Fate GO/Elshaddai   作:キョウキ

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 やはり、年末は特に忙しく、遅れてしまいました。
 何とか年内に更新できましたが、長らく待たせてしまい申し訳ありません。
 次の更新は年が明けた後になると思います。

 それでは、第八話。始まります。


第八話 共通

 煌めくように微笑む少女・・・ライダーのサーヴァントは、自分のことをマリー・アントワネットと名乗った。それは、歴史に疎い俺でも聞いたことがある名だった。いつの時代の人物だったかは忘れてしまったが、フランスの王妃出会ったことは記憶している。ただ、どうにも若いと感じはしたが、特別驚くことは無かった。恐らく、ダ・ヴィンチちゃんの真実に衝撃を受けすぎて耐性ができたからだと思うが。

 

 続いて、長身の、蝶を思わせる装束に身を包んだ男がやれやれと言った風に名乗り始めた。

 

「クラスも真名も明かすのかい?まぁ、いいけど。ボクはアマデウス。君達に分かりやすく名乗るならば、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。クラスはキャスター。戦闘は兎も角、君達の旅路を飾ることはできるとも」

 

 モーツァルト!フルネームを聞いたのは初めてだったが、彼がそうだったとは。俺は思わずドキリとした。流石に彼の全ての曲を知っているわけではないが、何曲かは俺も学校の音楽の時間で歌ったことがあった。衝撃度で言えばマリー・アントワネットよりも強いのは、彼の曲が世界的に有名で、身近にあるものだからなのだろう。

 

 しかし、キャスター・・・彼も魔術師だったのだろうか。

 

 そう考えている所へ、待ってましたと言わんばかりに二人の少女が名乗った。

 

「クラスはアイド・・・ランサー、真名はエリザベート・バートリーよ」

「クラス、バーサーカー。清姫と申します」

 

 この両名の名前には聞き覚えがなかった。後でマシュに聞いて分かったことだが、エリザベートとはハンガリーに実在した連続殺人者であるらしく、清姫と言う少女は実在したかは定かではないらしいが、「竜」もしくは「蛇」に変化したという逸話があるらしい。

 

 フランス王妃。音楽家。殺人者。化生。

 後半の二名においてはフランスとは縁もゆかりもない無いようだが、話を聞くうちに四名の明確な共通点が見えてきた。

 

 それは、竜の魔女に対して反抗心を持っている、言わば反勢力であり、俺たちの味方だという事だった。

 

 

 マリーさん(敬称で呼ぼうとすると頬を膨らませて怒られた)がそのことを知っていたのかは分からないが、この森には霊脈が走っているようだった。ロマンの指示に従い、マシュが盾を用いて召喚サークルを設置する間、俺とロマン、ジャンヌは、彼女らと今までのこと、そしてこれからのことを話すことにした。

 

「あー話をまとめるけど、君達にはマスターがいないんだったかな?」

 ロマンが信じられないといった具合でアマデウスさんに聞くと、うんうんと頷き、

 

「これは通常の聖杯戦争とは違うからね。だって、既に聖杯はあの竜の魔女の手に渡っている。本当は最後の勝者のみが手に入れるという事への矛盾、それへの辻褄合わせとしてボクたちは聖杯そのものに呼ばれたんだ」

「マスターがいないから、ですね?」

「その通りだよ。正直言ってそれ以外に考えられない。本来ならマスター不在のサーヴァントであれば、いずれ魔力切れを起こして消滅するはずだけれど、そういったことは未だに起きていないからね」

 

 まぁ、若干の魔力不足の感じは否めないけど。アマデウスさんはそう付け足した。ロマンは、マリーさんやエリザベートさんにも同じようなことを聞いたが、概ねアマデウスさんの言ったことと同じものだった。

 

「マスターのいない、はぐれサーヴァント・・・もしかしたら、私もそうなのでしょうか?」

 ジャンヌさんがそう聞くと、アマデウスさんは、

「んーまぁ、そうなのかもしれないけれど、君自身はどう思っているのかな?」

「・・・自分で言ったことですが、分かりません。まだ生きているようでもあり、既に死んだ英霊であるとも・・・」

 

