とある科学の超人(リミットバースト)   作:はらしょ。

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読んで頂きありがとうございます。
とあるの世界にオリキャラが登場してそいつの影響で物語が変わっていく、というものです。
最初こそ本編通りに進んでいきますが、貴船海翔という男が関わってとある魔術の禁書目録という物語にどのような影響を及ぼすのか是非ご覧ください。


とある科学の超人

 明日からほとんどの学校が夏休みということで、学生が人口の約8割を占めているこの学園都市はどこもかしこも賑わっていた。

しかし学生全員が浮かれているかと言うとそうでもなく、友達もそんなに多くなくて金もない、そんなに俺みたいな学生にとってはまだ学校がある方が良いまである。 

まあほとんど前者なんだろうけど。

明日から1ヶ月暇だなー。

自分でも思うけど、夏休みが憂鬱って俺ってだいぶ悲しいヤツ?

なんかそこら辺でバカ騒ぎしてる奴全員にムカついてきたんだが。

お前ら何が面白くてそんな大声で笑っちゃってるの?もしかして俺の事可哀想な奴とか馬鹿にしてる?死んじゃう?

「そこの殿方止まりなさい」

はあ、とりあえず帰るか。外にいたら俺のメンタルが持たない気がする。

「ちょっと聞いてますの!?」

リア充爆発しろ。

「無視すんなゴラァ!」

「ぐほぉぁッ!」

え、何なんで俺吹っ飛んでんの?

「痛ってぇ」

「いい度胸してますのね」

ん、何だこのちんちくりん。こいつが俺の事ぶっ飛ばしたのか?

「何だよお前、俺に何か用なの?」

「風紀委員ですの!辺りを舐め回すように見ているという変質者がいるという通報を受けて来てみればあなたとその変質者の特徴が似ていたので声をかけたんですの」

「声かけたっていきなりドロップキックかましてんじゃねえか!」

「あなたが私のことを無視するのが悪いんですの」

「あ、それはごめん」

「やっぱりわざとでしたのね…」

というか俺変質者ってことになってんの?

「ということで大人しく着いてきてもらいますのよ」

「やだよ!なんでったって明日から夏休みっていうのに風紀委員に捕まらなきゃいけねえんだよ!」

「抵抗するなら無理矢理にでも連れていきますわよ」

「やってみろよ。ま、お前みたいなちんちくりんに捕まるわけないけどな(笑)」

「今の一言でのかあなたの夏休みはなくなりましたわ(怒)」

俺の能力は超人(リミットバースト)。

簡単に言えば体内のエネルギーを色んなエネルギーに変換して自由に扱える能力。色々とデメリットはあるが、相手とよっぽど相性が悪くない限り、逃げに徹すれば簡単に逃げ切ることが出来る。

つまりさっさと逃げて家に帰りたいってわけ。

「とりあえず1発受けてもらうぜ!」

エネルギーを運動エネルギーに変化して加速した今の俺は、ちんちくりんに一気に急接近する。

ちんちくりんの方もこの速さには驚いたようで、その場から動く様子もない。

このまま後ろに引いた拳を突き出せば、勝負は着く…はずだった。

「あれ…?」

なんでだろう。

ちんちくりんの顔面を見事にぶん殴るはずだった俺の右手が虚しく空を切ってるのはなんでだろ〜う。

「隙だらけですわ!」

「グヘェッ!」

こいつの能力テレポートじゃねぇかぁー!

「ふっ、テレポートか面白ぇ」

「とんでもないスピードで近づいて来た時は驚きましたが、問題なさそうですわね」

「へっ、たかがテレポートくらいでいい気になりやがって。ちょこまか逃げ回るのが取り柄の能力者なんて俺の敵じゃねえぜ」

やばい、やばいよ言ってる傍から相性の悪い相手来ちゃったよ!

攻撃は当たらねえし逃げてもすぐ追いつかれちまうし、もしかしてこれって詰み?

「んだとゴラァァッ!」

やっべー。

何かちんちくりんの顔がラオウみたいになってるんですけど。

「天将奔烈ウゥー!」

「てめぇさっきからドロップキックしか使ってなかっただろうガァフッ」

結局ドロップキックなんかいー!

