シスコンでブラコンなお姉さま セリーヌたん物語   作:uyr yama

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17話目

 

 

 

「さあ、戦いを始めましょう」

 

静かに、だが力強くそう言った王女に、頼もしさを感じたのは自分だけではないだろう。

年齢よりも幾分か幼気に見え、一見ただの少女にしかすぎないというのに。

 

だけども……

 

何度も。

 

そう、何度も!

 

繰り返し、繰り返し自分の中で彼女の言葉が木霊する。

 

 

彼女の唱える戦い方は、騎士の誇りを傷つけるものでもあったのに。

彼らは不平や不満を己が心に封じ込め、自らが騎乗する竜に跨った。

 

ある者は油が満載された袋を括り付け。

ある者は本来一人で騎乗する所に魔術師を乗せて。

 

そして、一斉に飛び立つ。

 

12騎編隊24部隊、288騎の空の勇士。

彼らは上空に上がると、一旦そこで旋回する。

地上で小さく手を振る王女に略式の敬礼をすると、一気に高度と速度を上げた。

 

 

────戦の神マーズテリア 風の女神リィ・バルナシア 共に我らに勝利の加護を! メンフィルの魔神どもに戦神の鉄槌よあれ!!

 

 

唸り上がる地上の歓声。

 

 

 

 

さあ、戦いを始めましょう。

 

魔神どもと戦うに相応しい戦い方で。

 

正々堂々など、同じ人間族同士でやればいい。

 

魔族と戦うのに一切必要ありません。

 

それでも挫けると言うならば……

 

安心なさい。

 

全ての罪は私にあり、全ての栄光は貴方達にあるのです。

 

 

 

 

耳に残る王女の声を、確かにその胸に宿し。

顔に当たる冷たい風が、これからの戦いの予感に熱くなった身体を冷やす。

目指す目標に散っていく同胞達に最後の挨拶を交わす。

最後。最期ではない。

我らに与えられた任は、死を覚悟しなければならないようなモノではない。

何より、

 

 

死んではいけません。

貴方方には、徹底的に働いて貰わなければならないのですから。

 

 

そうまで言われれば、易々と死の顎に囚われる訳にもいかない。

彼女の創る未来も見たい。

だから……

 

 

 

さあ、魔族よ、魔神よ。

 

我ら人間を舐めるな。 

 

我らが剣を侮るな。

 

正義と栄光は、我らが頭上にありッ!! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私がメンフィル討伐軍最高司令官に就いて数日が過ぎ去りました。

 

それにしても、流石はカルッシャ。

伊達にレスペレント1の大国だと名乗ってはいない。

と言うか、形振り構わなくなった大国は、本当に凄いものだ。

あっという間に私の望む部隊の編成を終え、作戦開始です。

 

……正直な話、この提案は受け入れて貰えないものだと思っていたのだけど。

 

この幻燐戦争と呼ばれる大戦の初期には10:1以上あったはずの国力差が、現在は5:1しかない。

ここまで詰め寄られたのは、全てがメンフィル国王リウイの類い希なる政略と戦術に他ならず。

今だ5倍以上の国力差と、それに近い兵力差があるにはある。

とはいえ、メンフィルのここまで詰め寄ってきた『勢い』は凄まじい。

このままいけば、間違いなく我が国は私の知る知識通りに滅びるのでしょう。

 

前線を守る軍の方々は、それをヒシヒシと肌で感じ。

なのに後方を守る貴族階級の騎士や官僚といった方々は、我がカルッシャが追い詰められているなどとは夢にも思わない。

この辺りが、きっとカルッシャが滅びる因子なのだろうと私は感じた。

そうでなければ、戦時中に、しかもメンフィルとの決戦の最中に、姫将軍エクリアを追い落とそうと謀略は張り巡らしたりはしない。

そんなもの、戦後にすればいいのだ。

だというのに、宰相サイモフまでもが……って、今更どうにもならないことをグチグチ言ってもどうにもなりはしない。

 

そうだ。今、私がしなければならないのは……

 

 

「殿下、サラン街道に集結せしメンフィル軍への空爆、成功致しました」

「殿下、メンフィル同盟国であるセルノ王国は主要施設への空爆、成功致しました」

「殿下、メンフィル同盟国であるスリージ王国は主要施設への空爆、成功致しました」

「殿下、メンフィル支配国の一つ、バルジア王国は主要施設への空爆、成功致しました」

「殿下、メンフィル支配国の一つ、クラナ王国は主要施設への空爆、成功致しました」

 

次から次へと入ってくる報告に耳を通し、私はすぐさま次の指示を出す。

 

