「電ちゃんの猫耳和風メイド姿が見たい。」
執務室の資料の山を片付けているその懲りない男はそう呟いた。
「む、響ちゃんの猫耳ジャージもいいな。」
本当に懲りない。
「雷ちゃんに猫耳エプロンもいける。」
こいつは懲りない。
「暁ちゃんにナース服もいいんじゃないか!?」
懲りる可能性がないようだ。
「あの…司令官さん、全部聞こえてます…」
「ん、ごめん。」
真っ赤になってうつむいている可愛い少女、彼女の名は電といい、秘書艦である。結婚してくれ。
「ていとくぅ!敵の艦隊が近くに来てるyo!」
そんなのんびりとした雰囲気はこれによって180°一変する。
「構成は!?」
「陽炎ちゃんからの報告なら、空母3、戦艦1、重巡2だyo!」
「了解だ!電ちゃん旗艦の響ちゃん、比叡、金剛、赤城、加賀さんで迎え撃つぞ!」
「「了解なのです(だyo)!」」
こいつは一波乱あるかもな。
「あのね、みんな。怪我すんなとは言わないよ。して欲しくはないけど。それでもね、言わなきゃいけない時ってあるわけね。赤城、加賀さん、お前らふて寝(入渠)すんだからもうちょっとよけるとかしてくれませんか!?そんでもって金剛、比叡!なんで今日に限って中破してんの!?」
「「「「てへぺろ☆」」」」
「…まあ、いいや。六人ともお疲れさん。おっきいのに怪我した四人は風呂に入ってきなさい。電ちゃん、悪いけどその怪我人の怪我の度合い見て来てくれる?」
「了解なのです。」
「そんじゃまあ解散。今日はのんびりしてていいよ〜。お疲れさんだったな。」
ちなみに赤城、加賀さんは大破。金剛、比叡は中破。電ちゃんと響ちゃんは無傷。MVPは電ちゃんでした。
六人ともが執務室から出たあと、男は思った。うまくやれば、お風呂を覗けるのではないかと。
「思いたったら即時作戦を練り行動だな。」
そして男は風呂場(楽園)へと向かうのであった。
「いやね、違うんですよ?怪我してるし心配だったんですよ?え?下心?すいません、ありました。」
現在、食堂にて俺こと綿貫は赤城と加賀さんはもちろん、五十鈴、霧島、更には金剛、比叡、そして電ちゃんに囲まれて正座で説教をくらっていた。ちなみにばれた理由は怪我の報告に執務室に来た電ちゃんが、俺がいないことを不審に思って、暁ちゃんに言ったら速攻風呂場に来て、スタンバイしてたところを現行犯逮捕されました。ついでにまだ見てなかったよちくしょう!
「今までのことで提督がご飯抜き程度では反省しないことは絶対です。」
「か、加賀さん?」
加賀さんはこっちに対してウィンクをしてくれた。何かこの危機を脱する考えがあるのだろう。さっすが、加賀さんだ!
「よって、肉体的に少々ダメージを与えるのはどうでしょう?」
「加賀さん!?」
さっきのウィンクは死刑宣告だったんですねわかりづらい。
「この寒さです。一晩放置すれば反省するでしょう。」
「名案ね。一航戦の誇りにかけて場所を準備するわ。」
「あ、赤城!?」
ビニールシート持ってきたんだが!?
「天龍、摩耶!」
「「任せろ!」」
「俺、冷え性で寒いの苦手なんだけど!」
「良い反省の場です。諦めなさい。」
「嫌だ!電ちゃん!助けて!」
「司令官さん…ごめんなさいなのです!」
「ああ!」
走って中に行ってしまった。
「朝になったら開けてあげるyo!」
「しっかり反省してくださいね!」
「いやあああああああああああ!」
翌朝、体を震わせた提督は産まれたての子鹿のようだったと言う。
反省文
『もう、一ヶ月くらいは覗きはしない
綿貫』
『二度とすんな!
艦むす一同』
ちなみに、捕まった時の提督は普通に風呂に入って待ってたらしい。せめて隠れろ。