真・恋姫†夢想 天に対する地の救世主   作:シバヤ

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お久しぶりです、シバヤです。生きています笑

バイト変えてから家にいる時間がものすごく減ったり、引越しするのでその準備やらがあったのでしばらくの間執筆作業を休ませてもらってました

ちなみにまだ引越しはしていないので、またしばらく空きが出てしまうかもしれないです
何話かは書き溜めて起きたいので書けるようになったら何話かまとめて投稿したいと思っています。

では本編どうぞ


其ノ五

今日は休みだしどうするか……

旅に出る支度は大方終わってるし、後は母上から地図を借りてどこを回るか確認するだけだからな

警邏や情報集めるために、街の方に出てみるかな

 

「ん、優奈何やってるんだ?」

「今はお掃除してるよ。今日は風が強くて葉っぱが落ちてたりするからね」

「確かに今日は風が強いな」

 

別に風が強いのは珍しくもない

ただ……今日は何故か何かがありそうな気がする

そんな中優奈を一人にするわけにはいかないな

 

「じゃあ俺も手伝うよ」

「大丈夫だよ。それに司馬家の次男がやることじゃないでしょ?」

「家柄は関係ないさ。それにいずれ優奈だって司馬家の一人になるんだし、そんなこと言えないぞ」

「じゃあ……手伝ってくれる?」

「ああ、任せろ」

 

今日は掃除を手伝うことにした

屋敷前は少し大きいし、一人でやるにしては大変だからな

それに掃除をすれば自身も磨かれるって聞いたことあるし、精進するのにちょうどいいだろう

 

「そういえば総雅くんは天の御遣いって知ってる?」

「なんだそれ」

「いま噂になってるんだけど、天の国から見たことも無い着物を着てる御遣いさまが来て平和にしてくれるんだって」

「残念だったな優奈。この世に天の国なんてものは無い」

「そうなの?」

「ああ、これは姉上と気になって考えたことなんだけどな。まあこういうことだ」

 

そこら辺の石を拾い、上に投げる

もちろん石は何も起こることなく落ちてくる

 

「石が落ちてきただけだよ?」

「そうだ。だってこの地面、いや、それよりももっとずっと奥か。そっちに引っ張られてるんだからな」

「どういうこと?」

「簡単な話だ。俺たち人間はもちろん、他の動物から物にいたるまでこの地面の奥底に引っ張られている。姉上と俺はこの力を重さの力であると思い、重力と名付けた。それで俺たちはこの地面に立っていられるんだ。だから天には国どころか物体は存在しない」

 

永久的に空中に浮かんでいられるものがあったら推測は違うが、空を飛べる鳥だって永久に飛んでいられる訳じゃなく必ず地面や木々などこの引っ張られてる力に従って下に降りるんだからな

 

「じゃああの雲とかは?いつも空にあるよ?」

「あれは実体がないものだからな。熱いものは湯気を出すだろ。あの湯気は触っても空気中に消え触れられないだろ?あれと同じだ」

「いろんなこと思いつくんだね。じゃあ最後の質問。天の御遣いってどういうことになるの?」

「御遣いはそのままの意味で人を表しているはず。天というと空から落ちてくるとか、何かの比喩だな。考えられるのは過去か未来……見たことも無い着物って言ってたから過去はないか。昔のことは書物に記されてるだろうから。となると未来か」

「そっか。未来から来た人なら過去の出来事であるわたしたちのことも知ってるもんね。だから平和にできちゃうんだ」

「そうだろうな。きっと数十年どころじゃなく、百……いや千年は先の未来からかもしれないな」

 

こんなものは所詮推測だが、天の御遣いがどんな奴なのか気になるな

それにこの国……いや、世界にどれだけの影響を及ぼすのかもな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷前は綺麗になり、完璧だ

これなら誰だって気持ちよく迎え入れれるだろう

 

