BLEACH - 鏡面世界   作:桂ヒナギク

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6.一護

 新一とルキアは鏡を通ってリアルワールドに戻った。

「どうされました?」

 と、浦原。

「現世とミラーカントリーの狭間の世界に行きたいのだが」

「狭間……ですか」

「浦原でも無理か?」

「いえ、方法はあるのですが……」

「なんだ? あるなら言え」

「霊体から意識を抜いて行くという方法なのですが……」

「霊体から意識を抜く?」

「はい。生者が死ぬと霊体となるように、霊体もまた意識が抜けるんすよ」

「ではすぐにやってくれ」

「無理なんです」

「どいうことだ?」

「物質を霊子に変換するように、霊体を変換できるような装置が作れれば可能だと思います。ただ、現状、尸魂界の技術をもってしても、そのようなものは作れません」

「なん……だと? それでは一護はどうするのだ? このまま見捨てるなど、私には出来ぬぞ!」

「方法がないわけではありません」

「あるのか!?」

「霊体を仮死状態にすれば、意識が抜けるはずです。ただ、元に戻れる保証はありません」

「……………………」

「俺が行く」

「及川?」

 ルキアが新一に顔を向けた。

「浦原さん、どうすればいい?」

「少し痛いですが、よろしいですか?」

「構わない」

「そうですか。……では」

 浦原が杖から斬魄刀を抜いた。

「おいおい、まさか?」

「そのまさかです」

 グサ!

 新一の胸に刀身を突き刺す浦原。

「ぐっ!?」

 倒れる新一。

 体が倒れ、霊体から意識が抜ける。

「浦原! 貴様なんてことを!?」

 驚き戸惑うルキア。

「及川さん、そのまま鏡に飛び込んで下さい」

「おい、浦原!」

 新一は鏡に飛び込んだ。

 光のトンネルに突入し、狭間の世界に辿り着く。

 あたり一面、暗がりになっている。

 辛うじて見えるのは、外界から光が射しているからだろう。

「まるで魔界だな」

 そこへ虚が現れる。

「……!」

 新一は斬魄刀を抜いて虚を真っ二つにした。

 消滅する虚。

「ようこそ、我が世界へ!」

 と、現世で見かけた人物が現れた。

「お前がエニグマか」

「ご名答」

「世界の理を破壊してミラーカントリーを手中に収めようとしてるんだってな。そのために黒崎 一護をさらったのか?」

「ご明察。だが敵地に一人で乗り込んでくるとはのう」

「あ?」

 新一が虚に囲まれる。

「しまった!」

「捕まえろ!」

 飛びかかる虚たち。

 新一は回転斬りで虚たちを吹っ飛ばした。

「貴様! 虚など使役しないでサシで勝負しやがれ!」

「サシ、か。ならこいつでどうだ?」

 完全な虚と化した一護が姿を見せた。

「行け、一護」

「一護だと!?」

 一護が虚閃(セロ)を放ってくる。

「うわ!」

 途轍もない威力の虚閃を間一髪で躱す新一。

 だがそれはフェイントだった。

 気がつくと、一護が新一の懐に潜り込んでいた。

「ぐわ!」

 攻撃を受け、吹っ飛ばされる。

「うわああああ!」

 岩に激突する新一。

「ぐっ!」

 地面に伏す。

「くっそ! 強えじゃねえか」

 斬魄刀を杖代わりに立ち上がる新一。

 新一は斬魄刀を振りかぶった。

「あんたの技で、目覚めな!」

 新一は斬魄刀を振り下ろして斬撃を飛ばす。

月牙天衝(げつがてんしょう)!」

「う!」

 技を食らった一護が、正気を取り戻しかける。

「う、うおおおおああああおおおお!」

 咆哮する一護。

 やがて死神の姿になり、正気に戻る。

「お、俺は一体?」

「お前はあいつに虚化させられてたんだ」

「なに?」

 エニグマを見る一護。

「計画は失敗か。だが諦めぬぞ」

 エニグマはそう言って去っていった。

 

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