ヒーリングサルブ[調合][回復][薬品] 材料:[植物]x3+中和剤
錬金術を学ぶ時に、中和剤と一緒に一番最初に覚えることが多いアイテム。
軟膏状の回復薬で、傷口に塗ることで傷を治してくれる。
ポーションとの違いは、持っておけば年単位で持つことと、材料が単純で安いこと。
それゆえに常備している家庭も多く、需要があって安定した値段で売れるのが魅力。
基本的に初心者錬金術師が自分たちの仲間を治すか、家庭の常備薬として使うのが使い道。
──安くて簡単に作れて便利な軟膏だよ。 とりあえず塗っておくってくらいに気軽に使えるのが魅力かな。
癒しの軟膏と言う意味。 植物の生命力を魔力で増幅した軟膏状の回復薬で、
傷口に塗って使う。 塗る必要性があるという性質上、普通は戦闘中は回復できない。
ただし、自分で作ったものなら自分の魔力が通っているはずなので
それを用いて投げた対象に薄く塗布することで戦闘中でも回復できるらしい。 正直眉唾。
戦闘でこいつを使ってる人は正直見たことがないけど(普通はポーションを買って使う)、
錬金術師、それも初心者がいる時はそこそこ使われるのかもしれない。
──植物の品質を上げて回復量を高めても高く売れないから、そういう時は自分で使いましょう。 と言うか、基本的に錬金術でできたアイテムって、効果量の高さを調べる方法がないから効果量低いものと同じ価格でしか売れないのよね。
中和剤 [調合][中和剤] 材料:[中和剤の材料]x1
自身の魔力がこもった液体。 どんな材料でも、魔力を飽和するまで込めれば液体になる。
基本的には、井戸からいくらでも取れる水を使って作る。
主な使い方は、材料の特性を溶かして、いろいろな他の調合品に移すこと。
そう言えばこの中和剤、基本的に店売りされないのだけど、これは店売りの中和剤は
他人が調合してもうまくいくように作れるほどすごい腕前を持った錬金術師しか
作れないくせに、ものすごく安値でしか売れないかららしい。
しかも他人の中和剤は使ってもと特性が反映されない上、品質も悪化するから
あまりよくない。 さらには自分の中和剤は錬金術師なら誰でも作れるからそもそも需要がない。
本当に踏んだり蹴ったりだと思う。
──たくさん使う上に、ほとんど劣化しないからたくさん備蓄しておきましょう。 あればあるだけいいけど、時間かけすぎて借金が返せないとか、そういうことにはならないようにしようね。
錬金術の基礎の基礎。 錬金術とは魔力によって科学と異なる反応を起こさせる技術であり、
基本的な調合においては、中和剤がこの魔力によって反応を起こさせる役割を担う。
この魔力は他人の魔力だとうまく反応しないことがわかっていて、
基本的には他人の中和剤を使っても調合はうまくいかない。
そんな基本的に使えないはずの中和剤が依頼に出ることがあるが、
これは錬金術師の腕前を知るのに一番適しているため。
そう、基本的に他人の作った中和剤の使い道は製作者の技量審査くらいしかないのだ。
なので技量が信用できるようになった錬金術師には中和剤の納品依頼は絶対やってこない。
中和剤が依頼に出てくることが絶対にないような錬金術師を目指しましょう。
──中和剤も溶かした材料で種類や特性があるはず。 と思っていろいろ試しているんだけど、全然うまく行かないのよね。 案外そういう上級の中和剤って中和剤と呼ばないのかもしれないわ。