「つまらないハッタリを。大人しく来てもらいますわよ」

「くそ…」

そうして俺が抵抗を諦めたその時。

「この音はなんですの!?」

俺たちからそう遠くない場所から凄まじい爆音が聞こえてきた。

「「白井さん大変です!市街地で大規模の爆発が発生しました。場所はすぐ近くです!」」

「なんですって!」

どうやらどっかの馬鹿が派手に夏休みで浮かれてヒャッハーしちゃったらしい。

「くっ、こうしちゃいられませんわ!」

支部から連絡があったのだろうこのちんちくりんも現場に向かうようだ。

助かっぜ、今のうちに逃げよう。ありがとうどっかの馬鹿。

「どこに行きますの?」

あっれ〜おかしいなー。

何か体がビクともしないんだけど。

「離せよ事件だろ!さっさと解決してこいよ風紀委員様!」

「それはそれ、これはこれですの。あなたにも着いて来ててもらいますわ」

「いーやーだー!」

「黙らっしゃい!こんなことしてる場合ではないんですの!テレポートであなたごと飛びますわよ」

「いや話をっ…」

「少し酔うのでお気を付けて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着きましたわ」

「お前、人の話を、」

あれ、何だろう。

何か気持ち悪くなってき、

「オロロロロォー」

「ここまで酔う方は初めてですの…」

やば、まじでやばい。

例えるなら360度回る椅子に縛り付けられて高速で振り回された感じ。

こいつ毎回こんなことやってんのか。

「初春、今の状況を」

「「はい!現在犯人は銀行に複数人で立て篭っているようです。人質は約20名。アンチスキルは今現場に向かっているようです」」

「面倒ですわね」

「人を勝手に連れてきて放ったらかしにするんじゃねえよ」

「あら、もう大丈夫ですの?」

「まあな。こんなのお前のテレポートでぱぱっと突入して解決してこいよ」

「犯人は複数人ですのよ。そんなことしたら人質に被害が出てしまいますわ」

どうやら思ったより面倒な状況みたいだな。

「でもあいつらも馬鹿だよなー。もし仮に強盗が成功したとしても学園都市に逃げ場なんでないだろ」

「困ったことにそれが分からない連中を相手にすることになりそうですわね」

「それならここは大人しく身を引いてわざと強盗を成功されるなんてのはどうだ?アンチスキルと風紀委員なら後からあいつらを捕まえるのなんて簡単だろ?」

「確かにそれもひとつの手段ですが、万が一がありますの。出来れば連中はここで捕まえておきたいですわね」

犯人は複数犯で、人質を取って立て篭っている。

それではこのちんちくりんが突入した所で犯人が何人か分からない以上、リスクが生じる。

わざと逃がしたところでただの馬鹿ならいいが、万が一もある。外部への逃走経路を確保している可能性も低いが無くはない。

ここは1つこいつに恩を売っておくか。

「なあちんちくりぐはッ!」

「次そのような呼び方をしたら、あなたの心臓にこの金属矢をテレポートさせてあげますの」

「じゃあなんて呼べばいいんだ?」

「白井黒子。私の名前は白井黒子ですわ」

「じゃあ白井で」

「で、なんですの?」

「事件解決に協力してやるから変質者の件はチャラにしろ」

「はぁ、何か策でもあるんですの?」

「一応な。それで、どうする?」

「しかし、人質の命もかかっていますし、それに風紀委員でない人間を巻き込む訳には」

「そんなことはいいんだよ。アンチスキルが来ちまったら学生の俺たちは簡単に動けなくなっちまう」

「…分かりましたわ。変質者と共闘というのは癪ですがそうも言ってられませんし」

「よし!じゃあ約束はちゃんと守って貰うからな」

「もし無事に犯人を捕まえることが出来たのなら、考えてあげますわ」

「もしの話なんてじゃねえよ。俺は人の命を背負って生きてけるほどのメンタル強くねぇんだ。絶対成功させてやる」

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで現在、私貴船海翔は女子トイレの壁にめり込んじゃってます。

え、なんでそんなことになってんだって?

自分でもよく分かりません。

え、銀行強盗はどうしたって?

