「この作戦は一人で実行するのは不可能だ。それに予定日までに時間がない。つまり、いつも通り君たちに手伝ってもらいたい。」
俺はそんなことを言って妖精さんたちと一緒にクッキーを食べながら密会をしている。みんな頷いて肯定の意を称しているようだ。
「場所の確保は俺に任せてくれ。お団子の準備とシート的なものを準備してちょーだい。」
みんなはーいって感じで手を上げて反応してくれている。
これで艦娘のみんなの中で俺の株も上がるだろう…
*****
「というわけだから黙っててもらえませんかね響ちゃん。」
何故、俺が土下座しているかというと昨日の夜に遡る。
駆逐艦・軽巡洋艦・重巡洋艦・潜水艦の娘たちは全員(川内を除く)寝たのを確認した後、口の固そうな(あと嘘もつけそうな)陸奥、霧島・大鳳・日向と打ち合わせをしていた時だった。全員の予定も空けてもらえるようにして寝ようとしたところ、大鳳がドアの方を凝視して
「誰かいるの?」
などと言い出したのだ。が、気のせいだということで決着したのだが、今日の朝(現在)、響ちゃんにそのことを聞かれているのである。
「仕方ないね。でも、そういうのは私と電くらいには相談して欲しかったよ。」
ちょっと目線を逸らしながら言うのは反則です。鼻血が出てしまいます。
「司令官?」
「いや大丈夫。響ちゃんがいつも通りかわいいだけだから。もっと近くにおいで。」
「司令官さん、おはようございますなのです。」
マイエンジェルの電ちゃんも来たようだ。
「さあ、おいで。二人とも。今日はのんびり過ごそうじゃないか!」
「はわわ!お仕事いっぱいあるのですよ!?」
「お仕事してからにしようね、司令官。」
「くっ…」
お月見の準備と提督の仕事か、なかなかのドS!
「うわぁ…」
思いのほか多くてふざけてる暇もなさそうだ。
*****
「うんやばい!」
仕事の量が異様に多くて予定していた日になってしまった。本当はもっと前に終わるはずだったのに上司に呼び出され、書類の山をいただき、ありがたーく処理していたら、完全に予定が狂ったのである。
「しかし、嫁たちの浴衣(確定条件)を見るために命を燃やすぜぇ!」
俺の本気を見せてやろう…
*****
結果から言おう。お月見は俺抜きで行われた。簡単に言えば俺の疲労が溜まりすぎてぶっ倒れて参加せず今に至る感じだ。
「みんなは楽しんでるかねぇ…」
じじい臭かったら反省しよう。ただ、仕切りが自分じゃない時ってなんだか不安になるタイプなのだ。
「もうちょっと計画的にやれば良かったな。」
ちなみにお見舞いに来そうな連中にも、来ないようにと言ってあるため大丈夫だろう。
*****
久々にさみしい思いをした気がする。
ちゃんと投降されてるといいな