その場のノリで頑張って生き抜くお話   作:ホトロ

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第6話

サンジ君を気絶させた後は簡単でした。

 

ロビンちゃんを連れて行こうとした時にウソッパチ君がブルーノ君に攻撃しようとしていたので、ブルーノ君は【指銃】を使いウソッパチ君を迎撃し、本体の海列車へいっしょに戻りました。

 

サンジ君が思っていたより弱かったのは少し残念でしたが、同時に安心もしました。あれではCP9の敵にはなり得ない、とね。

 

まあ、カリファちゃん位ならなんとか出来そうな感じはしますが、本人に言ったら顔ボコボコにされそうですね。

 

何はともあれ、そんなわたし達は既に海列車を降りており、今は司法の島へ続く道を歩いています。

 

司法の島は不思議な場所で、なんと島自体が空そ中に浮いています。そしてその島の上にどれだけの予算を組んで建てられたのか、島全体を使って大きな石造りの建造物が存在しています。しかも周りは何処から流れてくるのかも分からない大滝に囲まれており、初めてコレを見る方は必ずと言っていいほど驚きます。

 

現にフランキー君もコレを見た時は大声を挙げて驚いてましたしね。

 

わたし達は司法の島に着いた後は、その大きな石造りの建物の中へ入り、CP9長官がいる執務室に向かいます。

 

まずはロビンちゃんとフランキー君を部屋の外で待機させておき、わたし達CP9だけで執務室へと入って行きます。

 

「お久しぶひりで、長官。」

 

入ってすぐに口を開けたのはルッチ君でした。

 

それに頷いて返す長官ですが……。

 

「ああ。……おい、ルーク。お前も久しぶりだなぁ。最後に会ったのがいつか、覚えてるかぁ?」

 

「ん〜〜〜〜〜、はて二週間前でしょうか?」

 

最後に会ったのがいつか聞いてくる長官は、目元と口元をヒクつかせて「俺ぁ今めちゃくちゃ怒ってんぜゴラァ」という雰囲気を発しています。……何かしましたっけ、わたし。

 

全く記憶にないんですけど!!

 

「ふっ……最後に!会ったのは!!一月前だ!!!この数字が何か、当然分かるよなぁ!?」

 

「いえ、全く。」

 

いや、本人に心当たりがありません。うん、分からないなら聞いた方が早いですよね!

 

「長官、一月前に何かあったでしょうか?全く心当たりがないのですが。」

 

「任務だ!!任務!!いいか?一月前に俺はこう言ったよなぁ!?『この書類を必ず五老星に届けろ。任期は一週間だ。』ってなぁ!!アホかお前は!一月たってんじゃねぇかぁ!!!」

 

ああ、なるほど。思わず手と手をポンッ、と合わせてしまいます。

 

「おいコラ、何手を合わせてんだ!それ思いっきり忘れてた仕草じゃねぇか!」

 

アハハ〜そういえば、そんなこと言っていた様な気がします。いやぁ、帰る途中で海軍本部によって修行をしていたもので、うっかり忘れていました。一応、言い訳はしておきましょう。なぁに、いつも冷静沈着頭脳明晰なわたしにかかれば、この程度の状況を凌ぐのは簡単なのです。

 

「いやぁ、すいません。どうやら一週間と一月を聞き間違えていた様です、アッハッハ。」

 

「ああ、なるほどな。………って、んなワケあるかぁ!!一週間と一月をどうやったら聞き間違えんだ!!?」

 

中々のツッコミをしてくれた長官は、一息つくとわたしに向かって衝撃的な事実を突きつけました。

 

「まぁいい。お前にやってもらおうと思っていた任務が溜まっているからな。それを熟せば今回は不問としてやる。五老星の方には書類を遅れずに渡したんだろう?」

 

「はい、間違いなく。」

 

全く、任務が溜まっているなんて聞いていません。腹いせにまたサボることにしましょう。大丈夫です。こんな裏の仕事なんてやらなくても、困るのは政府の上層部と長官だけなので!

 

「なら問題ない。さて、そろそろルッチ。お前の報告を聞かせてくれ。」

 

「はい。8年前のウォーターセブンで起きた政府役人への暴行事件による罪人、カティ・フラム。及び、20年前ウェストブルーのオハラで起きた海軍艦襲撃事件の罪人、ニコ・ロビン。滞りなく連行完了しました。」

 

フランキー君って本名カティ・フラムって言うんですね。特に興味はないんですが。

 

「よく帰った!ルッチ、カク、ブルーノ、カリファ。」

 

「セクハラです。」

 

「名前呼んだだけで!?」

 

長官はカリファちゃんの名前を呼んだ瞬間、カリファちゃんの逆鱗?に触れてしまったようで、セクハラ呼ばわりされています。ザマーミロ!