「よし、こんなもんか」

「ありがとう、総雅くん。掃除も終わったからお茶にしよっか」

「そうだな。せっかくだし優奈の作った肉まんが食べたいんだけど」

「いいけど時間がかかっちゃうよ?」

「別に今日はやることないからな、時間ならいくらでもある」

「そこまで言うなら仕方ないなぁ」

 

屋敷に戻ろうとした時、ある人に呼び止められた

 

「失礼。ここが司馬仲達殿の屋敷であってるかしら?」

 

振り向くと金髪の髪の毛をくるくるに巻いた少女に、護衛らしき女性が二人立っていた

……この子、とんでもない力を持っているな

 

「そうですが、母上に何か御用で?」

「母上?ということはあなたは仲達殿のご子息で?」

「ええ、俺は司馬子上。こちらは王元姫。それであなたは?」

「私は曹孟徳。後ろにいるのは夏侯惇に夏侯淵よ」

 

曹孟徳……兗州の曹操だよな

確か州牧になった人のはずだが……そんな人が母上に何の用だ?

でも俺が用を聞く訳にはいかないし、母上に任せよう

 

「わかりました。まず部屋へご案内致します。優奈、おもてなしの用意を頼む」

「うん。では失礼します」

「それではこちらへ」

 

優奈はおもてなしの用意をしに、俺は三人を客間まで案内する

この曹孟徳という少女、姉上に近いものを感じる

背後にいるだけで威圧を感じる

けどこういうのは父上相手にとっくになれた

 

「では、こちらでお待ちください。今母上を呼んで参ります」

「ええ、頼むわ」

 

この時間は書斎に篭ってるよな

普通なら外には出ないけど客人が来たとなれば出てくるだろうし、大丈夫だろう

早足で書斎まで行き、扉の前で声をかけようとするが母上の方から声をかけてきた

 

「どうしました?何か急いでいるようですが」

「母上、曹孟徳殿が母上にお会いしたいと」

「曹孟徳殿?……わかりました、すぐ支度致しますのでしばしお待ちを」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優奈side

 

「失礼します。お茶をお持ちしました」

「ありがとう、いただくわ」

 

綺麗というか可愛いというか、とにかく見た目がいい人だなぁ

確か曹操さんって宛州のお偉い方なんだよね?

わわっ、いつまでもここにいちゃお邪魔だよっ

 

「あなた、王元姫殿だったわね?」

「はっ、はい」

「そんなに畏まらなくていいわ。それよりあなたに聞きたいことがあるのだけれど」

「わっ、わたしで答えられるものでしたら」

 

やっぱりお偉い方と喋るってなると畏まっちゃうよ

苺歌さんや彩歌さんだってお偉い方だけど、家族だから普段から話せるし……これから慣れとかないと駄目だよね

 

「司馬一族というのはみんな才能の持ち主なのかしら?さっきの子上殿も相当な者に見えたわ」

「そうですね。仲達さまや春華さまはもちろんで総雅くん……じゃなかった、子上さんや姉の子元さまは両親の才能を受け継がれております」

「そう……子上殿だけさんで呼んでるってことは夫婦なのかしら?」

「えっ!?いや、それはまだで、いずれはなんですけど……あぅぅ……」

 

でもいずれは祝言を挙げるんだよね

そしたらわたしと総雅くんは夫婦になるんだ

総雅くんは一人前になったらって言ってるけど、もう十分一人前だと思うけどなぁ

 

「ふふっ、かわいらしいわね」

「華琳さま」

「わかっているわ。ただ彼女が緊張しているから解してあげようと思っただけよ」

「元姫殿、すまないな」

「いえ、おかげで緊張もなくなりました」

 

やっぱり上に立つ人って人の気持ちが読めるのかな?

苺歌さんにもいつも見透かされて支えられちゃってるし、曹操さんにも気を遣わせちゃって……

あれ?もしかしてわたしがわかりやすいだけ!?