安心して下さい。これも作戦のうちです。

何か白井のパートナーの初春って子が銀行内の監視カメラをハッキングして、中の様子を教えてくれました。

犯人は5人。

1人は玄関前に立ってて、あとの4人で銀行内の中央に集めた人質を取り囲んでいるようです。

そして送られてきた銀行内の間取りを元に、俺を男子トイレへテレポートさせたってのが今の状況です。

白井が交渉人として玄関前にいる犯人の気を引いているうちに俺がちょうど反対のトイレから出てきて人質を取り囲んでる強盗を一気に叩く。

それが今回の作戦です。

でもやっぱりテレポートの演算ってのは大変みたいですね。ちょっとズレちゃったみたいです。

そして現在、私貴船海翔は女子トイレの壁にめり込んじゃってます。

「どうすっかなぁ、これ」

いやー何これ、なんで俺は今から強盗退治って時に壁にケツだけめり込ませちゃってんの?

どっかのエロ同人ですかぁ?

というか計画早速詰んだ?

「おっ、」

携帯の着信音がなる。

無事にテレポート出来たかの確認だろう。

「もしもし」

「「無事にテレポート出来ましたの?」」

「全然無事じゃねえよ!てめぇのせいで俺のケツが大ピンチだ!」

「「はぁ?これは遊びじゃないんですわよ」」

「遊んでんのはてめぇの方だろうが!お前のせいで女子トイレの壁にケツがめり込んじまったじゃねえか!」

「「ぶふぉッ」」

「笑ってんじゃねぇよどうしてくれんだァ!お前のせいで計画は早速詰んじまったじゃねえか!」

「「大丈夫ですわ。少し計画が狂ってしまいましたが解決策は用意してありますのよ」」

「解決策ゥ?」

「「一気に引き抜きましょう」」

「ふざけんなぁ!そんなことしたら俺のケツが丸裸になっちまうだろうが!」

「「大丈夫ですわ。あなたなら出来ます。そーれ、いっち、にっ、さんっ!」」

「そのカウントダウンやめろっ!俺のケツが一生使いもんにならなくなっちまうだろうが!」

「「あら。あなたそっちの気もおありで?」

「てめぇ終わったらぶっ殺してやる」

「「とりあえず、私もそろそろ動き出さないといけませんの。その間になんとかして下さいまし」

あ、切りやがったあいつ。

よーし、俺なら出来る。

大丈夫いち、に、さんで一気に引き抜けば痛みも一瞬のはず。

「いっち、にっ、サァァァァンッ!」

て出来るかー!

そんなことしたら俺のケツの皮ずる剥けちゃうよ!

俺の息子も嫉妬しちゃうよ!