 その言葉に、アマデウスさんは何か思うところがあったのか、若干遠くを見つめて考えるようなそぶりを見せたが、すぐに何でもないように表情を崩し、今度はこちらのことを聞いてきた。

 

 俺は、説明をロマンに任せようと思い、デバイスを外して彼に渡した。その方が適任だと思ったからなのだが、アマデウスさんやマリーさんら、即ち「英霊」の話を聞いているうちに、彼のことが気になり・・・話を聞いてみたいと思ったからだった。

 

 その彼はちょうど、食料となる野生動物を狩り、火を起こす薪木を集め終えて帰ってきた。

 

▽△▽

 

「イーノックさん、少し、お話しできますか?」

 

 藤丸は、薪を一か所に集め、動物の血抜きを済ませたイーノックに近づき、話しかけた。イーノックは、若干訝しむような表情を一瞬だけ見せたが、すぐに子犬のように微笑み、「ええ、構いませんよ」と言った。イーノックは手早く、枝とマシュの設置した召喚サークルを通して送られてきた布とを組み合わせ、簡易式のテントを組み立てた。

 

「話す場所は、ここでも構いませんか?」

「うーん、できるなら二人で。別に誰かに聞かせたらマズイ話じゃないんだけど」

「分かりました。ですが、一応二人きりで話すことはマシュさんに伝えておきますよ」

 

 イーノックは食事の準備をしているマシュと清姫に近づき、ボソボソと言葉を交わすと、向こうに少し開けた場所があると言い、そこに向かった。

 

 

「さて、話とは・・・?」

 

 イーノックは特段緊張した様子もなく切り出す。藤丸は数秒、視線を彷徨わせたが、話題を決めたらしくイーノックの目を真っ直ぐに見据えて口を開いた。

 

「イーノックさんのこれまでのことを聞かせてください」

「私の・・・ですか?」

 

 意図が分からない、と言った具合にポカンとするイーノックに対し、藤丸はその理由を語って聞かせた。

 

 

 俺とイーノックさんは、同じサーヴァントと契約を交わしたマスターです。ですけど、イーノックさんは、その、堕天使を捕縛する旅を何百年も続けていたと、ルシフェルさんから聞きました。それって、言うなれば、俺たちが今やっている特異点の修復と、世界を救うという点において似てると思うんです。

 

「ですから、これから先、何が起こるかは分かったもんじゃありませんので、そういった危機や危険を体験してきたイーノックさんからアドバイスを貰おうと思ったんです」

 

 藤丸の言葉を黙って聞いていたイーノックは、納得したように頷いた。しかし、その顔は少し険しい。話してやるべきか迷ってるようにも、何を話したらいいのか困っているようにも見える表情。藤丸はそれに気づくと、あたふたと手を振ってみせ、

 

「あ、いや、話したくなかったなら別にいいんです!すみません、気が付かなくて・・・。その」

「いいですよ」

 

 立ち上がりかけた藤丸を制し、ニコッと爽やかに微笑む。

 

「話をすると、了承したのは私です。いくつか、ぼんやりとした記憶もありますし、全てを語ることはできませんが。それでもいいのなら、語らせてください」

「あ、ありがとうございます!じゃあ、早速、旅の始まりから・・・・・・」

 

▽△▽

 

 話を聞いていく内に、おこがましいことかもしれないが、俺とイーノックさんにもいくつか共通点があるように思えてきた。突然に大きな存在(神とカルデア)に選ばれたことや、世界救済(大洪水の阻止と人理修復)を目指した/目指しているといったことがそうだ。個人的な趣向やその他の事柄においては共通するようなことは少なかったが、直感的に、俺とイーノックさんは同じ立ち位置にあるのではないかと感じた。

 

