完全ステルス、絶対に見つかってはならない任務だった。
この作戦は失敗すれば今まで積み上げてきたものを失う可能性が極めて高い。
そう、提督に依頼された『艦娘寝顔コレクション』の制作を完遂するために。
◇◆◇◆◇
「と躍起になってた時期が私たちにもありましたね〜。」
「今ではありえないな。次やったら電ちゃんに怒られるし。」
「提督の基準って…」
あの後青葉はなんと全員の部屋を訪問して一緒に寝るなどという羨ましいことをして寝顔コレクション作戦を完遂したのだ。もう一度言おう、羨ましい。
「羨ましい。」
「童提は何を言ってるんですか。」
「加賀さん、女の子なんだから言葉遣いに気をつけてお願いだから。」
「そういえばあれ作り始めた時って駆逐軽巡重巡だけで2-4攻略しようとしてたっけか。」
「そういえばそうでしたね〜。いやはや、青葉懐かしいです!」
当時、2-4は難攻不落と謳われ新米提督に恐れられていたのだが、それを勢いだけで突っ込んで初めて返り討ちにされた頃だった。
その後、初の完全敗北で沈んでいた俺に青葉が見せてくれたのは古鷹の寝顔だった。
その時俺は青葉にうちの艦娘たちの寝顔コレクションを発注していたのだ。
「しっかし、今思えば『攻略されてない海域では電ちゃんは絶対に入れる!』って願掛けはその頃からあったな。」
「その話、私は知らないのですが赤城さんたちは知っているのでしょうか。」
「んー、まあ1-1と1-2攻略時に電ちゃんがMVP総取りして『電ちゃん強っ!』ってなったのが始まりだったんじゃないかな。詳しいことは電ちゃんか響ちゃん、それか霞ちゃんに聞けばわかるよ、加賀さん。」
「ま、海域攻略さえ出来れば文句はないので。」
どうでもよさそうに切り捨てられたなおい。
「というか加賀さん、ナチュラルに会話に入ってきて違和感が仕事してなかったんだけど。」
「そういう日もあります。」
「青葉、衝撃です。」
その後ひとしきり雑談をすると加賀さんは帰ってしまい、青葉も取材に行くとのことでこの日は御開きとなった。
◇◆◇◆◇
夜、執務室にて。
「執務室にこたつ置いといて本当に良かったな〜。」
「どうかしたのです?」
「いや、なんでもないよ。」
「変な司令官さんなのです。」
現在、電ちゃんと仕事中。
おこたで仕事、つまりは『見せられないよ!』ということで『言わせねぇよ!』ってことでヘヴン状態で仕事ができるのだ!
「仕事が進む!」
「司令官さん、お茶は入りますか?」
「うん、お願い。」
何て幸せなんだろうか。
この幸せが続くと…
「提督、青葉のカメラから写真が出てきたので来てもらってもいいですか?
「マジか。」
青葉め、また俺の名前を出したな。
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反省文
『俺はやってない!
綿貫』
『今までのことを考えてものを言いなさい!
艦娘一同』