『竜狩り』による暗殺教室   作:ぱんどらぼっくす。

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気持ちが高ぶって書きました

多分続かない。


竜狩りの時間

 かつて地球を侵略するために降り立ったドラゴン。

 そしてそのドラゴンを統率する7匹の帝竜、さらにその頂点に立つとされる真竜。

 

 「グレイトフルセブンス」と呼ばれる7匹の真竜に立ち向かった人類最後の剣「ムラクモ」。

 これは、ムラクモに所属し2体の真竜を狩った「ムラクモ13班」のサムライが、どういうわけかドラゴンなんて存在しない世界へと転移し、マッハ20で動くタコを狩る物語である。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 俺がこの世界へと転移してきてから1週間が経過した。

 俺が覚えている転移前の最後の記憶は、2体目の真竜である「第5真竜 フォーマルハウト」を討伐し、世界を救った後に行ったパーティーだ。

 

 それが終わった後自分たちに割り当てられた部屋にあまりの疲れから泥のように眠った。

 気が付いてみれば見知らぬ部屋に中学生レベルにまで若返っていた。

 

 この世界へきてまず驚いたのは、窓の外に広がる世界である。ドラゴンの侵略によって咲く紅く美しいが有毒なフロワロやドラゴンたちによって荒廃してしまった景観など影すら見えない。

 すぐさま外へ出て記憶を頼りに、かつてムラクモの拠点とし議事堂へと向かったが、そこにはムラクモの拠点などは存在しなかった。

 

 偉そうな議員にムラクモを知っているかと聞けば、変なものを見るような態度で無視された。

 これで確信に変わった。ここにはムラクモは存在しない。

 

 俺は現状を把握するためにも、まずはこの世界について調べることにした。

 そのため、俺は一度目を覚ました部屋があるアパートへと向かった。

 

 部屋に戻った後、すぐさま室内を調べまわった。すると一通の封筒と自身と共にドラゴンを狩り続けた相棒とも呼べる刀が見つかった。

 まず、刀を調べてみると特に変わった様子はなく、自身が縮んだことで少し使いにくく感じた程度で問題なく使えることが分かった。

 

 次に封筒を開けてみると手紙が入っていた。

 手紙に書かれていたのは、「神と名乗る何者かが俺をこの世界に迷い込ませてしまった。元の世界に戻る方法はない。この世界で生きていくには十分なお金や物を用意したから許してね」

 こういったものだった。

封筒の中には銀行の名前の入ったカードと通帳が入っており、そのほかにも自身の身の上の情報やこのアパートについての情報、最新モデルらしい携帯が出てきた。

 

 こうして俺は自分の知らない異世界に来たということを実感したのであった。

 

 

 

 その日の夜、俺は夜空を見上げてすぐに警戒度を上げた。

 

 なぜなら、()()()()()()()()。いや、言い方が悪かった。正しくは月の8割がなくなっていたのであった。

 その時、ドラゴンは存在する。俺はそう思った。思わざるを得なかった。

 

 それからまず、世界の情報を集めた。

 情報を集めているうちに分かった事は、月を消失させたのはタコのような人の言葉を話す怪物であった事。またその怪物が自身がこれから通うことになっている椚ヶ丘中学校の3年E組で教師をしているということであった。

 

 なんで月を消失した犯人が教師なんてしてんだと考えたが、ドラゴンは基本自分の好きなように行動する。

 今回もそんな感じだろうと考え、その怪物についての情報を集めた。

 

 同じ13班に所属していたハッカーであれば、もっと情報を集められただろうが、俺には、上記の情報と怪物はマッハ20での行動が可能だということだ。

 

 自分が配属されるクラスも怪物が所属する3年E組であることはわかっていたので、やつを狩るために必要な準備を始めた。

 

 準備というのは、自身の能力の確認である。さすがに刀を持ち歩くことはできないので、神とやらが用意した刀を隠せる場所に隠した後、近くにある山へ行った。

 

 結論から言えば、身体能力はフォーマルハウトを討伐した頃に比べるとだいぶ落ちていた。しかし、サムライとして培ってきたスキルは問題なく使えるようであった。

 

 アパートへ帰還すると、黒いスーツを着た男が立っていた。

 

 「キミが霧丸 刃(キリマル ジン)君であっているかな?」

 

 「はい、何か用でも」

 

 「俺は防衛相の烏間という。君の転校する椚ヶ丘中学校3年E組の副担任だ。これから君のクラスについて話しておかなければならないことがある。」

 烏間と名乗った男に対し、立ち話で済むような内容ではないことを察したため、家の中に入ってもらい飲み物を出し、話を聞くことにした。

 

 烏間先生から聞いた内容は事前に調べていたことがほとんどではあったが、怪しまれることを避けるためできる限りで初見の反応を返した。

 

 「という訳で、君にもターゲットの暗殺に協力してほしい。報酬は百億だ。」

 

 「わかりました。暗殺に協力させてもらいます」

 

 「ありがとう。これが先ほど話したようにやつを殺すことのできる武器だ。受け取ってくれ」

 そういって、ハンドガンとゴムのようなナイフを渡された。

 

 「これがターゲットを殺す武器、ですか」

 

 「そうだ。こちらとしては要望には応えるつもりだ。なにかあったら言ってくれ」

 

 「では、硬さはともかく、刀のようなものにすることはできますか。剣術をやってたもので刀の形状をしていた方が使いやすいと思うのですが」

 

 「道理で立ち振る舞いにスキがなかった訳か。わかった。時間はかかるかもしれないが手配しよう。あと何かあるか」

 

 「いいえ、とりあえずはありません」

 

 「ちなみにこの件は機密事項であるから他人はもちろん、友人や家族にも話してはいけない。それだけ肝に銘じてくれ」

 そういって烏間先生は帰っていった。

 

 「ドラゴンは必ず狩る。この平和な世界をドラゴンなんぞにくれてやるものか」

 

 こうして、E組にドラゴンを狩った者が参加する。

 彼がこれからどんな暗殺をするのか、それを知る者はだれもいない。

 そして、忘れないでほしい、彼は怪物をドラゴンだと思い込んでいることに。

 

 

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