 

「懐かしいな、ルッチ。ふてぶてしさは一段と増したようだ。」

 

「お前の馬鹿面もな、ジャブラ。」

 

「……なにぃ!?」

 

なんかもうヤダ、こいつ等すぐに喧嘩腰になるの治らないんでしょうか?このわたしの紳士さを見習ってくれればいいんですが。

 

ジャブラ君はルッチ君とカク君をライバル視しているのか、妙に突っかかるんですよね。

 

「止さんか二人とも、帰ってそうそう何じゃ?」

 

ジジくさい口調で二人の喧嘩を止めに入ったのはカク君でした。ついでにクマドリ君も止めに入ったことで、やる気をなくしたのかジャブラ君はソファに座りました。

 

とその時、フクロウ君が突然動き出しました。カリファちゃんに向かって、その強力な脚力で飛んで行ったのです。

 

向かってくるフクロウ君の巨体をカリファちゃんは難なく蹴りで吹き飛ばしました。蹴り飛ばされたその巨体はブルーノ君の方へ行き、彼もカリファちゃんと同様にフクロウ君をぶっ飛ばします。次はカク君へ、その次はルッチ君へ、最後にわたしのところへ飛んで来たので容赦無く腕をハンマーの様に使い、フクロウ君を床に叩きつけてやりました。

 

というか吹っ飛ばされるたびに口癖のチャパチャパ言ってるのが凄く可愛らしいんですが。フクロウ君マスコットすぎます。君を今からcp9のマスコットキャラに認定します。おめでとう!フクロウ君!

 

「ああッ!!ゆ、床がッ!!」

 

ええ、勿論フクロウ君を床に叩きつけた時の衝撃で、石造りの床は砕けて少しだけ陥没してしまいました。長官が悲鳴をあげているのは無視の方向で行きましょう。

 

フフッ、なんだかついやってしまったんです。

 

「【六式遊戯・手合い】」

 

そんな床に叩きつけられた張本人のフクロウ君は痛がる素振りも見せずにそう呟き、わたし達の力量を測ろうとしています。

 

「武器を持った一人の海兵を10道力として、お前達は……暴くぞ暴くぞ、お前達の強さ。」

 

そう言ってフクロウ君はわたし達全員の道力を測ってしまいました。その道力で表した強さは次の様になります。

 

カリファちゃん・630道力

 

フクロウ君・800道力

 

クマドリ君・810道力

 

ブルーノ君・820道力

 

ジャブラ君・2180道力

 

カク君・2200道力

 

わたしことルーク・3200道力

 

ルッチ君・4000道力

 

うーん、やっぱり一番強いのはルッチ君でしたか。

 

「うぉーいフクロウ!てめえちゃんと測ったのか!4000なんて道力聞いたことねえぞ!いやそれより、ルッチはともかく俺がカクにまで負けてるたぁどういうこった!?」

 

そしてまた始まる言い争いは、ジャブラ君がいつもよりも妙に突っかかってくる理由をカク君がフクロウ君に聞いたことで幕を閉じました。

 

なんでもジャブラ君は給仕のギャサリンという方に振られたらしく、そのせいで機嫌が悪いようです。

 

「会った途端に下らねえ番付なんぞ始めるからだ。お前等全員、六式を極めた時点で常人の域をはるかに超えてるんだ。道力500もあれば十分超人だるうが。」

 

「長官の道力は9だぁ。一人以下、チャパパ〜。」

 

「いいんだ!言うな!」

 

そして始まるギャグの嵐。カリファちゃんは長官を弄るし、クマドリ君は切腹しようとしながらも【鉄塊】を使うことで切腹出来てないですし、その上ジャブラ君と寸劇を始ますし。

 

疲れたのでさっさと休みたいのですが、わたし。

 

とか思っていると、長官がいきなり雰囲気を変えて話し始めました。まずは5年間に及ぶ長期任務の労わりを言葉にし、しかしそれは前座であるかのように、いやこれ迄のやり取り全てが前座だったんでしょう。その本題を口にしました。

 

「とりあえず合わせてくれ、全世界の希望に。」

 

ニヤリ、と嫌らしい笑みを浮かべて。

 

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