鬼夜叉と呼ばれた男   作:CATARINA

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_( _´ω`)_ツライム


百年戦争

…………ふむ。

どうしてこうなったか整理しよう。

 

装備を整えた。

召喚された。

落ちてる←イマココ

 

何でだ。

 

 

「うぇぇぇぇ!?」

 

あ、市。

空中で市を回収して着地に備える。

あれは立香ちゃん達か。

 

なんか絡まれてる。

トラブルばっかだ…というか。

 

「お前ら避けろォォォォッ!?」

 

そう言いながら俺はフランス兵の真上に落ちてったのだった。

 

 

 

 

「ッショ!!!」

フランス兵の一人を足場に着地……死んでないか。よかった。

 

「もふ。」シュタ

 

おい首輪付き、何故此処に居る。

お前着いてきちまったのか?

やれやれ、立香ちゃん達から離れんなよ?

 

「もふ。」ビシッ

 

あ、どうしたの皆?そんなビックリして?

 

『C'est quoi, ça!?(何だコイツは!?)』

 

え?何だって?(難聴系主人公)

 

『C'est un ennemi! Tuer!(敵だ!殺せ!)』

 

喧しいわ。日本語で話せ。

 

『くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!!!』

 

嘘嘘、冗談だっての。えーと、フランス語だから…

 

『Désolé.I une mauvaise éducation.(失礼。育ちが悪いもので。)』

 

「「「!?」」」

 

「わぁ、夜叉様凄いです!」

 

南蛮と貿易するのに言葉は必須ってね。

吉は勉強嫌いだったけど俺はまぁ、文武両道しないと生き残れなかったから。

 

『……………………』

 

『Si ça ne vous dérange pas.Pouvez-vous me dire ce qui se passe?

(不躾な頼みだが、もし宜しければ何が起こってるのお聞き出来ますか?)』

 

『………………。…………!』

 

『C'est,due.……merci beaucoup.Au revoir!(成程、それは気の毒に。ありがとう、ではサヨナラ。)』

 

 

………あー疲れた。サーヴァントは言葉が自動翻訳される筈なんだがな。

上手く効いて無いのか?

 

『驚いたな!日本の英霊が海外の言語を話せるなんて!』

 

驚く程か?俺たちは昔っから南蛮人と貿易してんだよ。

その為に勉強くらいするさ。

……それにやけに早く覚えられたしな。

 

どうも王様はもうおっちんだらしいぜ?

何でも魔女、ジャンヌ・ダルクにやられたとか。

俺は一応本で読んだが……魔女?

確かジャンヌ・ダルクってのは聖女じゃなかったか?

 

『………いや、この時代はジャンヌ・ダルクが処刑された直後だ。今だ彼女が魔女とされてもおかしくは無い。』

 

成程ね。

濡れ衣着せて焼き殺したんだったか。

いやぁ、何だが親近感湧くなぁ、いつの時代、どんな国でも人って生き物がやる事は変わらない。

弱く、醜く、腹黒い。その癖力に屈するを良しとせず、被害者面をして英雄と呼ばれる者に助けを乞う。

助けが間に合えば『もっと早く来い』間に合わなきゃ『何の為に居るのか』と喚き散らす。

そして戦いが終わり、英雄が要らなくなれば___正義の名の元に罪人として処刑するのさ。

ハハハッ、愚かだ。いやぁ、本当に。

 

「えっと…長政さん。大丈夫?」

 

ああ、大丈夫、大丈夫だ立香ちゃん。

ちょっと色々思い出してな。

 

『ッ!!!おい!!!アンタらも逃げろ!翼竜だ!』

 

ハァ?翼竜だぁ?バカ言うな、そんなのがいる訳無いだろファンタジーやメルヘンじゃあるまいし………

 

………………

 

わぁい。翼竜だぁ。

 

どうしようか。逃げる?

……市ちゃんなにしてるの。

 

「この鉤爪で飛び乗ろうかと…」

 

はいはい。危ないから止そうね。

そんな顔しないの。ヨシヨシ。

ああ、うちの嫁さん可愛いぃ。

 

「こんな!所で!イチャつかないで!くれるかしら!」

 

ゴメン所長。でもなぁ……あ、市。その鉤爪貸して?ありがと。

 

鉤爪を振り回しながら一番低空の翼竜を狙い、投合して捉える。

そのまま腰を入れて地面に叩き付ける。フィーッシュ!!!

 

「兵たちは水を被りなさい!早く!」

 

『おおう!サーヴァントだ。しかし反応が薄いな…彼女は…』

 

「そこの貴方!武器を取って戦って下さい!」

 

「お前は………」

 

「早く!」

 

 

「「「………魔女だ!魔女が出たぞ!」」」

 

「ッ………………!!!」

 

…どうやらワケありみたいだが。マスター達に問おうか、どうする?

恩を売っとくのも良さげだが?

 

「ここですごすご逃げられる訳ないでしょ!バーサーカー!」

「お願い!マシュ!」

 

了解。じゃ先に行くぜ。

 

目の前のサーヴァントの背後から強襲した赤い翼竜を大太刀で叩き落とし、

そのまま首を断ち切る。

 

「あなたがたは!?」

 

「話は後だ嬢ちゃん。サーヴァントバーサーカー。故あって加勢するぜ。」

「同じくアサシンです!助太刀致します!」

まぁ、忍者刀(ソレ)は太刀なのか微妙だけどね。

 




戦国編では掘り下げなかったですがこの夫婦(バカップル)は常にこんな感じです。

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