BLEACH - 鏡面世界   作:桂ヒナギク

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2.狙われた一護

 三人は虚の大群に囲まれた。

「ルキア隊長、何か策は!?」

「押し切るしかねえだろ」

 一護は斬月を振りかぶった。

「月牙……天衝!」

 一護のどでかい斬魄刀から斬撃が放たれる。

 一護の正面の虚たちが一瞬にして吹き飛んだ。

「「「ふ!」」」

 新一、ルキア、一護は瞬歩で虚の大群から逃げ出した。

 虚たちは追おうとするが、「待て」と、フードを被った何者かが彼らに命令して止めた。

「ん?」

 瞬歩で戦場を去り際、新一はフードの何者かの姿を視認する。

「及川、どうした?」

「いえ、なんでもないです」

 敵陣から離れた場所に移動した三人。

(やつは一体……?)

 新一は一人、フードの人物について考えていた。

「そういえばお前誰だ?」

 一護が新一に訊ねる。

「さっき言ったろ。あんたの頭は鶏か? 三歩で忘れるのかこのミカン頭!?」

「なんだとコラ!?」

 新一と一護が喧嘩をしようとしたので、「よさぬか!」と、ルキアが仲裁のため二人をぶん殴った。

「それにしても、あの大群は異常だな」

 と、ルキア。

「あ、そうだ! 隊長、俺あいつらの中にフードを被った何者かを見たんです」

「フード?」

「ええ」

 ルキアは一瞬考える。

「一護、ここを任せていいか? 私は及川と浦原のところへ行く」

「ああ」

 新一とルキアは義骸に戻りつつ、一護と別れて浦原商店の店長、浦原(うらはら) 喜助(きすけ)の元へ行き、事の顛末を話した。

「虚の大群にフードの何者か、ですか……」

「何か心当たりは?」

 浦原とルキアが話している最中、新一は黒猫の夜一にちょっかいを出している。

「やめぬか!」

 夜一が鋭利な爪を出して新一を引っ掻く。

「ぐわ! って、猫が喋った!?」

「わしは猫なんかではない」

「猫又?」

「何じゃ、それは?」

「知らないならいい」

 浦原が新一を見る。

「及川さん」

「はい?」

「ちょっとこちらへ」

 新一は浦原の元に移動する。

 浦原は機材を用いて新一の見たフードの人物を、彼の脳内にある記憶からデータに変換した。

「なるほど……」

「なにかわかるか?」

 と、ルキア。

「さーっぱりわかりません!」

 二人はずっこける。

「この件に関しましては、こちらで調査をしておきましょう」

「それじゃ、我々は尸魂界に戻って報告してこよう」

「俺も戻るんですか?」

「当然だ」

 新一は重い腰を上げ、ルキアと共に尸魂界へ。

 一方、その頃。

「あああああ!」

 一護が虚と戦っている。

 切っても切っても次々に現る虚に苦戦を強いられていた。

「クソ!」

「お前たち、もういい」

 と、そこにフードの人物が現れた。

 虚たちがフードの人物に(ひざまず)く。

「我々の元へ招待しよう、黒崎 一護」

 

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