ダンまち世界に迷い込むのは間違っているだろうか   作:レイジー

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 う~ん、ホントLv.3へどうやって上げようかな?(ゴライアスは倒せるわけないし、討伐隊に入っても雑兵狩りにしか使われないだろうしね)
 主人公ってうっすい人生送ってるからさ…自分を打ち壊す的なこともできないし(面倒な主人公作りやがって)
 そもそもステイタスも届いてないしね(何か月かかるかしら?)
 知らな~い、現段階ではランクアップから大体2~3か月ほど経過している設定(3か月だと本編ではベル君がLv.4になっておりますぜ)
 ちょっとだけ接触があったけど完全に置いてけぼりだもんな(接触って…『女の子は守るもの』のところ?置いてけぼりってそれ言ったら大体の冒険者そうだろ)
 そうね、そうね。ルアンとかは小人だから仕方がないとしても普通の奴らも放置だもんな(才能はないが元々何も持っていなかったから初期の吸収力は良いはずなんだけどな~主人公)
 初期は既に終わりましてね。なにせ小説だと一瞬だけど実際の時間で考えるとそりゃあ性格も多少は変わるし吸収力も衰えるさ(持っていないことが今は裏目になってるけど)


第一六話 意地と教え

「モンスターの影もない。もうじきだろう」

 

 17階層に上がった三人は巨大な空間で揃って嘆きの大壁を見上げていた。

 周囲の植物に多大な被害をもたらすという異常な稽古を思い出しながら待っていると、不意に何かが聞こえた。

 バキリ、そんな音を鳴らしたかと思うと見上げた先の大壁に巨大な亀裂が走る。

 音は次第に大きさを増し、感覚を狭めて亀裂が広がった。

 階層が揺れる、壁の破片が撒き散らされ、巨大な影が壁の中から現れた。

 

「ま、まあまあデケェじゃねぇか……」

 

 明らかに虚勢を張っていると分かるオリヴィアのその声。

 産まれ落ちたそれはまあまあどころの騒ぎではないほどに巨大なモンスターだった。

 

「自身がなくなってきた……」

 

 約7(メドル)の灰褐色の巨人。

 隔絶した、人間とは違う生物としての圧倒的存在感を初めて目の当たりにしてそう思うのも無理はないだろう。

 だが逃げることは師が許さない。なにより絶対に自分が許さない。

 

「足の一本や二本は貰ってやる!」

「お、おう!教わったことを出し切ってレヴィスに胸張って倒して貰うぞ!」

 

 始めから倒すつもりは毛頭なく、むしろそれが緊張を解して二人は一切気負うことなくゴライアスとの戦いの火蓋を切って落とした。

 

「魔法は使うなよ!」

「分かってる!私たちはこの戦闘においては技だけで戦いたいからな!」

 

 それは一種のプライドだ。

 もちろん自分の成長を実感したいと言う思いはあるもののそれだけではなかった。

 教えを受けたものとして、師にその成果を見て貰いたいという弟子としての思いがそこにはある。

 

「ハアァッ!!」

 

 それぞれが両足へ攻撃を仕掛けては離脱する。

 その巨体、容易にダメージを与えさせてはくれないのだ。

 

「ふッ」

 

 全力で、時間の許す限り技を持って効率化された連撃を加える。

 だがまるで金属に向かって剣を振っているかのような圧倒的な防御力で攻撃を阻まれてしまう。

 正確には椿(ツバキ)が打ってくれた武器のおかげで多少のダメージを与えることは出来ているが、武器の扱いがどれも得意ではないミストはその武器を扱いきれずに持て余している状態だ。

 

「流石Lv.4!格が違うねぇ」

 

 相当と言うだけでLv.4ではないが、ミストはそのかけ離れた実力に嘆くのではなく笑った。

 レヴィスと戦った時にも感じていた圧倒的強者と対峙しているときの恐怖が転じた高揚感はミストの顔に少し歪な笑みを張り付ける。

 片方だけ口角が上がるミストはゴライアスの剛腕をギリギリで飛び越えて避けながら足の表面を削り取った。

 そうしていると同じように攻めあぐねているオリヴィアと視線が交差する。

 一瞬のアイコンタクトでお互いの考えを読み取った二人はゴライアスを見据えるとオリヴィアがゴライアスから距離を取り、ミストはオリヴィアの方にゴライアスが行かないようにと手数を捨てて一撃一撃に力を込めた。

