俺と雪ノ下の最初のポケモンがユキワラシなのはまちがっている。 作:リコルト
アンケートは一応、8月9日で締め切ろうと思いますので、参加する方はその日までお答えください!
ポケモンをもらった俺達はオーキド研究所を後にしてトキワシティに向かっていた。まぁ、普通に歩いていれば、日が沈む前に着くだろう。
雪ノ下は何をしているのかというと、先程オーキドから貰ったポケモン図鑑開いて眺めながら、俺の隣を歩いていた。
「すごいわね。ポケモン図鑑ってゲームだと、ポケモンの生態や生息分布などしか載ってなかったけれど、現実だと手持ちのレベルまで見られるのね」
「マジか、俺のユキワラシは……レベル5だ」
俺もポケモン図鑑を開いて手持ちのユキワラシのレベルを見た。やはり、レベルは最初の三匹と同じぐらいか。
「私も同じくレベル5よ。けど、最初から高レベルのポケモンを持ってても、ジムバッジを持ってないから、言うことを聞かないポケモンよりは良いんじゃないかしら?」
「まぁ、確かに」
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雪ノ下とそんなこんな話をしていると、トキワシティまであと少しの距離の所までやって来る。
「雪ノ下!!止まれ!!」
だが、まるでそれを阻むように雪ノ下と俺の前に野生のポケモンが現れる。その姿は紫色の小柄なネズミのような姿で、ポケモンをやっている人なら誰もが知るポケモンだった。
「コラッ!ラッ!ラッ!」
「こいつは……」
「ええ、コラッタよ」
そう言いながら、俺と同じように雪ノ下はモンスターボールに手をかける。考える事は同じか。
「ねぇ、比企谷君。野生のポケモンの場合って2対1でも構わないわよね?」
「そうだな。ゲームならアウトだったが、ここは現実だ。俺は全然ありだと思うぞ」
「ふふっ、なら行くわよ」
「「行け(行きなさい)!ユキワラシ!」」
そう言って俺達はモンスターボールを投げた。すると、モンスターボールから二体のユキワラシが現れ、俺達の足元でコラッタと対峙する。
「ユキッー!ユキキ!」
「ユキュー!!」
二匹もどうやら戦う気満々のようだな。俺のユキワラシは雪ノ下のユキワラシより元気があるな。
「行くわよ、比企谷君。援護して!」
「ああ。ユキワラシ、にらみつける!」
「ユッキー!!」
そう言うと、ユキワラシはコラッタを怖い顔でにらみつける。すると、それを見たコラッタは体を俺でも分かるぐらい震えさせていた。ゲームだと、防御力が一段階下がるだけだが、現実だと怯んでいる様子も分かるようだ。
「今だ!雪ノ下!」
「分かってるわ!ユキワラシ、こなゆき!」
「ユキューッ!!」
「コラッ!?」
雪ノ下のユキワラシにより辺りの草むらに場所外れの雪が積もる。攻撃を受けたコラッタはこなゆきにより遠くへ吹っ飛ばされる。追い打ちをして来ない限り、これで倒したことになったのか?
そんな疑問を感じつつ、俺はポケモン図鑑でユキワラシのレベルを確認する。見てみると、ユキワラシのレベルが6になっていた。どうやら、野生のポケモンを倒した判定のらしいな。
「お疲れ。ユキワラシ」
「よくやったわ。ユキワラシ」
俺達は戦ってくれたユキワラシ達を撫でる。ユキワラシ達は嬉しそうだが、俺と雪ノ下はある深刻な問題について話し合う。
「ねぇ、比企谷君。ユキワラシ達にニックネームを付けないかしら?」
「…そうだな。このままだと俺達が混乱するからな」
その問題とは雪ノ下のユキワラシと俺のユキワラシの区別がつかなくなる問題だ。まぁ、最初のポケモンが被る珍しいケースだからなぁ。オーキド博士が指摘をしなかったのも仕方がないと思う。
「なら、私はユキヒメと名付けるわ。今日から貴方の名前はユキヒメよ」
「ユキュッ?」
そう言ってまるで猫を飼って名付けている様子の雪ノ下だが、名付けるの早いな!?
俺はどうしようかな……そう言えば、家にあいつがいなかったんだよな。だったら、あいつの名前を使っても大丈夫かな。
「よし、決めた。お前の名前は今日からカマクラだ。よろしく頼むぞ」
「ユキッ?ユキキッ!!」
どうやら、ユキワラシも新しい名前を気に入ってくれたらしい。姿もまるで雪の方のカマクラを連想させるからだろうか?
「そっちも決まったようね。なら、急ぎましょうか。トキワシティまであと少しよ」
「そうだな。行くぞ、カマクラ」
俺達はカマクラ達をモンスターボールに戻さず、トキワシティへと駆け抜ける。カマクラ達も俺達に引っ付くように後を追ってるし、少しの道なら大丈夫だろう。