弱小国の王太子に転生したから死ぬ気で国を生き残させる 作:ほそほそピーナッツ
転生してから一週間がたった。その間、特筆する事は無かった。俺が回復したと知ってイルザール派の貴族達も一先ずなりを潜めたらしい。俺の寝室に入って来たのは爺だけだったし、国内国外にも特筆すべき事は起こらなかった。
ただ、一つ何か言えと言われるとやはり...
「ジロジロ見るな!変態が!なんだこの服は!これは服か?一体服なのか!?」
そう叫ぶのは、メイド服のスカートの丈を更に短くして、更に際どくアレンジした服を着ているゼールストワイズだ。
ハッキリ言って俺も困る。四六時中困難が近くに控えられても目のやり場が無くなる。確かに眼福だけどね?というかゼールストワイズのスタイルめちゃくちゃいいんだよな。人間の黄金比っていうかなんというか、まぁ、完璧の体です。胸はないけど。
そんな事を言っているとゼールストワイズは刺すように睨んでくる。
「くぅ、ルーフェスの奴が当家の使用人は本来この服を着るのが正式だとかなんとか言ってから着たのに!後でとっちめてやるからな!」
ルーフェスとはあの黒ずくめの姉ちゃんの名前らしいです。マジであの胸は何カップなんだろうな。
というか爺の話だとゼールストワイズとルーフェスはなんだかんだ言ってめちゃくちゃ仲良くなったらしいです。ツンデレやん。
まあ、それは置いといて、ゼールストワイズは家に仕える事になったらしい。なんでか聞いたら「お前の言葉を聞いて、他の奴らよりましに見えたからだ。」らしい。
一体俺の何の言葉がゼールストワイズに響いたかは知らんがまぁ素直になってくれて嬉しいなぁ。
そうこうしてる間に時間が来たようだ。
今日の本番はここから、長弟のイルザールや末の弟ルーグスと会う事になっている。
元々兄弟仲は悪くない。どちらかと言うと良い方だ。
末のルーグスは幼いながら彼の母の実家、王家をも凌ぐ権威と力を持つ大家、ツヴァイシア公爵家の当主であるし、味方に付けたら効果は絶大だ。
他家もそう簡単には反乱を起こそうとはしない。つまり、この弟達との会談が、内乱を防ぐ為に最も有効かつ犠牲の出ない絶大なチャンスなのだ。
ゼールストワイズに服が崩れてないかや髪型、合わせるネクタイなどを確認してもらい、弟達の待つ応接室へと向かった。
「ねぇ、見てゼールストワイズ。まるで貴方が着せられてるみたいねw。これはいいわ!楽しいは!」
「なっ、見ないでくれます!?私も今は反省していますので!こ...こちらも見てるだけで恥ずかしくなりますから!!」
「はぁ...自業自得だろう?悔やむなら自分の過去を悔やめ。」
「うぅ...ウェルスさまぁ」
「泣きそうな目をしながらこっちを見ても何も出来んぞ...」