外道、フォドラに立つ〜召喚士と英雄の日常外伝〜   作:(TADA)

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完全オリジナルルートですよ!! プロデューサーさん!!


結成!! 白虎の学級(ティーガー・クラッセ)!!

 「本当にいいんだな」

シェイカーの真剣な言葉にレアは力強く頷く。

 「必要なことなら設置すべきでしょう。幸いなことに部屋も余っています」

レアの言葉にシェイカーは眉をしかめる。

 「しかし、前例がないだろう」

 「グラーフらしくありませんね。前例がないなら作ればいい。それだけのことです」

 「お前が悪く言われる可能性もあるぞ?」

シェイカーの言葉をレアは鼻で笑う。

 「知ったことではありませんね」

レアの言葉にシェイカーはニヤリと笑った。

 「いいだろう。レアの提案。受け入れよう」

 「………なんの話をしている?」

シェイカーとレアの密談現場に踏み込んでしまったのは、いつものように仕事をサボったレアを探しにきたセテス。

そんなセテスに二人は笑顔で言い放つ。

 「「新学級結成ですよ!! プロデューサーさん!!」」

 「待て!! ツッコミ所はせめて一つに絞れ!!」

 

 

 

 

花冠の節3日。ガルグ=マク大修道院は大きな騒ぎとなった。

大司教レアが発表したのは士官学校に新しい学級を創設するという発表であった。

担任には大魔導士としてその名を知られ、ガルグ=マク大修道院ではブッチギリで『関わり合いになりたくない教師』として知られるシェイカー・エナヴェールであった。

生徒はシェイカーの下で学びたいという生徒のみ。

 「これだけ大々的に発表しといて誰もこなかったら流石の俺もショック受けるぞ」

 「貴方がショック受けるとか……ハハ、ワロス」

シェイカーの言葉にレアがいつものように煽りを入れると二人は胸ぐらを掴みあう。

二人がいるのは新学級のために用意された空き教室。そこで二人は机に座りながら希望生徒を待っている。

学級を移動希望を出せるのはこの日だけ。そして希望を出しにやってくる生徒を二人は待っているのである。

 「でもいるのは俺だけでいいよな? レアはなんでいるの?」

 「仕事をサボりたいからです!!」

セテスが聞いたら黙って豪腕ラリアットを叩き込むことを胸を張ってほざくレア。

 「レアさん、仕事をサボるのは別にいいのだが、何故、私まで連れてこられたんだ?」

そしてそんな二人のやりとりをどこか困惑しながら見ていたセイロス騎士団に所属するシャミア。

そんなシャミアを見て思い出したように手を叩くレア。

 「そうでした。シャミアに説明をしてませんでしたね」

 「更年期か?」

 (ガンのくれあい)

 「二人が仲が良いのはわかったから話を進めてくれ」

シェイカーがやってきてからキャラが崩壊したレア。その姿を見たレアに忠誠を誓っているカトリーヌは酒の席で泣いていたのをシャミアは思い出しながらも、話の先を進める。

 「シャミアにはシェイカーの下についてもらいます」

 「……なんででしょう?」

どこか警戒した表情を浮かべるシャミアに対してシェイカーが笑いながら口を挟む。

 「そんなに警戒するなよシャミアちゃん。俺がレアに頼んだんだよ」

 「何と?」

 「『戦闘・諜報もこなせる者が欲しい』。私の部下で戦闘と諜報を両立できるのはシャミアだけです」

 「レアさんだけの話だけで、シェイカー先生は信用するのかな?」

シャミアの言葉にシェイカーは楽しそうに笑った。

 「シャミア・ネーヴラント。ダグザ出身の元傭兵。帝国に攻めこんだダグザの兵士として従軍。敗北し祖国に見捨てられる形でフォドラに置き去りにされるも『とある人物』に助けられる形で潜伏し、最終的にレアに助けられる。それからは助けてくれたレアに恩を返しながら『とある人物』を探している」