「サラン街道への空爆は、狙いを軍需物資の集結地、及び兵の宿泊施設を中心にし、もっと執拗に続けてください。ですが、無理はいりません。危ないと思ったら、一度引きなさい。セルノ、スリージ両国も同じく。ただし、軍事施設への爆撃はよくよく気をつけるように。こちらも無理はいりませんから、ある程度の成果で十分です。バルジア、クラナは後数回で十分です。メンフィルから援軍が到着し次第、目標をメンフィル王都ミルスに切り替えてください」

 

私の狙い、それは戦略的空爆攻撃である。

元々騎竜をあまり持たないメンフィルにとって、高空からの攻撃は鬼門だ。

しかも今までの竜騎士達とは違い、今回派遣された者達の攻撃は、高空から油を投下し、後に魔術師による炎の魔術で……ボンッ!

もちろん、目標地点への投下は難しく、また、高空から魔法攻撃も難しいものだろうけど、実は大体でいいのだ。

攻撃がある。物資が狙われている。この2つを知らしめることが出来れば、それだけで戦果あり。

なのに彼らは、目標の爆撃に概ね成功したらしい。

 

凄いぞカルッシャ! 流石はレスペレント第一位の大国だ。

 

将の質では大幅に負けども、騎士と兵の質と量はカルッシャは圧倒的だ。

それでも負け雰囲気なのは、メンフィルには一騎当千の化け物クラスがワンサカいるからに他ならない。

だからだ。奴らが出てくる前に、一般兵力や国力を削りに削り、出来得るならば、同盟国や支配国の力まで削ぎに削ぎ。

 

厭戦気分に貶め、継戦能力を失くしてしまえば……

 

私達カルッシャは、リウイ率いる化け物集団と戦うことなく、勝利を手に出来るかもしれない。

そう上手くいかなくても、相手の兵力が減れば、それだけリウイを守る盾が減ることになる。

 

そうすれば、彼を討ち取れる可能性も高まるではないか……

 

ならば、ここで手を緩める訳にはいかない。

こちらが支配した制空権を確かにするためにも、ただでさえ少ないメンフィルの空戦力を削る……いや、奪う!

 

「オイゲン、私達も出る用意を……」

「ハッ、すでに済んでおります。あとは殿下の号令一つ」

「では予定通りに王都を守る近衛騎士団、レオニード殿下の翼獅吼騎士団をのぞく、ほぼ全ての軍をブロノス砦へ」

 

翼獅吼騎士団。

 

私の知る知識にはない『人間族以外』で構成された、カルッシャ最強軍団。

現在、騎士団長を務めるは、リィ・バルナシア神殿より借りうけた、天使モナルカ。

 

最初聞いた時、ダレ?ってマジで思ったよ。

本当にこの世界は、私の知る幻燐の姫将軍から逸脱してる。

天使なんて最高戦力がカルッシャにいるなんてさ。

もっとも、残念ながら彼女は私の自由には出来ない。

彼女がいたら、ちょっと無理してもらって、サラン街道を襲撃。そこに詰めている将軍の一人や二人……出来ればティファーナ・ルクセンベールの首を取って来て欲しかった。

アレは優秀な竜騎士。人望も高そうだし、これから攻める場所の領主だった人だし。

ここらでサクッと死んでくれたら、とっても助かるんだけどなぁ~。

 

って、まあ仕方ないよね?

 

ブロノス砦側からでなく、フレスラント方面、プレジ山脈越えで攻めてくる可能性も無きにしも非ずなのだ。

それに、私が敗れた後は、降伏するようにとサイモフには言ってあるし。

軍が全滅してから降伏するのと、軍が残っている内に降伏するのとでは訳が違うしね。

 

 

私は、忙しそうにアレコレ動き回るオイゲンを横目に、こんなことをつらつらと考えていた。

少しでも気を抜けばカルッシャのことではなく、私を置いてどっかへ行ってしまったセリカのこと考えちゃうから。

 

 

私はブンと大きく首を横に振ると、私の傍に控えている女性の騎士に目配せした。

そして座っていた椅子から立ち上がり、両手を案山子のように水平に横に伸ばす。

すると彼女達は、慣れた様子で私の周囲に囲いを作るや、素早くドレスを脱がせて戦装束を着せていく。

それにしても、この桜色のゆったりとした戦装束は、なんでだろう? とても露出が高い。

大きく開いたスリットのせいで、太ももの大部分は露わになっているし、なぜかおへそや胸の谷間まではっきりと見える。

 

……脱いでしまいたい。でも、ダメだ。

だってこの服を用意したの、お義母さまなんだもん。

 