 無論、そのことはイーノックさんには語らず、「少し似てるかもしれませんね」とコメントをしておくだけに留めたが、その言葉を聞いた瞬間のイーノックさんの表情を、俺は生涯忘れることは無いだろう。

 

 哀れみや悲しみとは違う。怒りや遺憾といったものでもない。いや、むしろそれら全てを混ぜ合わせたような、とてもとても、苦い顔。顔を歪ませてその心情全てを表に出すのではなく、必死にそれらを抑えた、痛々しい表情。イーノックさんは、そのことに気づいていたのか、それとも気づいていなかったのか。激痛を堪えるようなその顔はほんの一瞬のもので、すぐにいつもの涼しげな、それでいて暖かい微笑みを見せるイーノックさんに戻っていた。

 

「__さて、私がお話しできることは全て伝えましたが、まだ何か聞きたいことはありますか?」

「・・・えっ?あぁ、いや。もう大丈夫です。ありがとうございます、お話につき合っていただいて」

「いえいえ、藤丸さんのお話も聞けてとても満足していますよ。特に、学生時代のことについてはとても__」

 

 唐突に、イーノックは言葉を切った。藤丸は何事かと思い、彼を見てみると、イーノックは茂みの奥。そこに何かの気配を察知したように、瞬きもせずにその一点を見つめていた。藤丸は敵襲を想定し、すぐにマシュを呼ぼうとして、やめた。

 

 草むらからピョコと飛び出る長い耳。可愛らしい鳴き声。ガサガサと音を立てて茂みからはい出したのは他でもない、フォウだったからである。ラ・シャリテの脱出の際には姿が見えなかったが何処かへと避難していたのだろう。目立った外傷もなく、軽やかに駆けてきて藤丸に抱き上げられた。

 

「フォウ君、姿が見えないから心配していたんだよ!」

「フォウ、キューウ」

 

 イーノックは苦笑しながら息を吐き、アーチから手を離す。それと同時に、マシュが藤丸を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「・・・話せて、とても楽しかったですよ。次は、もっと細かいところまで話しましょうか」

「うん、ありがとうございます!えと、それじゃあ行ってきます!」

 

 藤丸はフォウを抱え、皆がいる方へと駆けていく。藤丸の姿が見えなくなると同時に、ルシフェルが木に寄りかかった姿勢で姿を現した。透明化して話を密かに聞いていたようだった。ルシフェルはニヤリと笑い、

 

「お前らしくもないな。あんなに人に、自分のことを話すなんてな」

 

 ルシフェルは笑いながら言ったが、イーノックは心ここにあらずと言う風に空を見上げていた。満天の星空。輝く月を巨大な光の輪が囲んでいる。それは幻想的でもあり、また妙に不安を煽る圧迫感も醸し出していた。

 

「・・・ルシフェル、私が妻を持たず、あの時に天界にいれば、事態は何か変わっただろうか」

 

 イーノックのその言葉に、ルシフェルは笑うのをやめた。そして、こう告げた。

 

「お前があの時にいたとしても、特にできることは無かったさ。何せ、私も、他のアークエンジェルもいながら事態が起こるその時まで何もできていなかったんだからな。人間であるお前に、何かできたとは思えない」

「・・・そうか」

「そうだ。だから、気にすることは無い。それと、お前が真に気にしているのは、あの子供のことだろう?」

 

 イーノックはハッとルシフェルの顔を睨んだ。ルシフェルは続ける、

 

「『似ているかも』。お前は、あの子供が自分と同じ道を辿ることを恐れている。だから、本当は話したくはなかったのだろう?その気にさせるような、自分でも何かできると思わせるようなことは」

 

 ルシフェルの言葉に、イーノックは黙って頷いた。言葉の重みに引っ張られるような頷きだった。

 

「だが、これは私の直感だがね。あの炎上した街で彼を見た時から、お前には彼が必要だと思ったよ。それほどの力を秘めている。そして、その勇気も覚悟も能力も備えている。お前が話してしまったのは、それをお前も理解していたからなのだろう?」

