俺と雪ノ下の最初のポケモンがユキワラシなのはまちがっている。   作:リコルト

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約一週間ぶりですね。
そして、アンケートに答えてくれた方々ありがとうございました。

それでは久々の本編をどうぞ!


トキワシティでの再会

 

 

 トキワシティまで走った俺達は日が沈む前に1番道路を抜けることができ、トキワシティのポケモンセンターに辿り着くことができた。

 

 ポケモンセンターに入ると、そこもゲームのように簡素な構造ではなく、レストランや談話室、ホテルのような寝る場所など多くの設備に溢れていた。この設備の充実さには俺も雪ノ下もびっくりだ。

 

「じゃあ、私は私と比企谷君のポケモンをジョーイさんの所に預けて回復させてくるわ」

 

「ああ、じゃあ俺は雪ノ下と俺の分の寝る部屋を確保しに受付を済ませてくる」

 

「分かったわ。じゃあ、またあとで」

 

 そう言って雪ノ下は俺からカマクラが入ったモンスターボールを受け取ってその場を後にする。

 

 さて、俺も受付を済ませてくるか………

 

………………………

 

 

…………………………………

 

 

…………………………………………………

 

 

「よし、これで完了っと……」

 

 俺はカウンターで雪ノ下と俺の計二人分の申請書を書き終え、チェックインを済ませる。

 

 さて、こっちは終わったし、雪ノ下の所に向かおうと思っていると、後ろから誰か聞き覚えがする声の人に話しかけられる。

 

「八幡!!」

 

「お前……戸塚!それに川崎まで」

 

 後ろを振り返ると、そこにはトレーナーズスクールでクラスメイトだった筈の戸塚と川崎の二人が立っていた。

 

「二人はどうしてここにいる?俺や雪ノ下よりも早くポケモンを貰っていると聞いていたから、もっと先のニビシティにいると思ってたんだか?」

 

 俺がそう訊ねると、川崎がそれに答えた。

 

「実は予想以上にトキワの森が複雑でね。私達がトキワシティに着いた頃からニビシティに行ったら、到着が深夜になるかもしれなかったんだ。それにトキワの森にはポケモンがここら辺で一番多くて強いからポケモンの事を考えて、もう少しレベルアップして余裕を持って出発しようと思ってたんだ」

 

「ほぉ、しっかりポケモンのことを考えているんだな。二人はそんなに急ぐ必要はないのか?」

 

「あれっ?八幡に言ってなかったっけ?僕はポケモンの医者に、川崎さんはトレーナーズスクールの先生になる夢を持ってるから、次のポケモンリーグのために早くバッジを集める必要は無いんだよ。参加しないからね。ただ、ポケモンを扱う仕事だから、ある程度のバッジは必要だけど」

 

「あっ……そう言えば…そうだったな」

 

 聞いた感じどうやら、戸塚が知る俺には前に説明していたようだな。俺は今初めて知ったけど。それにしても戸塚と川崎との仲はこっちの世界でも良好的な感じなんだな。こっちの世界でも戸塚と仲良くできて俺は嬉しいぜ。

 

「そう言えば、さっき雪ノ下さんの名前を言ってたけど、雪ノ下さんもポケモンセンターにいるんだよね?これから一緒にご飯でもどうかな?二人の最初のポケモンも見たいし」

 

 

…………………

 

 

………………………………

 

 

………………………………………………

 

 

「へぇ、ユキワラシって言うんだ!僕ホウエン地方のポケモンは本でしか見たことが無かったから、実物は初めてなんだよね!」

 

 そう言って興奮しながら戸塚は俺のカマクラと雪ノ下のユキヒメをまじまじと観察する。

 

 ここはポケモンセンターにあるフードコート。あの後ポケモンの治療を終えた雪ノ下と合流して、流れで一緒に飯を食うことになった。それにしてもポケモンセンターって現実になると、こんなに規模がデカイのかよ。衣食住が完璧に揃ったホテルだろ。

 

「そう言えば、戸塚君と川崎さんの最初のポケモンは何かしら?」

 

 雪ノ下は注文した紅茶をかつてのように優雅に飲みながら、川崎と戸塚に興味津々に訊ねた。

 

「ああ、アンタ達には見せて無かったね。出てきな!ゼニガメ!」

 

「僕も!出てきて、フシギダネ!」

 

 二人は手持ちのモンスターボールを開けると、中から光と共に小さいシルエットが現れる。

 

「ゼニッ!!」

 

「ダネッ!フシッ!」

 

 そこに現れたのは本来俺達が貰うはずだったカントー地方の御三家ポケモンである、みずタイプのゼニガメ、くさタイプのフシギダネだ。

 

「これがフシギダネ……ゼニガメなのね」

 

 そう言って雪ノ下は二体を観察しながら、猫のように頭を撫でたりしている。余談だが、実は雪ノ下俺よりも最初のポケモンについて悩んでいたらしい。実際にゲームの方でも一日は悩んだことがあったとか。特に最終進化でタイプが二つになるダイヤモンド・パール辺りだとそれ以上だそうだ。

 

「そうだ。アンタ達二人は明日トキワの森を抜けるんだっけ?」

 

「ああ、そのつもりだ」

 

「なら、アタシと戸塚も一緒に同行させてもらえないかな?」

 

 別に戸塚と川崎ならトラブルも起こる気配も無いし、川崎が言うようにトキワの森が複雑なら、抜けるためにポケモンの数も多い方が良い。

 

「別に構わない。こちらこそよろしく頼む」

 

 こうして俺達は川崎、戸塚の二人と一時的にトキワの森を抜けるためにチームを結成した。確かにゲームでもトキワの森は迷路みたいな場所だったが、現実だとどれくらいなのだろう。案内人でもいれば良いのにな。

 

 

 

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