三人は虚の大群に囲まれた。
「ルキア隊長、何か策は!?」
「押し切るしかねえだろ」
一護は斬月を振りかぶった。
「月牙……天衝!」
一護のどでかい斬魄刀から斬撃が放たれる。
一護の正面の虚たちが一瞬にして吹き飛んだ。
「「「ふ!」」」
新一、ルキア、一護は瞬歩で虚の大群から逃げ出した。
虚たちは追おうとするが、「待て」と、フードを被った何者かが彼らに命令して止めた。
「ん?」
瞬歩で戦場を去り際、新一はフードの何者かの姿を視認する。
「及川、どうした?」
「いえ、なんでもないです」
敵陣から離れた場所に移動した三人。
(やつは一体……?)
新一は一人、フードの人物について考えていた。
「そういえばお前誰だ?」
一護が新一に訊ねる。
「さっき言ったろ。あんたの頭は鶏か? 三歩で忘れるのかこのミカン頭!?」
「なんだとコラ!?」
新一と一護が喧嘩をしようとしたので、「よさぬか!」と、ルキアが仲裁のため二人をぶん殴った。
「それにしても、あの大群は異常だな」
と、ルキア。
「あ、そうだ! 隊長、俺あいつらの中にフードを被った何者かを見たんです」
「フード?」
「ええ」
ルキアは一瞬考える。
「一護、ここを任せていいか? 私は及川と浦原のところへ行く」
「ああ」
新一とルキアは義骸に戻りつつ、一護と別れて浦原商店の店長、
「虚の大群にフードの何者か、ですか……」
「何か心当たりは?」
浦原とルキアが話している最中、新一は黒猫の夜一にちょっかいを出している。
「やめぬか!」
夜一が鋭利な爪を出して新一を引っ掻く。
「ぐわ! って、猫が喋った!?」
「わしは猫なんかではない」
「猫又?」
「何じゃ、それは?」
「知らないならいい」
浦原が新一を見る。
「及川さん」
「はい?」
「ちょっとこちらへ」
新一は浦原の元に移動する。
浦原は機材を用いて新一の見たフードの人物を、彼の脳内にある記憶からデータに変換した。
「なるほど……」
「なにかわかるか?」
と、ルキア。
「さーっぱりわかりません!」
二人はずっこける。
「この件に関しましては、こちらで調査をしておきましょう」
「それじゃ、我々は尸魂界に戻って報告してこよう」
「俺も戻るんですか?」
「当然だ」
新一は重い腰を上げ、ルキアと共に尸魂界へ。
一方、その頃。
「あああああ!」
一護が虚と戦っている。
切っても切っても次々に現る虚に苦戦を強いられていた。
「クソ!」
「お前たち、もういい」
と、そこにフードの人物が現れた。
虚たちがフードの人物に
「我々の元へ招待しよう、黒崎 一護」