親から名前すら貰えずに路地裏に捨てられ、皆楽しそうに生活してる中、私だけは捨てられた食料を漁ってその日の飢えをしのぐ。死ぬまでそんな生活が続くと思ってた。きっと私は誰にも愛されず、誰の役にも立たず、孤独に死んでいくんだろうなって。
そんなある日、私の前に救世主が現れました。その人は研究所の職員を名乗り、私を安全で清潔な所に連れていってくれました。
勉強も教えてくれました。日記帳も貰ったので、今日から書いてみます。
2/4 研究所の人に保護された。久しぶりにお風呂に入って暖かいご飯を食べました。みんな優しくていい人たちです。
2/5 研究所の人に協力した。深遠なる闇を倒すため、私のクローンを造るんだって。
深遠なる闇を倒してみんなを守る、その手伝いができるなんて、光栄だわ。
クローンってのはよくわからないけど、妹みたいなものなんだって。妹かぁ…仲良くできるといいな
2/11 妹ができた。髪は私と違って銀色、角と尻尾が生えてる。でもそれ以外は私そっくり、かっこいいなぁ。
2/17 妹たちはマルールっていうんだって、全部で2000人。いきなり大家族になっちゃった、嬉しいな。一番の仲良しは1984番ちゃん、私のことをおねえちゃんって呼んで慕ってくれる。かわいいな。
2/18 研究所の人に恃んでマルールちゃんのために服を作ってもらった。私とお揃いの和服。プレゼントしたら恥ずかしいからって部屋に引っ込んじゃった。かわいいな、気に入ってくれると嬉しいな。
2/20 マルールちゃんとお風呂に入った。脱いでる間じろじろ見られて恥ずかしかったな。でも、綺麗なんて言われたの初めて。嬉しいな、こんな日々がいつまでも続きますように…
2/25マルールちゃんが他のマルールに刀を刺してた。いつもとふんいきも違った、何であんなことをしたの?聞きたいけど怖くて聞けなかった。
3/5 最近、マルールちゃんの様子がおかしい。あまり笑わなくなったし、目つきが怖くなってる。前のことは、聞いても答えてくれなかった。どうしてだろう。
3/13 マルールちゃんが怖い、みんなが怖い、私と同じ顔の子が、私と同じ顔の子と殺し合いをしてる。もう、おかしくなりそう。何でこんなことになっちゃったの?私、みんなが傷つく所見たくない…
こうなったら、いっそ…
3/14 ごめんね
このページにはべっとりと血がついており、別人の筆跡で書かれている。
いったい誰が、何のためにこのようなことを書いたのだろうか。