 

「お待たせしました。遅くなり申し訳ございません」

「いえ、王元姫殿と話させていただきましたので」

「そうでしたか。優奈さん、ありがとうございます。総雅が待っていますしこの場はもう大丈夫ですよ」

「わかりました。ではわたしはこれで失礼します」

「ええ。機会があったらまた話したいわね」

 

頭を下げて、お部屋を出る

うぅ〜、緊張した〜

総雅くんと一緒にいると落ち着くし、はやく総雅くんの所に行こっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

総雅side

 

優奈が戻ってきたってことは、母上が話を始めたんだろう

 

「長かったな。何か話してたのか?」

「ちょっとからかわれちゃった。でもなんかお偉い人って感じはしなかったかな」

「相手が優奈だからじゃないのか?それよりも厨房に行こうぜ。はやく優奈の作った肉まんが食べたいんだ」

「はいはい。大人になってもこういう所は子供っぽいんだから」

 

当たり前だが、こういう風にするのは家族だけだ

それ以外の人には司馬一族の一人ということを自覚して振る舞う

さて、厨房に向かうと──

 

「ぼうぶんびぶうばん(総くんに優ちゃん)!?」

「相変わらず肉まんが大好きですね姉上」

 

母上が作ったのか、姉上が肉まんを一人で頬張っていた

まさか俺たちが来るとは思ってなかったのか、口の中に詰め込みながら喋ったんだ

 

「んっ……。ちっ、違うの!全部一人で食べるつもりじゃなかったんだけど食べ始めたら止まらなくなったというか!」

「別に構いませんよ。俺は優奈に作ってもらうので」

「優ちゃんの手作り!私も食べたいな……だめ?」

「あんまり食べすぎはよくありませんよ?なのでひとつだけでいいのでしたら」

「ひとつでも十分よ。お願いね」

 

姉上は大の肉まん好きだ

特に母上の作ったものか優奈の作ったものが

ちなみに優奈は母上から作り方を教わったから母上が考えた司馬家秘伝の肉まんの料理方法を知っている

 

「そういえば母上は書斎にいなかったけれど、どうしたのかしら?」

「今客人と合っているんですよね。宛州の曹操殿です」

「へぇ……だから客間から面白い気配がしたのね」

「面白い……ですか?」

「例えるなら……心の底から屈服させて可愛がってあげたいとか?」

 

背筋がゾッとした……

多分冗談でもなんでもなく、やろうと思えば本気でやりかねないはず

敵ではなく、姉弟で良かった……

 

「いい匂いがするかと思えば、優奈さんが作ってらしてるのですね」

「もうお話は終わったのですか?」

「はい。先程お帰りになされましたよ」

「なんの話をしたかのかお聞きになさっても?」

「わたくしに仕官して欲しいとの事でした。もちろん丁重にお断り致しましたよ」

 

曹操殿が来たのは初めてだが、仕官の話が来たのは初めてではない

母上はたくさんの人から仕官して欲しいと来たが、全て断っている

 

「やはり誰にも使える気はないのですか?」

「わたくしはもう表舞台から引退した身です。ですがそうですね……あなたたちが旗揚げをするのなら、支えるつもりではありますよ」

「まさかご冗談を」

「冗談かどうかはあなたたち次第ですよ」

 

俺か姉上が……いや、まさかな

それに乱世になって姉上が戦うことになったら誰も勝てるわけがない

 

「この話はここまでにしておくとして……彩歌。あなたいくつ食べました?総雅と優奈さんの分もあったから少なくとも五個以上はあったのですが」

「……私が全部食べました」

「素直でよろしいです。では今日の分はもう終わりですね」

「そんなっ!?母上それはあんまりです!」

 

いや、母上と優奈だけは姉上に勝てるな

しかも戦わずに一方的に

 

「やっぱり司馬家で一番強い人って苺歌さんなのかな?」

「ああ。母上には勝てない」

「優奈さん、あまり彩歌を甘やかしてはいけませんからね?」

「は、はい」

 

その後、姉上はとんでもなく落ち込んでいた

まあ優奈が残しておいた最後の一個の肉まんを食べた時にはまるで生き返ったかのように喜んでいたけど

それにしても宛州の州牧、曹孟徳……か

やはり外にはまだ知らないことがあるようだな

 

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