「セリーヌさま、とてもおきれいですわ」

「本当にとてもお美しい。思わず見とれてしまいますぞ」

 

衣装を着せてくれた女騎士とオイゲンが、感心したようにそう言ってくれるけど。

 

「えっと、照れますんで、あんまり見ないで……」

 

きっと、今の私の顔は真っ赤だ。

 

「はっはっはっ、何をおっしゃいますか。美しい姫殿下のお姿を見れば、みな士気が上がりましょうぞ」

「ええ、本当にそうです!」

 

くっ……

これも仕事。これも仕事……

 

何度も自分にそう言い聞かせて、なんとかこの妙に色っぽい服から意識を外す。

 

恥ずかしくない。恥ずかしくなんてないもん。

 

そう思いながら、左の腰には実用性抜群、だけど初心者向け。

でもセリカが買ってくれた私にとって大切な思い出が一杯詰まったプラチナソード。

右の腰には実用性がまったくなさげな装飾用の、でもとってもレアっぽい、とある場所からパクッて……もとい盗ん……じゃなくって発見した水晶で出来た剣。

それぞれを腰に差した。

 

にわか二刀流、ぶいっ!

 

なんてこっそり心の中で思いつつ、足を一歩前に出す。

スリットから飛び出る膝頭から足の付け根。

周囲の空気が、ざわりと揺れる。

視線が痛い。

その視線を気にしないように、一歩、また一歩……

城を出て、皆が待つ演習場へと足を運ぶと、ひゅうっと一陣の風が乾いた土埃を舞い上げた。

捲られそうになったスカート部分の端を、慌てて屈んで押さえると、何とも言えない歓声が……

あっ、下ばっか気にしてて、胸の谷間が露わになってるの忘れてた。

 

「あう~」

 

顔だけでなく、身体全体が真っ赤になった。

こんな風にしてはいけないのに、両腕で全身を覆い隠し、モジモジしてしまう。

何とも言えない歓声が、いっそう激しく甲高く。

兵達が、すんばらすぃ~、とか叫んでいるのは、きっと気のせいだと思いたい。

でもその歓声は城の中にまで鳴り響き、何事かと思ったレオニードやサイモフまでもがやって来る始末だ。

 

そして私の姿を見るなり、けしからん、けしからんばっか言い始めるレオニード。

そんなにけしからん言うなら、お姉ちゃんの服を何とかしてください。

ちなみにサイモフはサイモフで、やたらとハイテンションになってる兵たちを見て、若いのう……なんて妙に年寄りぶったり。

そんな爺さんの横から、ひょいっと顔を出してパチパチ手を叩きまくって興奮してるお義母さま。

……いつの間に来てたんですか?

 

「セリーヌ! ほんっとーにっ! よく似合っているわね。流石はわらわの見立てじゃ」

「お義母さま!? なんですかこの服! 薄いわ肌隠す部分少ないわで防御力なんてなさそうじゃないですかっ!?」

「なに言っておるかセリーヌ。そんなどうでもいいことよりも、もっとそちの艶姿、この母に見せてたもれ」

「どうでもいくないですぅーっ!?」

 

私の批判なんてどこ吹く風よ。

とてもいい顔で微笑みながら、私の全身を舐めるように見る。

流石は夜の女王……とっても目つきがいやらしい。

しかも連れて来た侍女達と一緒になりながら、きゃあきゃあと萌えがどうとかいって楽しそうですね。

私は、その萌えとやらを着て、戦場に出て殺し合いをしに行く訳ですが?

えっ? 兵の士気が上がりますか、そうですか……

私はぐったりと疲れ、お義母さま達から目を外し、兵たちの方へと視線を戻すと、

 

 

 

────あの恥ずかしそうに苦悶してるところがたまりません!

見えそうで見えないとか、なんのご褒美だよ!? 俺の妄想力が天元突破ぁーッ!!

あの御方を、メンフィルの魔族共が数年に渡って監禁調教してたとか……

処女厨とかアホだろ? 清楚で可憐な姫君が、実は身体だけは調教済みとかぶはっ!?

お、おい大丈夫か! 鼻から血、血が止まらんぞ! 衛生兵ーっ!衛生兵ーっ!

 

 

 

なにそれ? 私ってエロゲ的な監禁調教されたことになってたの!?