「・・・分からない。ただ、彼の目を見た時、会話を避けるべきではないと感じた。それが彼の役に立つと思い、それを後押しすべきと感じたんだ。だが・・・」

「フー・・・まぁ、その答えもいつかは見つかるだろう。ただ、安心していい。結末はどうあってもハッピーエンドだよ。私が約束しよう」

「それは、未来が見えるが故の断言か?」

「お前とあの子供を信頼しているだけだよ」

 

 ルシフェルは指を鳴らしてその場を離れた。向こうでは、藤丸がルシフェルに携帯がどうたら、所長がどうたらと話しかけている。自分もそろそろ向かうべきか。だが、中々ここを離れる気にはならなかった。ここ

 

(((迷い・・・一度は振り切ったものだと考えていたが、どうやら、まだ私は・・・)))

「この期に及んで、まだ迷いを抱えているのか・・・」

 

 イーノックは二、三度深呼吸をし、掌で顔を叩き気持ちを切り替えると、藤丸たちのいる方へ歩んでいった。

 

 その背後で、彼らの様子を観察している存在がいることも知らずに。

 

▽△▽

「仲間を探すのです!」

 召喚サークルを通して送られてきた茶葉で淹れた紅茶を飲みつつ、マリーはそう高らかに言ってみせた。

 

「仲間、ですか」

「そうだ」

 

 藤丸の言葉に、ロマンがデバイス越しに返して来る。藤丸とイーノックが席を立っている間、ロマンとマシュを含めたサーヴァントらで戦力と自分たちのようなはぐれサーヴァントについての考察が行われていた。ロマンはそのことを藤丸とイーノックに対して説明した。

 

 結論から言うと、他にもはぐれサーヴァントがいる可能性は、大いにあるという。

 そもそも、乱入という形で合流したマリー達も、最初は彼女とアマデウスだけで行動をしていたのだという。そこに、二人で行動していたエリザベートと清姫と出会い、連れ立って動き始めたのだとか。

 

 つまり、マリーたちがエリザベート達を後になって見つけたように、まだ他の「聖杯」に喚ばれたサーヴァントがいるという。

 

「無論、見つけたとしても素直に協力してくれるとは限らないだろう。だが、現状、この絶望的な戦力差を覆すにはより多くの味方が必要だ。恐らく、このことは竜の魔女も知っているだろう。彼女らに斃される前に見つけるんだ」

 

 そして、戦力が十分に整えば、オルレアンへ進撃。決戦に臨む。ロマンはそう締めくくり、後はよく休んで明日に供えるようにと言い残すとホログラムを消した。

 

「では、先輩、イーノックさん。見回りは私達に任せて、少しでもお休みください」

「いや、悪いよ。俺もまだ動けるし、いざって時に俺が動けなかったら困るんじゃないか?」

「そうだね。確かに、今は君がいないと困る」

「・・・・・・今は?」

 

 問い返す藤丸に、アマデウスは答えない。目を閉じ、全神経を自分の「耳」に傾けている。そのことに気づいた藤丸は、素早く辺りを見回し、マシュとマリーに警戒をするように言った。イーノックは既に何らかの気配を察知したのか、アーチを広げて構えている。

 

「・・・やれやれ、耳がいいのも考え物だな。甲高いトランペットよりも不快な音だ。悪意ある靴音というのは」

「この距離で分かるのですか?」

「しっ・・・来るよ」

 

 人差し指を唇に当て、アマデウスは懐から指揮棒を取りだし、構えた。マシュとジャンヌは藤丸の前に立ち、不意打ちや急襲に備える。マリーも、いつでも「歌える」ように準備をしていた。藤丸は一瞬、離れた場所にいるエリザベートと清姫を呼ぼうとしたが、無数の羽ばたきとと共に月明かりが明滅するように遮られる。ワイバーンの群れが、彼女らのいる方向へと飛んでいたのだ。

 

(((分断された!?まずい、この戦力で・・・アレ(、、)に勝てるのか!?)))

