ダンまち世界に迷い込むのは間違っているだろうか 作:レイジー
うるさいなぁ、良いじゃないか(いや、小説書く者として良くはないだろ)
そうですね!
「…来たか」
タオルで拭き取れず僅かに濡れた頭で書庫へと踏み入ると、リヴェリアはあからさまに溜め息を漏らす。
「本に水気は厳禁だ」
そういうとリヴェリアはミストを押し出すように書庫から出て別の部屋へと入り、そこでミストを椅子に座らせるとその後ろへと回った。
「な、なにを?」
「散髪だ。お前も冒険者になろうというのなら問題となる可能性は少しでも減らすべきだ、その体つきと中性的な顔付きにヒューマンという事と長い髪のままだと女と間違われる可能性がある。冒険者は冒険するのであって問題を生み出すものではない」
ミストの首から下げられたタオルを取ると残った水気を除去するとともに一定方向に髪の向きを正すリヴェリア。
全体的にその作業を終えると、今度は懐から護身用のナイフを取り出してミストの髪に当てる。
「そうしなければお前はすぐに死んでしまうだろうからな……」
慣れた手つきのリヴェリアは初めは大雑把に切り、次いで少しずつ毛先を丁寧に整えてゆく。
その作業はすぐに終わり、ミストの散髪はものの数分で終了した。
ミストが終わったのかと伺おうとした瞬間、頭にタオルの濡れていない部分が当たり少し乱雑にかき回される。
「お前は自分の髪など気にしないのだろう……ならそうした方がすぐに乾いて良いだろう」
小さく呟きながら切った髪の処理を終えるとナイフに付着した水気を布で拭き取り鞘に戻した。
「はあ…」
自分の髪など全く気にしない
「第一階層の構造は――」
「そこに出現するモンスターとその基本行動は――」
「この状況に陥った時の対処法――」
そんな歳ではないにもかかわらず思わず知恵熱が出そうになるほど長時間休むことなく教えられたことを愚直に何度も何度も脳内で復唱する。
身体的に恵まれておらず、生き延びる術を何一つに見つけていないことを自覚しているがゆえに生き延びるために、兄たちに雑魚と罵られないように必死について行くために。
その日は分かっていても次の日には分からなくなっているような情けない自分に負けないように冒険者になるという思いだけで決して折れることなく、努力が穴から漏れ抜けるなかでほんの数滴分であっても努力を満足することなく貯めて行く。
一見素直で真っすぐなその姿にリヴェリアたちは兄姉としてミストをそっと見守り、そのことに感謝しながらミストは気づかないふりで日々を過ごした。
あ、そうそう(どした?)
これ書いてるときにちょうどオリオンの矢の特装版BDが届いたのよ(一か月以上に予約したやつな)
それの特典小説がさ結構良かったんよ(へ~)
だから…読者の皆さんもぜひ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢 BD』をご購入ください!(宣伝 乙!!!)
追記ですが…これからは一日一本ペースで投稿します(一話当たりの文字数少し増やしたからね)