…………ふむ。
どうしてこうなったか整理しよう。
装備を整えた。
召喚された。
落ちてる←イマココ
何でだ。
「うぇぇぇぇ!?」
あ、市。
空中で市を回収して着地に備える。
あれは立香ちゃん達か。
なんか絡まれてる。
トラブルばっかだ…というか。
「お前ら避けろォォォォッ!?」
そう言いながら俺はフランス兵の真上に落ちてったのだった。
「ッショ!!!」
フランス兵の一人を足場に着地……死んでないか。よかった。
「もふ。」シュタ
おい首輪付き、何故此処に居る。
お前着いてきちまったのか?
やれやれ、立香ちゃん達から離れんなよ?
「もふ。」ビシッ
あ、どうしたの皆?そんなビックリして?
『C'est quoi, ça!?(何だコイツは!?)』
え?何だって?(難聴系主人公)
『C'est un ennemi! Tuer!(敵だ!殺せ!)』
喧しいわ。日本語で話せ。
『くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!!!』
嘘嘘、冗談だっての。えーと、フランス語だから…
『Désolé.I une mauvaise éducation.(失礼。育ちが悪いもので。)』
「「「!?」」」
「わぁ、夜叉様凄いです!」
南蛮と貿易するのに言葉は必須ってね。
吉は勉強嫌いだったけど俺はまぁ、文武両道しないと生き残れなかったから。
『……………………』
『Si ça ne vous dérange pas.Pouvez-vous me dire ce qui se passe?
(不躾な頼みだが、もし宜しければ何が起こってるのお聞き出来ますか?)』
『………………。…………!』
『C'est,due.……merci beaucoup.Au revoir!(成程、それは気の毒に。ありがとう、ではサヨナラ。)』
………あー疲れた。サーヴァントは言葉が自動翻訳される筈なんだがな。
上手く効いて無いのか?
『驚いたな!日本の英霊が海外の言語を話せるなんて!』
驚く程か?俺たちは昔っから南蛮人と貿易してんだよ。
その為に勉強くらいするさ。
……それにやけに早く覚えられたしな。
どうも王様はもうおっちんだらしいぜ?
何でも魔女、ジャンヌ・ダルクにやられたとか。
俺は一応本で読んだが……魔女?
確かジャンヌ・ダルクってのは聖女じゃなかったか?
『………いや、この時代はジャンヌ・ダルクが処刑された直後だ。今だ彼女が魔女とされてもおかしくは無い。』
成程ね。
濡れ衣着せて焼き殺したんだったか。
いやぁ、何だが親近感湧くなぁ、いつの時代、どんな国でも人って生き物がやる事は変わらない。
弱く、醜く、腹黒い。その癖力に屈するを良しとせず、被害者面をして英雄と呼ばれる者に助けを乞う。
助けが間に合えば『もっと早く来い』間に合わなきゃ『何の為に居るのか』と喚き散らす。
そして戦いが終わり、英雄が要らなくなれば___正義の名の元に罪人として処刑するのさ。
ハハハッ、愚かだ。いやぁ、本当に。
「えっと…長政さん。大丈夫?」
ああ、大丈夫、大丈夫だ立香ちゃん。
ちょっと色々思い出してな。
『ッ!!!おい!!!アンタらも逃げろ!翼竜だ!』
ハァ?翼竜だぁ?バカ言うな、そんなのがいる訳無いだろファンタジーやメルヘンじゃあるまいし………
………………
わぁい。翼竜だぁ。
どうしようか。逃げる?
……市ちゃんなにしてるの。
「この鉤爪で飛び乗ろうかと…」
はいはい。危ないから止そうね。
そんな顔しないの。ヨシヨシ。
ああ、うちの嫁さん可愛いぃ。
「こんな!所で!イチャつかないで!くれるかしら!」
ゴメン所長。でもなぁ……あ、市。その鉤爪貸して?ありがと。
鉤爪を振り回しながら一番低空の翼竜を狙い、投合して捉える。
そのまま腰を入れて地面に叩き付ける。フィーッシュ!!!
「兵たちは水を被りなさい!早く!」
『おおう!サーヴァントだ。しかし反応が薄いな…彼女は…』
「そこの貴方!武器を取って戦って下さい!」
「お前は………」
「早く!」
「「「………魔女だ!魔女が出たぞ!」」」
「ッ………………!!!」
…どうやらワケありみたいだが。マスター達に問おうか、どうする?
恩を売っとくのも良さげだが?
「ここですごすご逃げられる訳ないでしょ!バーサーカー!」
「お願い!マシュ!」
了解。じゃ先に行くぜ。
目の前のサーヴァントの背後から強襲した赤い翼竜を大太刀で叩き落とし、
そのまま首を断ち切る。
「あなたがたは!?」
「話は後だ嬢ちゃん。サーヴァントバーサーカー。故あって加勢するぜ。」
「同じくアサシンです!助太刀致します!」
まぁ、
戦国編では掘り下げなかったですがこの