」

男が拳を振り抜く。

「危ない!」

さっきの子が悲鳴を上げる。

「ッ!?!?腕が!俺のうでが!?」

何のことは無い。当たる直前に自分から当てに行く。

姉さんから教わった技だ。

「さて、まだやるかい?」

片割れの男に問う。

 

「じょ、冗談じゃねぇ!」

駆け足で逃げ出す。

「待ってくれよ!おい!」

腕を折られた男が後を追う。

 

ふぅ、どの時代にもあんなのは居るもんだな……

「怪我は無いかな?お嬢さん方?特にその小さい子、大丈夫?」

 

「ふぇ、大丈夫ですぅ…」

「感謝するわぁ。この子気が弱いから。」

「うむ、是非も無いよネ!感謝するぞ、大男よ!」

 

大男って…まぁこの時代の平均より大分デカいしな。

「何が大男だ、猿夜叉丸と言う、夜叉とでも呼んでくれ。」

 

「うむ、夜叉よ、大義であった!」

「あ、あうあう……」

「あらあらあらぁ?」

 

「申し訳無い、用事があるんでね。次は気を付けろよ?」

「」

 

頭を撫でただけなんだが。嫌だったかね……

いやまぁ俺もこんな大男じゃ嫌だからしゃーなし。

 

「じゃ、不破殿、残りもよろしく頼む。」

「え、ええ。」

 

(案ずるな、スグに向かう。)

 

信長…ねぇ、この町を作ったのがどんな男なのか気になってきたな。

相当有能だ。喰われないように気を付けねぇとな。

 

夜叉は未だ見ぬ信長の姿を思い、獰猛な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

~浅井長政~

浅井長政は当時としては珍しい高身長であり、所謂イケメンだったとされる。

顔付きは不明だが、現代に残る武具から身長は180を優に超え、190程も有るとも言われている。当時の成人男性の平均身長が155cm程の事から、人混みにあってもかなり目立つ程の長身とされる。この身長故に彼の戦い方は他に無い荒々しさを孕むと言われた。

 

 

 

 




是非も無いよネという美女…一体何ノップ何だ……

予定をだいぶ繰り上げて描きました。
投稿時には約3900行ってました。しゅごい(ง˘ω˘)ว

戦国時代編最終回どうしたい?

  • BADEND
  • TrueEND
  • どっちも書け。
  • HappyENDにしろやオオン!?

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