俺と雪ノ下の最初のポケモンがユキワラシなのはまちがっている。   作:リコルト

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どうも、初めての方は初めまして。
『ボッチのハンドレッド使い』を見て頂いている方は、お久し振りです。
最近、アンチものの作品を書いていた私ですが、気分を変えてアンチものではない作品を試しに投稿することにしました。
二つの作品を同時に書いているため、投稿は遅くなるかもしれませんが、軽い気持ちで見て頂けると嬉しいです。





プロローグ

 

 

 先日の海浜総合高校とのクリスマスイベントも無事に終わり、修学旅行の一件でギクシャクとしていた雪ノ下と由比ヶ浜との関係もこれを通じて改善することができた。

 

「二人とも、今日は付き合ってくれてありがとう」

 

「別に礼はいらない」

 

「そうだし!私とヒッキーはゆきのんの友達なんだから、わざわざ丁寧にお礼することはないよ!」

 

 由比ヶ浜がそう言うと、雪ノ下は俺と由比ヶ浜にそうねと言って笑みを見せる。

 

「それじゃ、またな。雪ノ下」

 

「またね~、ゆきのん!」

 

「ええ、また会いましょう」

 

 雪のせいで凍結している交差点を背景に俺達はそれぞれの家へと帰宅しようとする。

 

 

その時………

 

 

 

キキイィィィッッーー!!!!

 

 

 

「!!!!?」

 

 

 

 激しく大きな音がした方を振り向くと、視界に写っていたのは雪ノ下のいる方向にトラックがブレーキをかける様子がなく、迫っている状況だった。おそらく、路面が凍結していたせいで、トラックがスリップしたのだろう。

 

「雪ノ下ぁぁぁー!!!」

 

「ヒッキー、待って!!?」

 

 俺は由比ヶ浜の必死の言葉に聞く耳を持たず、雪ノ下を助けるために必死に雪ノ下の方に走った。

 

「比企谷君!!!」

 

 

 

 

 

 ーーー俺はそこで意識が途絶えたーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「はっ!!!?」

 

 

 俺は記憶に深く焼き付けられたような雪ノ下の悲痛な叫びでハッと目を覚ました。目を覚ますと、そこは都会では感じることのない新鮮な空気が俺の体を潤し、千葉では考えられない平原のような草むらが広がっていた。

 

「……どうやら、死んだわけではなさそうだが.、ここは一体何処なんだ?」

 

 そう呟きながら、周りを見渡していると、見覚えのある一人の少年?が俺の方を指差しながら、これまた見覚えのある人と共に心配そうにやって来た。

 

「比企谷!心配したぞ!戸塚がいきなり比企谷が倒れたというからな。大丈夫か?」

 

「ひ、平塚先生と……戸塚?どうして?」

 

「何を寝ぼけてるんだ?今日はトレーナーズスクールの卒業式の記念写真を撮りに先生の私とクラスメイトで1番道路に来たんじゃないか」

 

 トレーナーズスクール?卒業式?1番道路?何を言っているのか良く分からない。

 

 平塚先生に話が分からないまま説明してもらうと、俺はあることに気が付いてしまった。

 

 まず、俺の年齢は11才だということ。確かによく見たら、俺の身長かなり縮んでるな。

 

 二つ、俺のクラスメイトには戸塚を含めた総武で知り合った人物がいること。話を聞くと、戸塚の他にも葉山グループ、由比ヶ浜、川崎、材木座の名前を確認できた。

 

 三つ、少なくとも平塚先生と戸塚には千葉での記憶が無いこと。ただ、記憶喪失のようなものではない。見た感じ、まるで別の生活を送っていたような話ぶりだった。

 

「まったく……()()()と言い、明日にポケモンが貰えるからと言って、はしゃいで倒れやがって。体調を崩しても知らないからな。ほら、トキワシティのトレーナーズスクールに帰るぞ」

 

「ああ、は、はい」

 

 俺は平塚先生についていくようにトレーナーズスクールに帰るが、一体どういうことだ?

 

トキワシティ……まさかな……

 

 

………………………

 

 

…………………………………

 

 

……………………………………………

 

 

 トレーナーズスクールと呼ばれる場所に帰って来ると、俺のクラスメイト達が心配してくれた。まさか、名前を聞いて思ったが、由比ヶ浜達の性格や姿も千葉の時とそのままだとはな。

 

 そんな中、俺の顔を見て、明らかに周りとは違う様子を醸し出していた奴を見つけた。

 

 次の瞬間、俺とそいつの頭を平塚先生が優しく掴む。くそ、抵抗する力が出ねぇ。

 

「お前達は恐らく軽い脳震盪で倒れたのかもしれない。今から保健室に行ってきな」

 

 そう言うと、平塚先生は保健室の場所を俺達に教え、そこに向かわせる。俺達は言われた通りに保健室に向かう最中、均衡を破るように彼女に言葉を交わす。あの感じ……まさか。

 

「なぁ、雪ノ下」

 

「……何かしら、比企谷君」

 

「……生きてたんだな」

 

 その一言で、彼女ー雪ノ下雪乃は驚きの表情を俺に見せ、歩みを止める。

 

「まさか……比企谷君」

 

「ああ、千葉での記憶ーあのトラックに巻き込まれるまでの記憶はある。その反応だとお前も記憶があるようだな」

 

 俺がそう言うと、雪ノ下は俺に抱き付いた。

 

「ええ、ええ、そうよ。それよりも比企谷君が無事で良かったわ。私を助けて死んでしまったと…」

 

「まさか、あの事故で両方とも生きているとはな。ある意味、奇跡だな」

 

 

 

 こうして、俺はこの状況の共有者である雪ノ下雪乃とあの事故から再会することができた。

 

 

 

 その後、保健室の中で雪ノ下が集めた情報を元に新たに状況を整理すると、あの想像でしかない吹っ飛んだ仮説が成立してしまった。

 

 

「「俺(私)達、ポケモンの世界に来ているだと!?(ですって!?)」」

 

 

 そう、俺達は死んだかどうかは云々として、ポケモンの世界、カントー地方に来てしまったのだ。

 

 

 しかも、明日はクラスメイト達が待ちに待ったポケモンを貰う日なのだ。

 

 

 

 

 




※作者はカントー地方のポケモンとホウエン地方のポケモンの区別は一応、出来ています。
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