 

「早くしろよ。じゃないとそろそろモンスターが来るぞ」

 

 レヴィスの注意を聞きながらミストは最後の切り付けを終えると一瞬で体を反転させて大剣を横に構えるオリヴィアの下へ駆けつけ、その手前で跳躍するとともに再びゴライアスと向かい合う体制を取る。

 跳躍したミストはそのままオリヴィアの構えた大剣を踏みつけ、それと同時にオリヴィアは大剣を薙ぐように振ってミストを球のように打ち出した。

 オリヴィアの振る力と自身の跳躍力を合わせた速度で打ち出されたミストは重力を無視するように一直線にゴライアスの頭部へとたどり着き、ミストはその勢いを利用してゴライアスの眼球を一つ破壊する。

 

「うしッ!」

「作戦成功!」

 

 目論見通りゴライアスの視覚を不完全なものとしたことでゴライアスの狙いが不完全なものに成り下がった。

 遠近感が崩壊し、数(メドル)ほど狙いからズレたその攻撃は回避する必要がなくなり攻撃の手数が増やせるようになる。

 さっきまでなら剛腕で壁に叩きつけられていたであろう跳躍による攻撃も今ならば可能性は上がっている。

 依然として決定的な一撃を入れるには至っていないが、今から手数を増やして戦おうとしたその時――

 

「時間切れだ」

 

 レヴィスからそう告げられ、戦っていた二人は軽く蹴り飛ばされて壁近くまで飛ばされた。

 

「無駄が多すぎる。次は戦闘の技術を叩き込んでやるから覚悟しておけ」

 

 突然の出来事に呆然とし、防御の腰を落とした体勢で固まっていた二人。

 そんな二人は一瞬のうちにゴライアスの頭部へとたどり着いてからのただ一度の回し蹴りで横に倒れたゴライアスとそれをやった本人のレヴィスの変わらぬ姿を目の当たりにして愕然とした。

 

「この程度の敵に苦戦していては強くなれんぞ」

 

 着地したレヴィスがすぐに移動してゴライアスの魔石ごと体を貫く。

 すると瞬く間にゴライアスの体は灰へと変貌し、レヴィスの攻撃の威力によって灰を纏った暴風が二人に向かって吹き付けた。

 

「元々自信はなかったが…勝てる自信が一ミリたりとも湧かねぇ」

「僕たちが勝てるわけないでしょ、技も能力も全部が足元にも及んでないんだから。仕掛けた攻撃死角だろうと全部受け流されてんだから……」

 

 風圧で尻もちを突いた二人は灰を振り落としながらおかしそうに笑い合う。

 

「それじゃあ……頑張れよ」

 

 少し気恥しそうに視線を泳がしていたレヴィスが覚悟を決めたように二人と向き合うと、それだけ言って巨大な魔石を引きずりながら一瞬で18階層に戻って行った。

 そんな姿にまたしても笑い合いながら二人は疲れも恐れも吹き飛んだような清々しい表情で地上を目指す。

 

「あの人の教えを忘れないうちにモンスターで復習しながら帰ろうぜ」

「レヴィスの教えは忘れようと思って忘れられるものじゃないけどね」

 

 それもそうだ、と豪快に笑い飛ばすオリヴィアと思い出して身震いをするミストはモンスターと逃げることなく教えを守りながら戦った。




 レヴィスさんマジ強いわ(そりゃあLv.6と余裕で戦えるほどの能力はあるわけですし)
 ただ書いていてさ、描写としてゴライアスがでかい図体で倒れるのを想像したらすごいよな~(現実だと建物が崩れる感じかね?)
 さぁ?それはものによるし……少なくとも現実だとホラーだわ(そりゃね)

 あ…今回で一旦休止ね?(期間にして二週間弱、処女作にしてはもった方だしね?)
 原作読み直しと休憩を兼ねて休止(そしてそのまま放置プレイ、と)
 それはない…と、信じたい……(言い切れないあたり自分の性格を分かってるね)
 そりゃ自分だし(てなわけでまたいつの日か、皆さんが忘れたころに戻ってくるかもしれません)
 それじゃ、サラダバー!(サラダバー!)
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