珍しく魔王と勇者の話ではないです。
ここは数多く存在する平行世界の内の一つのとある世界。
この世界では魔物と人間が仲良く暮らしていました。
時には助け合い、励まし合い、馬鹿騒ぎしたりなど……
そんな魔物達は月に一度、ある会議を開きます。
魔物を束ねている幹部達『5人』が重大な会議をするのです。
そこで話されていることは外に漏れることが無く、何を話しても安全な防音対策がされている部屋で話されます。
さてさて、今日はどんな重大な会議が開かれているのやら。
「俺は譲らん。これだけは絶対に譲らないぞ」
一人の魔物が殺気を出して喋っている。
何か絶対に譲りたくないものがあるようだ。
「いいや、知らないね。私は私の意見を通すわ」
反対側に座っていた魔物がその言葉を否定するように言う。
一体何を話しているのだろうか……
「絶対に、絶対に今年は海だ!」
「私は譲らないと言った筈よ? 山に決まってるじゃない」
……今までのシリアスを返して、お願い。
だけどここの作者はいつもこんな物ばっかだったな。そしてナレーターが普通に喋るのもここでは当たり前だったな。
「まぁまぁ、落ち着きなさい」
「…………」
残り二人の魔物も沈めようとする。
いや、あの……喋って?
「あ、あんた来てたの? 気配消さないでよね」
「おら、さっさと話すぞ。お菓子が無くなる前に」
よし行こう!
そうしてワタシは『第三の壁』をぶち破って会議に参加した。
この作者はナレーターはなんにでも使えると思ってるからな。
だけど第三の壁をぶち破ると少しバグるけどね。ほら、上の文字が少しおかしいじゃんか。あんなかんじになるの。
「あんたらはどっちが良いの? 海、山?」
「わしはコミケじゃ! コミケ以外の選択肢があると思っとるのか!」
第三の選択肢を作るなよ。
あ、ワタシはずっと家に居たいよ。
魔界の海ってあれじゃんか、色が紫でたまによく分からない魚浮いてくるじゃんか。嫌だよ、彼処で泳ぐの。
それに山もほぼ直角じゃんか。あんな箱みたいな山登るの?
「…………」
あれ、中々喋らないね。
まぁそれがいつも通りか、そっちの方が安心するからいいけど。
「結局私は山に行きたい!」
「おいおい、何言ってるんだ? 海に行くぞ」
「コミケじゃ、こればっかしは譲れんぞ」
まぁまぁ。
一度落ち着きな、ワタシは家が良いけど。
それに、まだ意見を聞いてない奴が居るじゃないか。
そうしてみんなの視線はまだ何も話していない魔物へと向けられる。
「…………」
ハッキリと言うとワタシはコイツが苦手だ。
理由としてはなんか絡みづらい。
図体がでかく、顔が凄く怖い。それと肩からなんか銃やらなんやら生えてる。
後たまに第三の壁を破ろうとしてくる。
それとコイツが喋ってるところは見たことないからね。
一体どんな声をしているのやら。
「……zzz」
まさか……寝ているというのか、この重大な会議で!
「「「「起きろォー!」」」」
今日も魔物達は仲良しです。
無言な魔王軍幹部が主役の話を作ろうと思いました。
まぁ、結果があれですけど。