Fate GO/Elshaddai   作:キョウキ

1 / 18
久しぶりに、何かを書きたくなったので。


プロローグ
プロローグ


 理想を夢見た者に、 は絶望という試練を与える。

 

 

 むかし、むかし。まだ世界が天界と冥界に挟まれていた頃のお話。

 天の国から人の生きる様を観察し、神に報告する天使たちがいた。グリゴリ天使団と呼ばれる者達だ。

 

 彼らは人を見ているうちに、人に焦がれ、人に恋をし、その愛を伝えたくなった。

 故に、天から墜ちる禁忌を犯した。

 

 地上への逃避を図る堕天使達と、それを阻止する天使達。

 かつての友を切り裂き、撃ち抜き、砕き割った。

 

 結果、天使達は七人もの堕天使を取り逃した。

 その者達の名は、

 

 セムヤザ

 アザゼル

 エゼキエル

 サリエル

 アラキエル

 アルマロス

 バラケル

 

 この七人は互いを支え合いながら、自分達が人と共に暮らすことのできる楽園。

 「タワー」を築き上げた。しかし、その栄華も廃れる時がやってきた。

 

 

 天から降り立った一人の人間によって、七人の堕天使は皆、天界へと連れ戻された。

 

 

 これは、人類史に残ることのなかった、かつてのお話。

 どのような秘術や魔術、科学をもってしても観測することの叶わない、天動説(セタ)の世界。

 

 

 だが、何の因果か。それは呪いか。

 はたまた黒き天使による無限の中の「一回目」が起こした偶然か。

 

 それは、数多の世界の中の一。

 

 魔術王は、彼らを見出した。

 

▽△▽

 

 それは、瞬く間に起きた。

 天界に存在するあらゆる天使が、その一瞬を目撃した。

 

 七人の堕天使の魂を閉じ込め、封印している牢獄。

 七本指の「ミカエルの右手」。その指全てが、切り離されて消失したのだ。

 

 その影響は、右手を創りだしたミカエルにも現れ、右手にあるすべての指が粉末状に崩れて、さらには肩に至るまでの全てがひび割れた。

 

 私はただ事ではない、これまでになかった異常を察知して、彼に電話をかけた。

 

「どうなっている?ミカエルの右手はどうなった?」

 

 彼は少し焦っているのか、若干いつもより早口でこの状況を説明した。

 

 

「・・・脱獄?誰かが手を引いている、と・・・その誰かって言うのは、誰なんだ?」

 

 

 その問いに、彼は「ソロモン」と答えた。

 

 

「ソロモン?あれはただのイスラエルの王だろう?魔術王と称えられてはいるが、こんなことができるとは思えないが・・・まぁいい。それで、どうすればいい?」

 

 彼は、ある男の名前を私に示した。それは私が最もよく知る、唯一無二の友の名前だった。

 

「成程。分かったよ。神の意志は絶対だからね」

 

 私は「彼」との通話を切ると、すぐさま友人の元へと向かった。

 

 

「さぁ、イーノック。第二次堕天使捕縛作戦の開始だ」

 

 

To be continued・・・

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。