能力使えば壁をぶっ壊して出れそうだがそれじゃあ音で強盗に気付かれちまうし。

「誰か助けてぇー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よしっ黒子、行きますわよ!」

計画は多少狂ってしまいましたが順調。

私の仕事は交渉人やってきた風紀委員の振りをして強盗の気を引くこと。

「なんだテメェは!」

「落ち着いて下さいまし。私は交渉に来ただけですの。あなた方に危害を加えるつもりはありませんわ」

「テメェみてえなガキが交渉人?証拠を寄越せ!証拠を」

「これでどうですの?この街に住んでいるのなら見覚えがあるはずですわ」

「てめぇ風紀委員か」

「これなら信じて貰えますの?」

「いいだろう」

第1関門クリア。

なんとか強盗に交渉人と思わせることが出来ましたの。

「であなた方の要求はなんですの?」

「車を寄越せ。」

「それだけですの?」

「あぁ、それで十分だ」

「ここは学園都市ですのよ?車を用意したところで逃げ切れるとは思えませんが」

「んな事お前には関係ねえだろ。安心しろ、車を持ってきたらちゃんと人質は解放してやる」

「分かりましたわ」

あとは変質者の気を引いているうちにあの変質者が人質を救出する手筈ですが。

「ブフォッ」

「何が可笑しいんだ?」

「い、いえなんでもありませんわ」

まさか女子トイレの壁にめり込んでしまうとは。

ざまあみろですの。

「あれ?」

おかしいですわね。

初春からの情報では人質を取り囲んでいる強盗は4人居たはず。

いち、に、、さん。

1人足りませんわね。

「お仲間はこれで全員ですの?」

「ん?あぁ、もう一人いるが今はクソしに行ってるよ。あれ?どうしたお前ラオウみたいな顔して」

「ち、ちなみにその方の性別は?」

「んな事聞いてどうすんだ?」

「まさか女性ですのよ!?」

「まぁそうだけど?てかさっきからどうした?中学生の女の子がしていい顔じゃありませんよ、どっかの世紀末覇者の顔ですよそれ!」

やっべぇぇー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそー三日前に期限が切れた牛乳なんて飲まなかったらよかったー」

えっ、誰か来た!?

ちょいょちょい待ってぇっ!

やだよこんな姿見られんの!

てかこれ強盗だったらやばくない?

こんな間抜けな格好で死んでたまるか!

お、落ち着け俺!

何もしなくたってどうせ何もしなくもバレるんだし能力使っても大丈夫だろ。

体内に蓄えたエネルギーを運動エネルギーに変換。

「オラァ!」

よし、なんとか抜け出せたが。

「な、なんだお前!?」

結構大きい音出てたからなー。

こいつをさっさと倒して白井のとこに向かわねえと。

「怪しいものではないんでー、どうぞうんこ済ませてって下さい」

「はいそうですかって訳には行くかよ。侵入者は排除させてもらうわよ」

「そっちがその気ならしょうがねえな」

「はやっ…がはぁっ」

よーし予定はだいぶ狂っちまったがなんとか1人倒した。

急いで白井のとこに行かねぇと。

トイレから出ると案の定、外では騒ぎになっていた。

「なんだ!今の音はっ!」

「やってくれましたわね、あの変質者。」

「俺には貴船海翔って名前があんだよ」

「ちっ、最初からそういうつもりか。動くな!それ以上動いたら人質たちの命はねえぞ!」

「そういう三下じみた真似は…」

「消えたっ!?」

「死亡フラグ、ですわよ」

気づけば強盗のうち1人が白井のドロップキックを後頭部にもろにくらい倒れていた。

「お前の能力便利だなぁ」

あと2人!

俺はとりあえず1番近くにいたやつに狙いを定め、背後に回り込んで絞め落とす。

その間にテレポートした白井がもう1人を気絶させ、あっという間に人質を囲む包囲網は崩れ去った。

「さぁ、大人しく投降しなさいな!」

「くそがぁ!」

残された強盗は持っていたライフルの銃口をこちらに向けた。

「こいつをブッパなせばお前らは無事だろうが人質はどうなるだろうな」

「卑怯な…」

馬鹿だなぁ。

そんなことしたってもう逃げられないし、罪を重ねるだけじゃねえか。

ヤケになってるのか知らねえが、んなことに一般人を巻き込んでんじゃねえよ。

体内エネルギーを光エネルギーに変換。

「目ぇ潰れ、白井」

放出された大量の光は強盗の顔面に直撃した。

これならまともに目開けられねぇだろ。

「今だ!」

「わ、分かりましたわ!」

「何ッ!?」

強盗が怯んだところで白井がテレポートで接近して強盗を気絶させた。

「あなたの能力便利ですわねー」

「うっせー。それよりも約束覚えてんだろうな」

「まぁ今回はあなたにも助けられましたし、変質者の件は水に流して差し上げますわ」

「元々変質者じゃねぇんだけどな」

とりあえず、面倒事に巻き込まれちまったが、退屈はしなかったし疑いも晴れたから良しとするか。

「「白井さんアンチスキルが到着します!今すぐ現場から離れた方がいいかと!」」

「げっ、すっかり忘れてましたわ。逃げますわよ!」

「なんで犯人は捕まえたのに逃げるんだ?」

「人質もいるのに勝手に行動したなんてバレたら大目玉を食らってしまいますの!」

「それは分かったけどなんで白井さんは俺の腕を掴んでらっしゃるのですか?」

「え?」

まさかこいつ俺ごとテレポートする気か!

「ちょっやめ…」

「時間がないですわ、行きますわよ!」

「オロロロロロォー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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