 

 刺客は、既に目視できる距離にまで近づいていた。

 

 

「こんばんは、皆さま。寂しい夜ね」

 

▽△▽

 

 紺色の長い髪、水色をした透き通るような瞳。右手には十字架を模した杖を持ち、藤丸達から10mほど離れた場所で歩みを止めた。見目麗しい聖女。しかし全身からは闘気が湯気のように漂って見える。その威容に思わず圧された藤丸が、無意識に後ずさりをし始める。

 

「__何者ですか、貴方は」

「何者・・・そうね、今の私は何者なのかしら。まぁ、貴方たちからしたら、私は敵ね」

 

 近づくことなく、女は答える。武器である杖も構えず、非常に気だるげな様子で問いに答える。

 

「できることなら、こんなことしたくないわ。壊れた聖女の使いッ走りにされて、貴方達の監視だなんて。できるなら、私も一緒に反抗してやりたい。でも無理ね」

 

 自嘲気味に笑い、女は杖を空に高く掲げた。十字を模した杖の先端に光が集まり始める。マシュ、ジャンヌ、アマデウス、マリーが防御に入る中、イーノックだけが攻めに行った。爽やかな夜風。ワイバーンの嘶き。夜を切る、輝く刃。イーノックは迷いなく、その首を刈りに跳んだ。

 

 しかし、金属同士がぶつかるような音を立てて、イーノックは遥か後方へ弾き飛ばされた。砕けた鎧の破片が、月明かりに眩しく輝く。突貫したイーノックを弾き飛ばしたモノ。それは、地中から伸びる巨大な怪物の腕であった。

 

「・・・どうせ戦わなくちゃならないのなら、貴方達のために、私は試練を与えようと思います」

 

 腕が地面を掴むように踏み、大地が盛り上がる。地鳴りに似た唸り声が辺りを震わせる。ロマンが警戒を呼び掛けるが、そのホログラムには砂嵐のようなノイズが走っている。弾き飛ばされたイーノックもすぐに戦線へと加わり、アーチの刃を一転に集中しガードの形態を取る。

 

「バーサーク・ライダー。真名をマルタ!私ごときを倒せなければ、彼女を倒せるわけがない!」

「マルタ‥‥新約聖書の、聖女マルタか!?気をつけろ、みんな!」

 

 土が、大地が盛り上がる。そこから角が、鍛えられた鉄のような甲殻が現れる。角の一本で藤丸の身長とほぼ同じ。それは、這い出てくる怪物の巨大さと強大さを表していた。

 

「彼女はかつて竜種を祈祷だけで制した聖女だ!その彼女がサーヴァントであるということはつまり__。」

「さあ出番よ、大鉄甲竜"タラスク"!」

 

 雄たけびを上げ、タラスクと呼ばれた巨竜が姿を見せた。竜の魔女が騎乗する西洋のドラゴンや、東洋における龍とも違う。逞しい四肢と凶悪な貌。地竜と呼ぶに相応しい体躯。

 

「貴方達の力、見極めさせてもらいます!」

ドラゴンライダー(、、、、、、、、)だ・・・!」

 




・イーノック:プロフィール3

〇浄化:A
汚濁を払い、穢れを取り除く神の力。奇跡の一つ。通常であれば天使や神にのみ許された力ではあるが、イーノックは人間でありながら非常に高いランクでこのスキルを有している。

〇信仰の加護:EX
一つの存在に準じた者のみが持つスキル。文字通りの最高存在からの恩恵を受け、それにより不老の力を得ている。しかし、精神・肉体における影響はなく、絶対性もない。それ故、迷い、惑い、さらには絶対存在への疑念も生じる。神を遥かな存在ではなく当たり前に在る者として捉える。

〇神性:C
その体に神性属性があるかないかの判定。神により作られたアダムとイヴ、その子供であるカインの子供と、非常に神と近しい血縁関係にある。しかし、本人が「自分はただの人間である」と考えているため、ランクがダウンしている。

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