とある科学の超人(リミットバースト)   作:はらしょ。

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妹達

「遅かったですか…」

人が来た…!

まずい、この状況を第三者が見たら俺が犯人だと誤解されちまう。

そうなったら通報されて最悪、風紀委員から白井にまで伝わっちまうかもしれない。

この件は出来るだけ大きくなる前に片付けたい。

「ちょっと待ってくれ…て、え…?」

どういうことだ?

「御坂さん…、でいいんだよな?」

なんで俺の目の前には御坂さんが立ってるんだ?

後ろを向いても死体はちゃんとある。

しかし、前を向けば御坂さんは生きていた。

訳が分からない。

「何をとぼけてるんですか?」

「いや、とぼけてるって。普通に混乱すんだろこの状況は」

「しらばっくれてんじゃねえよっ!このクソ野郎がぁ!」

「うおぉっ!」

こいつ、いきなり電撃ぶっ放してきやがった。

「どうして避けるんです?お得意の反射はどうしたんですかぁ?」

「反射?何訳わかんないこと言ってやがる!」

「はぁ…。いちいち腹立つなぁあんた」

「こっちはいきなりこんな状況で訳わかんねぇんだよ!お前が生きてんなら、そっちで死んでるあの子は一体なんなんだよ!」

「お前が殺したんだろうがよおっ!」

彼女の絶叫共に数多電撃の槍が、もの凄いスピードで迫ってくる。

手加減は一切なしかよ。

完全に俺を殺しに来てやがる。

槍の速度はほとんど光速。

俺は体を深く沈める。

まるで、縮められたバネが一気に元の状態に戻るように俺の体は跳ねた。

能力で加速した俺は、ギリギリのところで槍がない方向へと飛び出し回避した。

「ぐはっ」

物凄い速さでコンクリートの壁に叩きつけられ、体からは嫌な音がする。

「知り合いにあんなののぶっ放すなんて酷いじゃねぇか」

「あんた本気で言ってんの?」

こいつは多分俺の知ってる御坂さんじゃない。

容姿だけを見れば本人と違いなんてどこにも見当たらない。

しかし、俺に対して放つ剥き出しの殺意を感じて、こいつが本物の御坂さんだとは到底思えなかった。

つーことはやっぱり死んじまってんのが本物ってことかよクソが…。

「頼むから話を聞いてくれ!俺はお前に狙われしかしる理由なんてない!」

「へぇ、クローンだから殺しても構わないとか思ってるのかしら?」

クローン?

クローンってあのクローンか?

「クローンってのはあれか?提供者の遺伝子をコピーするっていう?」

「いい加減しつこいわよ、あんた」

ちっ、ちょっとは話を聞きやがれ。

しかしこいつが言ってることが本当だとしたら死んでるのは御坂さんのクローン人間ってことか。

「でもよぉ、いくら学園都市でもクローン人間なんてもん作れんのかぁ?」

「……」

どうやら俺はなにか余計なことを言ってしまったらしい。

彼女からは返答の代わりに、さっきの倍以上の数の電撃の槍が飛んできた。

「だから聞けって!」

間一髪のところで避けはしたが、盛大に壁に激突してしまった。

「かはっ」

無防備の背中を強烈な衝撃が襲い、5秒ほどまともに呼吸が出来ない。

「何故さっきから能力を使わないんですか?死にますよ?あなた」

「はあ、はあ…さっきからバリバリ使ってんですけど?」

「はあ?」

なんか話が噛み合ってねぇなぁ?

さっきからあいつが言ってる反射ってのは誰かの能力ってことか?