シェイカーの言葉にシャミアは警戒する。助けてくれた『とある人物』の教えで自分の情報をよく知っている相手には警戒しろと教えられているからだ。

そしてそんなシャミアを見て逆にシェイカーは唖然とした。

 「え? めっちゃ警戒されてるんだけど」

 「シェイカーの胡散臭さのせいですね。間違いない」

 「ぶち殺すぞBBA」

 「殺されてぇのか、このキチガイ」

そしてシャミアを無視して始まるバカ二人による喧嘩。

その隙をシャミアは見逃さない。

 「な!?」

シャミアが必殺で投げたナイフはシェイカーの魔力障壁によって弾かれる。シャミアは驚いた声を出すが、シェイカーは逆によくできましたと言わんばかりに頷いた。

 「『怪しい相手は殺せ。ただし、一撃で』。実践できているようで安心したぞ」

 「……何故お前がその言葉を知っている」

その言葉はシャミアが祖国に見捨てられ、助けるついでと言わんばかりに色々なことを教えてくれた『とある人物』の言葉だ。それは自分以外知らない言葉のはずであった。

それに驚愕した表情を浮かべたのはシェイカーであった。

 「嘘? マジで気づかない?」

 「シェイカー。貴方疲れているのよ」

 「いやいやいや。マジだって。俺だって。よく見てこのプリティフェイス。見覚えない?」

 「プリティ? 誰が?」

テンポよく突っ込んだレアと額のぶつけ合いをしているシェイカーとレア。そしてその横顔を見てシャミアは何かに気づく。

 「………え? もしかして師父?」

 「今初めて気づいたのか!?」

何と、シェイカーの正体はシャミアを助け、様々な技術を教え込んでくれた師父であった。

 「待ってくれ。ちょっと待ってくれ師父。私が師父と別れたのは大体5年くらい前のはずだ」

 「お〜、もうそんなに経つかぁ」

呑気なシェイカーの言葉にシャミアは真剣な表情になる。

 「師父、全然老けてないぞ?」

 「それこいつにも同じこと言えるってわかってる?」

シェイカーの言葉にAAコロンビアのポーズを決めるレア。そしてシャミアは気づく。シェイカーが妙にシャミアに馴れ馴れしかったのは昔教えた生徒だったからだ。

シャミアはがっくりと肩を落とす。

 「師父、そういうことは先に言ってくれ。ダグザからの者かと思って無駄に警戒してしまった」

 「あ〜、お前さんが妙に俺に警戒していたのはそういうことだったのね」

 「シェイカーは胡散臭いから仕方ありませんね」

綺麗なクロスカウンターを決めるレアとシェイカー。レアを敬愛しているツィリルやカトリーヌが見たら卒倒しそうなこともシャミアは平然と見ている。

仕方ない。シャミアの中で恩義レベルはシェイカー>>>>レアだからだ。

 「それで師父。私は何をすればいい」

 「こいつを調べて欲しい」

シャミアの言葉に一枚の資料を取り出すシェイカー。シャミアはその資料に目を通す。

 「アランデル公、ね」

 「調べて欲しいのはそいつの周辺人物や金の巡りとかだ。できるか?」

シェイカーの言葉にシャミアは資料をしまいながら小さく笑う。

 「任せてくれ」

 「ならば任せた」

シェイカーの言葉にシャミアは楽しそうに笑うと教室から出て行く。それを見送りながらレアは口を開いた。

 「何故アランデル公を?」

 「ちょいと気になることがあってな」

 「まぁ、貴方のやることですから無駄はないでしょうけどね。金が必要になったらいつでも言ってください」

 「おう。頼むわ」

そんな不穏な会話をしていると教室の扉がババーンと開く。

 「ししょぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 「おう、よく来たなペトラ」

教室にやってきたのはシェイカー塾所属のペトラであった。

 「私、師匠、学級、入る、します!!」

 「歓迎しよう、盛大にな!!」

シェイカーの言葉にむっふーとため息をつくペトラ。レアはそのペトラの姿に大型犬を幻視した。

 「失礼します」

 「「あ、超絶甘党魔法少女」」

 「先生もレア様も失礼ですね。最近は鍋だってよく食べます!!」

そして次にやってきたのは天才魔法少女リシテアちゃん。

 「あ、私だけじゃないですよ。早く入ってきたらどうですかマリアンヌ」

 「は、はい……失礼します……」

そしてリシテアに促される形で入室してくるマリアンヌ。

 「先生、失礼するわねぇ」

 「失礼いたします」

そして続いて入室してきたのはメルセデスとイングリットであった。

