放浪の悪夢   作:ムメイ

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文章量に関しては特に制約してないんすわ


3

人は極限状態に陥ると己の欲求に素直になるらしい。

欲求とは何か……この場合の欲求は2つだろうが……

 

「人間の3大欲求……睡眠欲はどうでもいい、僕も腐るほど味わった」

 

要介護生活で腐るほど……いや、実際に腐ってしまい殺される位には味わった。

これは僕の渇望するものとは違う。絶対に違う。

食欲……これも満たして良いものだがこれも渇望するものとは違う。

美味い飯なんて無い。どうだっていい。

 

「性欲はそこそこ良かった……でもこれもどうか判らないな」

 

これから殺されるという恐怖と己の欲求を満たすべく必死に動く様は愉快だった。

この身体のハイスペックさはこの短時間でよく身を以て知っている。

普通の人間がこの身体に敵うことは無い。

絶対に逃さない……マウントを取ったあとゆっくり首を絞めながらシたけど……

未知の感覚だった、そもそも僕は男としての性を知らずして死んだものだからなんとも。

男としてのはまた違ったんだろうが……

 

「やっぱり殺すのは楽しいけど……違う、一番楽しい殺し方はなんだろう?」

 

無反応にいきなり狩り殺すのは反応が見れなくてつまらない。

腕を引きちぎったりへし折っていってっていうのもワンパターンすぎてつまらない……

もっと反応に富む殺害方法はないだろうか……

 

「毒殺も良いな、でもそんな毒物は無いし……モツ抜きもダルマ殺しに近かったし……」

 

あぁ、抵抗が見れないからつまらないんだ。

致命傷を与えながらも逃げるだけの余裕を与えさせる?

肺をビームで焼き切ってやるとか目を潰す?

 

「新しいモルモットが欲しいな……」

 

しかしその前に水を浴びたい。

調子に乗って死体で遊びすぎたな、装甲も服も髪も肌も血化粧されている。

しかしこのユニットすごく便利、必要なときは手足にくっつくけどそれ以外は背中のメインパックに格納される。

武装も武器も収納可能。見た目だけなら巨大なバックパックを背負った女の子になれるわけだ。

 

「油断を誘って殺すのも楽しいかな?いや、間抜け面を見るだけで微妙だね」

 

新しいモルモット……転がってないかな

 

 

 

 

水場を見つけてさっぱりと水浴びした。

幸いこの黒い服は何かしら加工がされているのか洗い流すまでもなく血が消えていった。

 

「思い出した……あの死体の肉食えるなら食っておけばよかった」

 

食人っていうのも試してみたくはあった。

食えるならたくさん食べてエネルギーにしておきたい。

禁忌なんて言うものはもうすでに一度くらっている。

近親者に殺されるなんてことをされている、正当な権利として主張する。

 

「またどこかに人間……居ないかな……」

 

犯して殺して食って、実に良い。

でも一番楽しそうなのは希望をちらつかせて粉々に打ち砕く事。

 

「絶望する顔がみてみたいなぁ……」

 

この奥底から湧き上がるこれは何だろう?

僕が求めている欲望なのだろうか?

いや、そもそも人間だけを殺すのも味気ない気がする。

どうせ殺すなら殺しがいのあるとても強いらしいミュータントを相手取るか?

そもそも殺しがいとはなんだろうか

このバカみたいな身体のスペックに対抗するなにか?

あぁ一方的な殺戮というのも味気なくなってしまう。

僕にとってはこれはただただ遊ぶ為の自己満足のための行為。

変化を持たせなければ飽きてしまうな……

 

「クヒッ……次の獲物の音……♪」

 

足音が聞こえる、何体も何体も……()の獲物……

少しづつ追い詰めて殺して……一匹一匹残らず平らげてやる。

逃げ切れたなんて思ったバカな相手がどんな絶望の表情を見せるか……

 

「楽しみねぇ……クヒヒヒヒ……♪」

 

血肉踊るパーティーの始まりよぉ……




ゲーム感覚で殺しをする人形。
でも全然満たされなくてイライラ。
次の殺戮で満足はしないだろうね。
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