『竜狩り』による暗殺教室   作:ぱんどらぼっくす。

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登校の時間

 今日から椚ヶ丘中学校3年E組に通うことになる。

 制服を着ることや学校で勉強することなんて、いつぶりだろうか。

 地球に襲来してきた奴等を狩ることに精一杯だったから覚えていない。

 『殺せんせー』なるドラゴンを狩ることのできる武器であるナイフと銃、その他教科書類を鞄に詰め込む。

 鍵をかけたことを確認し、地図を頼りに学校へ向かう。

 

 登校していると目に入るのは、この世界では当たり前な平和な世界。

 自分と同じく学校へ向かっている学生たち、店の開店準備で忙しそうにしている人たち、歩いていればいろいろな人を見かける。

 彼らの目には恐怖の色は写っていない。地球を破壊できる生物がこの街にいるというのになんだか平和すぎると違和感を感じた。

 

 やがて、大きな校舎が見えてきた。

 校門に立っている教師に3年E組の転校生であると伝えると、明らかに見下した態度をとり校舎の外れを指さす。

 「お前のような落ちこぼれの生徒を鍛えるために、わざわざあっちに校舎を作ったんだ。理事長先生に感謝してとっとと行け。」

 

 一応教えてくれたことに対してお礼を言い、E組へと向かう。

 山道で歩きづらく、一般の学生であれば大変であると思う道であっても、東京に現れたドラゴンを狩るために走り回った自分にしてみればなんてことない道だ。

 しばらく歩くと木造の建築物が見えてきた。おそらくあれが3年E組のある校舎だろう。

 

 校舎に入り、教員室を探す。

 その最中に烏間先生と出会った。

 「少し遅かったな。今君のクラスメイト達はHR中だ。ちょうどいい、このままついてきてくれ。教室まで案内する。そこで自己紹介をしてほしい」

 返事をして、烏間先生の後についていく。

 

―――――――――――――――――

 

 時間を少し巻き戻し、3年E組の教室では新しく来る転校生の話でいっぱいであった。

 

 「なぁ、渚。3人目の転校生ってどんな奴かな?」

 「う~ん、どんな人だろうね。怖い人じゃないといいけど」

 「1人目の律はAIだったし、2人目のイトナはあれだろ?3人目も絶対やばい奴だって!」

 「杉野君、まだ決まった訳じゃないし普通の人が来るかもしれないんじゃないかな」

 

 渚と杉野が話してくると別の生徒が近づいてくる。

 「このクラスに普通の人なんているの?殺せんせーを暗殺しようとしている時点で普通じゃないでしょ」

 「それもそうか。じゃあカルマは転校生はどんな奴だと思う?」

 「さぁね。いじりがいのありのある面白い人が来ればいいと思うよ」

 

 そんな話をしているうちにHRのチャイムが鳴り、殺せんせーが入ってくる。

 「おはようございます、皆さん。」

 ゆるふわショートの女子生徒が殺せんせーに声をかける。

 「ねぇねぇ、殺せんせー。転校生ってどんな人?」

 「実は先生もまだ会っていないんですよ。烏間先生が言うには真面目そうな生徒だ、としかきいていないんですよ」

 「そうなんだぁ、楽しみだなぁ新しい転校生」

 それに反論するように教室の後方から声が上がる。

 「どうせまたどこぞの機関のやばい奴なんだろ。期待するほどでもねぇよ」

 「寺坂、言い過ぎだぞ」

 真面目そうな生徒が寺坂と呼ばれた生徒を注意する。

 

 

 そんな風にHRが始まり、少しして烏間先生が入ってくる。

 「君たちの新しい仲間になる転校生を紹介する。入ってきてくれ」

 言われた通りに教室入ると、注目を浴びる。

 目の前にいる黄色いタコのような生物、こいつが地球を滅ぼすドラゴンか。(※この世界にドラゴンはいません)

 そいつの様子をうかがいながら、クラスメイトの方を向き自己紹介をする。

 「転校してきた霧丸 刃です。趣味はトレーニング。そこにいるやつを必ず狩る」

 そう言って鞄からナイフを取り出し、殺せんせーへと突きつける。

 「ヌルフフフ。初日から良い殺意です。ですが、君にできるでしょうかねぇ?」

 顔に赤い丸が浮かんだ後に緑と黄色の縞々模様になる。

 「竜狩りの名に懸けて、ドラゴンは必ず殺す」

 そう、宣言するとクラスがざわつく。

 「ニュヤ?ドラゴン?先生はドラゴンじゃないと思うのですが」

 「いや、お前と似たような姿をしたやつを狩ったこともある。」

 その時のクラス全員が思ったことは1つ。

 「「「「やっぱり、変な人が来た!!」」」」

 

 この日から3人目の転校生である霧丸はドラゴンを狩るといった妄想をする中二病の痛い奴といったイメージがもたれることとなった。

 

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