シェイカーは全員を席に座らせながらやってきた生徒を見渡す。

ペトラ、リシテア、マリアンヌ、メルセデス、イングリット。

 「あれ? ラファエルはどうした?」

 「遅れちまったぞぉ!!」

その言葉と同時にラファエルが扉を破壊しながら入ってくる。それを見てリシテアは呆れた表情を見せる。

 「ラファエル、貴方はまた扉を破壊して」

 「あぁ、ごめんよぉ。でもよぉ。学校の扉は簡単に壊れすぎじゃないかぁ。オデだけじゃなくて、ディミトリくんもよく壊してるぞぉ」

 「貴方達がバカ力なだけです」

 「とりあえず座れ、ラファエル」

シェイカーの言葉に席につくラファエル。それと同時に鐘がなる。新学級の受付終了を告げる鐘の音だ。

 「まぁ、予想していた通りのメンツですね」

 「それよりレア様は何故ここにいるのかしらぁ」

 「あ、私仕事を思いだしたから行きますね!! グッバイ!!」

メルセデスの笑顔での発言に説教を察知したのか笑顔で逃亡するレア。そしてすぐに外からレアを追いかけるセテスの怒声が聞こえてきた。どうやら踏み込んで確保しようとしていたらしい。

一般人が見たら即座に信仰をやめるであろう姿を見ても、シェイカー塾の生徒達は『あ、またか』で済んでしまう。

慣れとは恐ろしいものである。

 「よし、諸君。よく集まってくれた!! 俺は君たちを歓迎しよう!!」

 「先生に歓迎されると何か怖いですね」

 「イングリットの超絶失礼発言はスルーするな!!」

容赦無く突っ込むイングリット。だが、塾生全員がイングリットの言葉に頷いている。

生徒達からの先生に対する信頼は厚い。

 「ところで先生。私達の学級に名前はあるのかしらぁ?」

 「いいこと言ったメルセデス!! 俺達の学級の名前はこれ!!」

そういってシェイカーは垂れ幕をとる。

そこには『白虎の学級(ティーガー・クラッセ)』と書かれ、白い虎が描かれていた。

 「俺たちの学級の名前は『白虎の学級(ティーガー・クラッセ)』だ!! これから頑張っていこう!!」

 『はい!!』

シェイカーの言葉に元気よく返事をする生徒達。その反応に笑顔で頷きながらシェイカーは口を開く。

 「それじゃあ級長を決めてくれ」

その言葉に白虎の学級に緊張走る!!

この学級の級長!! 即ちシェイカーの暴走に胃を痛める役割!!

 「やっぱり土地持ちの貴族がやるべきじゃないかしら」

そして即座に他人を売った平民のメルセデス!!

 「あ、私は騎士希望なので上に立つ役割というのはちょっと」

そして自分の夢を語りつつ他者に辛い仕事を擦りつけたイングリット!!

二人ともシェイカーと関わって強かになったようだ。

 「オデは平民だし、ペトラさんも遠い国の姫だから無理だなぁ」

 「残念です」

本気で残念そうなラファエルとペトラ。

そして視線がリシテアとマリアンヌに集中する。あわあわとするマリアンヌを他所にリシテアは閉じていた瞳をカッと開く。

 「私は勉強に集中したいのでマリアンヌがお願いします」

 「リシテアさん!?」

そして平然とマリアンヌを売った。

 「それじゃあマリアンヌでいいという人は拍手をお願いします」

 「みなさん!?」

シェイカーの言葉に全員が拍手をすると、愕然とした表情を浮かべるマリアンヌ。

 「し、しかし……私はそんな器では……」

 「安心しろマリアンヌ」

そんなマリアンヌの肩に手を置きながらシェイカーは優しい笑顔で口を開く。

 「お前は俺が上に立つ者の教育を施してやる」

 「そこまでやる必要はないと思いますよ?」

リシテアのツッコミは当然のようにスルーされるのであった。

 




シャミア
過去にシェイカーに助けられた経験がある模様。その時に様々なことを習ったためにシェイカーのことを師父と呼ぶ。

シェイカー塾
改め白虎の学級(ティーガー・クラッセ)。級長はマリアンヌ

ベレス
シェイカーの学級に行こうとしたらエーデルガルトに止められた

アランデル公
おじさん。バレてますよ




もうこうなったら完全に独自路線を行ったらぁ!!
そんなわけで新学級結成です。前のお話で新しい国を建てるお話はしましたが、だったら学生時代からそのメンバーでお話作っちゃえ。そんな軽いノリで完全にオリジナルルート突入です。そして滑らかに仲間になるシャミアさん。

ちなみにこのメンバーは国を建国する上で必要最小限なメンバーなので、場合によっては別の生徒のスカウトの可能性もあります。
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