「あなたの能力なら、あんなの1歩も動かずに防ぐことなんて簡単なはずです」

そんなこと出来たらこんなボロボロになってねぇっての。

しかしまずいなぁ。

後ろは壁でろくに逃げ道なんてねぇし、さっきの槍をもっと増やされたりでもしたらもう避けられねぇ。

「お前なんか勘違いしてねぇかぁ?俺の能力は反射なんてもんじゃねぇよ」

「はぁ…、何故そこまで頑なに能力を使わないかは分かりかねますが。そっちがその気なら私にとっては大チャンスです」

ちっ、こっちが死ぬまでやる気だなぁこいつ。

くそぉ、最近出費がかさんで飯も節約気味だったからなぁ。

一旦戦闘を中止しねぇとエネルギー不足でぶっ倒れちまう。

「俺の能力はこんなことも出来んだぜぇ」

「何をするつもり?」

俺は前方に手をを突き出した。

体内のエネルギーを変換させて光エネルギーを作り出し、それを偽物の顔面に向けて発射。

避けようとしてももう遅い。

光の速さってのは地球から月まで2秒もかからねぇらしい。

まぁそんなこと言われても凄すぎてよく分かんねぇけどよぉ。

発射された時点でもうお前の顔に当たるくらいには速いってわけよ。

「くっ、目くらましか!」

視覚を奪っちまえば近づくなんて簡単なもんだ。

俺は10メートルほどあった距離を1歩で詰め、偽物の背後に回り込んむ。

そして、偽物の首に手を添える。

その首は細く、少し力を込めすぎると折れてしまいそうだった。

「ごめんなぁ、こんな苦しい方法で。けどこれしか思いつかねぇんだ」

「ぐあぁっ…」

首を握る手に力を込めた。

「ッ、ッ!」

俺の圧倒的有利。

このまま首を締め続ければ俺はこの戦闘に勝利する。

そんな状況でも、彼女は抵抗を辞めることはなかった。

しかし、そんな彼女も抵抗を諦めた用で、さっきまで俺の体を殴っていた手足を力なく降ろしていた。

俺の手に、暖かい液体がボロボロこぼれ落ちる。

泣いてんのか、こいつ?

俺は彼女の顔を覗き込んでしまった。

しかし、俺はその瞬間後悔した。

御坂美琴の顔した少女が泣いている。

その顔は悔しさと悲しさ入り交じり、涙と鼻水でぐしゃぐしゃにっていた。

少女の震えが手を伝い、全身に伝わってくる。

無意識に自分が手の力を緩めていくの感じた。

罪悪感が全身を駆け巡る。

こいつは御坂美琴じゃない!

そう必死に自分に言い聞かせるが手に込めた力はどんどん弱くなる一方だ。

「その顔でそんな顔すんじゃねえよな…」

気づいたら、俺は彼女の首から手を離していた。

「けほっけほっ…。はあ、はあ、一体どういうつもり?」

「そんなの自分が聞きてぇよ」

はぁ馬鹿だな、俺も。

こんな距離でいきなり雷撃かまされたら絶対避けられねぇ。

あんなもん食らったら冗談抜きで死んじまう。

「なんですかそれは!あそこで私を解放しなければ確実に殺せたはずです!」

「別にそこまでするつもりはねぇよ。ちょっと気絶させようと思っただけだ」

こうなったらなんとか話聞いて貰うしかねえか。

結局そこで死んでんのが本物の御坂さんなのか、クローンって話は本当なのか。

それに戦闘中に散々言ってた反射ってワードも気になるしよぉ。

「俺はお前に危害を加えるつもりは無い!!さっきので分かっだろ?」

「確かに、私を殺すつもりならあそこで殺すはずです。でもそれだけじゃ信じる訳にはいかない。あなたなら今この瞬間だって私を殺すことは可能ですから」

「俺にそんな力ねえよ。戦闘中も思ったがお前俺と誰かを勘違いしてねえ…え?」

あれ?なんか目の前に拳があるような?

「ごふっ!」

痛ってぇ!

こいつ急に顔面ぶん殴りやがった!

「何すんだよお前!」

「どうやらあなたの言っていることは正しいようです」

くっそなんでこいつは話が通じねぇんだ!

「意味が分かんねえんだけど?」

「あなたが私の目的の人物だった場合、私の拳は砕けていたはずです。私の勘違いだった、ということですね。

自分だけで勝手に解決しやがって。

俺にもちょっとは説明しろっての。

「その反射を使うやつが御坂美琴のクローンを殺したってことか?」

「えぇ」

「じゃあ本物の御坂美琴は無事なんだな?」

「はい。この実験でオリジナルに危害が加わることはありません」

「実験?」

「ここまで派手に巻き込んでしまいましたしね。あなたはお姉様の知り合いのようですし、望むと言うなら全てをお話しましょう。私としては聞かずに今すぐ家に帰ることをおすすめしますが」

忠告してくれてんのはこいつの良心なのか。

俺も正直関わらない方がいいと思う。

これに首を突っ込んでしまったらまた今みたいにわけも分からず命を狙われることになるだろう。

もう、生きて帰ってくることはできないかもしれない。

それでも…。

「聞かせてくれ、全てを」

 

 

 

 

 

 

 




今回も読んで頂きありがとうございます!
今回出てきた御坂妹の口調や能力がおかしいと感じる方もいらっしゃると思いますが、一応自分なりに理由を考えているので今後わかると思います!
他の御坂妹は原作通りの設定なので安心して下さい!
それではまた次回お会いしましょう!

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