ああ、でもそれ以前にダメだこの国。はやくなんとかしないと……

 

ぴんくいろに沸き立つ周囲から目をそらし、遠く空を見上げてどこか茫然と呟いた私。

 

 

カルッシャ王国にとって、最後ののほほんとした時間のことである。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルッシャの……いや、人間族による闇夜の眷族への反撃が始まった。

 

メンフィルのカルッシャ攻略軍の被害は元より、支配国や友好国の被害が尋常ではないレベルに達したのを皮切りに、現在イオメルへと出征しているリウイに代わって全軍を統率している大将軍ファーミシルスは本国から援軍を派遣した。

これは罠である。この行動こそがカルッシャの狙いだと解ってはいても、援軍を派遣しない訳にはいかなかったのだ。

そうでなければ、メンフィルの威信は失墜し、支配国はもとより、友好国からさえ離反される可能性が高かったからだ。

しかも勢力圏内至る所で被害が続発する中、混乱するメンフィル軍に更なる激震が走る。

 

カルッシャ進軍。

 

今まで攻める側ではあっても、本格的に攻められる側ではなかったメンフィル軍にとって、それは慣れない戦いの始まりでもあった。

 

ミレティア保護領、3日で陥落。

カルッシャは、この地の騎竜を全て徴発すると、そのまま勢力を南下させ、中立を主張するレスペレント都市国家群を完全制圧する。

メンフィル寄りの商家全てを問答無用に取り潰し資産の没収をすると、この地を守っていたリシェル・フルートを魔族の手先、人間族を裏切った咎人として本国に送った。

 

サラン街道にてラピス・サウリンが統率していた、カルッシャ遠征軍は動揺を隠しきれず。

混乱したまま、凄まじい速度で進軍してくるカルッシャ軍と、ルミアの街とサラン街道の丁度中間地点にて相対してしまう。

 

止まらない高空爆撃。

まるで津波のように押し寄せる、自軍の10倍以上の軍勢。

軍中央にて指揮する、メンフィル王妃イリーナに良く似た、敵司令官の姿。

彼女が儚げに微笑みながら、無情にも手を振りおろした瞬間、ラピス、リン、ティファーナは敗北を覚悟する。

 

「大軍に、細かい指揮など必要ありません。我がカルッシャの勇者たちよ! 忌まわしき魔族の尖兵を……殲滅せよっ!」

 

そう言いきった彼女の軍勢は、あっさりとメンフィル軍を押し潰す。

 

時に、赤鹿騎士団がサラン街道にてメンフィル軍に全滅させられてから丁度1年。

言い方を変えると、幻燐戦争開始から一年後の今日、遂にその日奪われたサラン街道を取り返したセリーヌ。

新たな姫将軍の誕生だと、カルッシャ国内のみならず、レスペレント中に彼女の名前が響き渡った。

一方、敗北したラピス・サウリンは、リン・ファラ・バルジアーナと共にメンフィル国内へと撤退。

 

「サランでの敗北は認めましょう。ですが、この先は一歩たりとも進ませはしません」

 

メンフィルとレスペレント都市国家群、国境近くの荒地にて、陣を敷き直すラピスは知らなかった。

その地が、かつてのメンフィル皇太子へと嫁ぎに来たセリーヌが襲撃された村落跡地だとは……

 

「いいでしょう、セルノの王女よ。アナタがどうして魔王の軍を率いているのかは知りません。ですがその土地は、私を守って死んだ英霊達が眠る大切な場所。アナタ達魔族の手先がのさばっていい場所ではないっ!」

 

ファーミシルス率いる本隊が来る前に、殲滅しなければ……

 

内心の焦りを、この地で自らを守って死んだ騎士達への哀悼と怒りで覆い隠し、セリーヌの水晶の刃が振り下ろされる。

 

リウイ・マーシルンのいないメンフィル軍は、しょせんは2流で3流だ。

連戦連勝を重ねた強さのほぼ全ては、彼の手腕によるモノである。

 

圧倒的な兵力差。

 

圧倒的な兵の質の差。

 

指揮官としては何とか一流に手が届く程度の彼女の手腕では、覆せるはずもなく。

 

怒涛の如きカルッシャの軍勢に、飲まれ……

 

 

「ラ、ラピスお姉さま……」

「リン、アナタはミルスまで急いで退きなさい」

「で、でもっ!」

「いいから、はやくっ!!」

 

捕えられたラピス・サウリンは、ルミアでの決戦で捕縛されたリシェル・フルートと同じく、敗軍の将としてカルッシャ王都へと送られることになる。

セリーヌは思うのだ。

彼女達は、ここで殺すよりも生かしておいた方がいい。

 

  『もしも』

 

そう、もしも、自らが敗れし時に、少しでもリウイ・マーシルンの心証が好い様に……

むろん、カルッシャが勝ったのならば、セルノの王女であるラピスは別としても、ただの一将であるリシェルの命の保障はないけれど。

 

