放浪の悪夢   作:ムメイ

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ロマネシアの願望はどれが本物?

ところで貴方の願望はどれが本物?


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ダイアンサスのラボは鉄血工造の本社工場の少し離れた場所だ。

この世界における僕の父親とも言える存在だ。

まぁそれを殺せなかったのは非常に残念極まる。

実の愛娘に殺される親というのを是非とも見てみたかったものだ。

腹いせに遺体の腸を蹴りぬいてきた。

生柔らかい感触と筋肉の裂けていくリアルな感覚がとても良いものだった。

 

「あのクソ親に食らわせたかったな……」

 

目下目指すのはS09地区……人間がいっぱい居る地域。

2019年では多くなりすぎた人間だったけど、今は丁度いい位に減ったらしい。

更に調べれば僕のこのボディである鉄血の人形は……

 

「クヒッ……暴走状態ならば別に人間を殺そうが関係なし……」

 

どう殺そうがそれは勝手、大手を振って殺しが出来るならばそれはいい。

僕がどれだけ殺そうがそれは鉄血の大暴走のせいになる。

僕個人がピンチになればその時降伏するなりしたら少なくとも生き残れる可能性がある。

そして生き残った後また機を見て殺戮に戻れるじゃないか。

いや、媚びを売るのに殺していい連中を潰していけばいい。

合法的に誰に後ろ指を刺されることもなく殺しが出来るならそれが全てだ。

 

「ならばPMCが天職……G&Kだっけか、良いね、主に人形が相手でも……」

 

自分の身体を触ってみてもどうとっても人間にしか見れない。

それをあの手この手で殺せる、実に素晴らしい……

あぁ、早く人形でも人間でも会いたい、殺したい、会いたい殺したい

この外骨格に仕込まれている刃でズタズタに引き裂くのも良い。

杭を打ち込んで泣き叫ぶ姿を見るのもそれはそれで趣がある。

四肢を撃ち抜いてから先端を一つずつへし折っていくのもいいだろう……

 

「あっちから銃声がする……ということは誰かが居る」

 

僕の欲望を満たしてくれるかな?実行に移すのは初めてなんだ。

楽しい楽しいお遊戯の時間だ。

 

 

 

 

 

「いい商品は居たか?」

「ダメだな、こりゃ全然だめだ……作業用の第1世代人形しか積んでねぇ」

「かーっ……おい、誰だこのトラックには第2世代のダッチワイフが積まれてるなんて言ったのはよぉ」

「うるせぇよ取り敢えず持って帰るぞ、バラして模造品にしたてんだよ」

「あーどうせなら一度鉄血のボインちゃんでも抱いてみたいねぇ」

「アルケミストだっけか、あれは抱き心地良さそうだよなぁ上から下まで実に美味そうだ」

「ばっかそこはヤられ役のデストロちゃんだろ?あのぷに穴に突っ込んでヒィヒィ言わせるのが良いんだろ?」

 

廃屋が並ぶ廃村の中でI.O.Pのロゴが描かれたトラックが横転している。

その横では身なりは見窄らしく手には対戦車兵器としては初歩的なRPG7や対戦車手榴弾が握られている。

劣悪な火薬を使ったそれは本来発揮するはずの爆発力は発揮できず装甲トラックを横転させるのが精々だ。

輸送トラックが運搬していたのは提携関係にあるPMCや企業に送るための労働力。

第1世代人形が大量に積まれていた。

襲った人間たちは所謂盗賊だ。このWW3で焼き払われた大地に蔓延る暴力の手先。

全て暴力で得ることを良しとして日々暴力に訴えて人々から物品を毟り取る。

ある意味この世界における理に適った生き方の一つ。

 

「クヒッ……♪」

 

大前提としてそれ以上の暴力に屈することを計算に入れるのであればであるが。

一つの笑いを耳にした盗賊は各々警戒に入る……が

 

「ひとぉつ♪」

 

鋼鉄製の強化ナックルが頭蓋骨を鈍い音を奏でながら刈り取っていく。

一瞬の出来事で誰もが理解が遅れる。

知覚範囲外から超高速で何かがすっ飛んできたのだ。

盗賊の一人を巻き込んで着弾したそれは着弾と同時に腕を振り抜いた。

銃器を突きつける盗賊達、立ち上がる砂埃。

デカデカと突き出た2つの筒は悪魔の角か?良いや違う、個人携行出来るものとしては大火力をもたらすロケット砲。

その1段下に出ているのはレールガン、レーザーキャノンと兵器の針山にデザイン性に富んだ装甲が顔を覗かせてくる。

軍の人形が飛んできたのか?しかしその下に……居たのは……

 

「轢殺というのも面白みが無いな……一瞬すぎてわからん」

 

盗賊だったモノの上に返り血で紅く染まった鉄血の人形、ドリーマー。

鋼鉄製の脚に踏まれているのはつい数秒前まで下衆な考えを共にしていた盗賊。

まだ原型をとどめていたそれをドリーマーは踏み抜いて……

 

「次は趣向を変えて拷問しようか、なぁ人間?」

 

巨大なバックパックを背負っているとは思えない高機動を見せながら盗賊達に襲いかかった。

 

 

 

 

 

 

 

おかしい、殺戮は心躍るものだったはずだ。

 

「おかしい、こんな筈じゃない……そもそも人間ってこんなに脆いの?」

 

恐怖を与えて反応を見たいがためにワザと殺人ストンプを外してみたのに反応がなくなって気絶したかと思えば……

もう自分が死んだものと思ったのかショックで死んでいたり……

軽く腕を引きちぎってやればそれはそれは良い反応を見せてくれたけど……

 

「満たされない……僕の求めているのは殺人じゃない?いや、でも甚振るのは楽しかったな」

 

末端を一つ一つ丁寧にへし折ってやったのも楽しかった。

豪快に四肢を引きちぎってやるのも面白かったけど……満たされないんだ。

僕の胸の内が満たされることが無い……

 

「ねぇ、生き残り」

「こ、殺すならひとおもいにやれぇ!!」

「黙れよ、お前に決定権なんてねぇんだから」

 

口答えするオモチャなんて要らないんだ。でもそうだなぁ……うん、一つ実験。

 

「お前を殺すのは確実だけどその前に一つ願いを聞こうじゃないか」

「助けてくれ!」

「それ以外で、お前は絶対に楽しんで殺す、だからその前に」

「じゃあお前を抱かせろ」

 

……動物みたいな反応、あぁでも僕も性接触は未体験だな。

願いを聞かないで聞くふりしてモツを抜いてやろうかと思ったけど……

 

「クヒッ……♪」

 

これも一興だね……




僕ぁおっぱいを書くのと描くのと妄想するのが欲望だね。
でも正解は思い浮かぶ全てが本物だと思うよ。

最もハマる欲望が強すぎるだけで。
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