 

ラピスは……そうね、レオニードくんの側室にでもすればいいんじゃない。

そうすれば、セルノの王権を奪うのも、楽になるでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ティファーナ・ルクセンベールは、イオメルの樹塔を目指していた。

 

「陛下……今は殺戮の魔女の呪いの解呪などに関わっている場合ではありません!」

 

現在のメンフィルの状況は、最悪だ。

 

支配国はもちろん、友好国どころか本国までもが空から襲いくる炎に焼かれ。

結果、メンフィル王国の威信が地に落ちようとしている。

 

更に、カルッシャ本国を突く為の軍勢が、逆に壊滅させられたなどとは……

 

しかしティファーナが向かう先は、セリーヌの張る絶対情報封鎖圏。

自らが育てた騎竜までもが用いられ、40部隊超に膨れ上がったカルッシャ高空機動戦力。

その内から12をも派遣し封鎖されていることを、彼女は知らなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター・データ(戦女神VERITA風味)

 

 

セリーヌ・テシュオス

 

 

LV.30

 

 

HP 250/250

MP 500/500

TP  66/ 66

 

 

熟練度

 

小型武器  E

中型武器  E

ひえんけん E

魔術・強化 E

魔術・火炎 D

魔術・地脈 E

魔術・純粋 D

魔術・招聘 ─ 

 

 

 

魔術・招聘

 

ギルティン招聘   セリーヌの為に命を捨てた英霊騎士ギルティンを招聘して戦闘に参加。MP50

セリーヌ騎士団招聘 セリーヌの為に命を捨てた戦士達の英霊軍を招聘して戦場に参加。MP500

 

 

 

スキル

 

復活Ⅴ 戦闘不能になった時点で発動し、発動するとHPが50%で復活

鼓舞Ⅴ 戦闘開始時、一定確率で発動し、味方全員が高揚する

神秘の防護 攻撃対象時に確率で発動し、発動すると味方全員ダメージが半分になる

神殺しの防護 パーティ内にセリカがいる場合、カヤへの攻撃が全てセリカにガードされる

HP再生Ⅰ 一定フレーム毎or一定歩数毎にHPが回復

MP再生Ⅰ 一定フレーム毎or一定歩数毎にMPが回復

賢者の魔力Ⅰ 消費MPが10%軽減される

テシュオスの守護Ⅱ 防具の属性に左右されず、常に『万能+2』の防御属性になる

セリカが大好き パーティ内にセリカがいる場合、攻撃力と防御力が10%上昇

姉が好き パーティ内に姉がいる場合、攻撃力と防御力が5%上昇

妹が好き パーティ内に妹がいる場合、攻撃力と防御力が5%上昇

弟が好き パーティ内に弟がいる場合、攻撃力と防御力が5%上昇

義母が好き パーティ内に義母がいる場合、攻撃力と防御力が5%上昇

父が大嫌い パーティ内に父がいる場合、攻撃力と防御力が10%低下

血縁の絆 パーティ内に『血縁の絆』を所持しているユニットが複数いる場合、所持者の攻撃力と防御力が10%上昇

 

 

 

称号

 

2人目の姫将軍

兵たちの妄想力を高めまくった、セリーヌのカルッシャ王国における最終称号

 

 

 

 

所持アイテム

 

E:プラチナソード 攻撃 物理135 効果 混乱Ⅰ

  とても使いやすい初心者向けの剣

  セリカにルクシリアで買って貰った思い出の剣

 

E:水晶の刃 攻撃 物理 255 

  イオメル樹塔でパチッた儀式剣

  攻撃力は高いが実用性ゼロ

  なんせ何か斬ったら割れちゃう☆

  ただし見栄えはとてもいい

 

E:風女神の衣 属性 神格+1回避40物防40魔防40魅力30

  ステーシアがモナルカを通して急ぎ神殿から都合して貰った二級神で風を司る戦いの女神リィ・バルナシアの加護がある戦衣

  スリットの隙間から見える生足

  大きく開いた胸元からの覗き見える乳房

  うっすら透けて見えそうでギリギリ見えない下着やブラ

  メリハリの利いたボディラインが強調され、腰のくびれが艶めかしい

  セリカが見たらムッとするほどエロい

 

E:城壁の指輪 物理防御 20%up

  セリカとの思い出が詰まった指輪。

  今も左の薬指に……

 

治癒の水・特大×4

  取って置きの傷薬

  心配性な誰かさんがカヤに持たせた

  セリーヌは今も大切に持ってます……

 

 

 


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