とある寮の部屋を三、四室ぶち抜いてリフォームされている家にある寝室で寝ていた当麻はあまりの不快感に目が覚めた。
「(昨日、やっと兄さんが持ってきた依頼を終わらせ、久しぶりの休日をのんびりするぞーと思っていたんだがなぁ・・・・)」
当麻が心の中で愚痴る。
「うぐっ・・・あづい・・・」
数日前の落雷によって当麻の部屋の回線が切れたおかげで未だ当麻の部屋は灼熱地獄と化していた。
腹が減ったので冷蔵庫を覗いたがとんでもない臭いが充満していた。
「飯食いに行くなら俺にも言えよ・・・・・」
当麻の兄であり、一緒に住んでる同居人は「飯食ってきます」と机の上に置手紙を置いてとっとと外に出かけていた。
仕方が無いので部屋の中を捜索し、食べ物、もしくは財布を見つけようとした。
「(あれから何か食べ物を探がしたけど非常食のカップ焼きそばは気が付かない間に粉々に、財布を捜せばキャッシュカードが割れていて、あげくの果てに担任から「上条ちゃん、開発の単位が足りないので補修でーす♪」とラブコール・・・・・)」
「呪われてるような気がすんだけど・・・。不幸だ・・・」
これが上条当麻の日常である。
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「よーし、今日は天気もいいし気持ちを入れ替えて布団でも干すか!!」
仕方が無いので当麻は無理やり思考をポジティブに変え、布団を持ち扉を開く。
「エアコン壊れてっと外のほうが涼し・・・えっ?」
そこには白い物が干してあった。
「兄さんの布団じゃないよな・・・・・」
当麻の家には寝室に一つベランダがあり、二人が別々に使っているため当麻しか使わないので兄の布団では無い。
「・・・・まぁ、布団干しちまうか」
考えるのを止め、その白い物の横に布団を干そうとしていると、
「おなかへった」
その白いのがそう言った。
「おなかへったって言ってるんだよ」
「・・・・・・?」
「あれっ?もしかして言語が違う!?じゃあ「ああ、通じてるから大丈夫だって」じゃあ、なんで無視したのかな?」
それは当麻を見上げながら頬を膨らませる。
「あの~、もしかすると・・・。あなた様は生き倒れでせうか?」
その白い物、真っ白な服を着た少女に声を掛ける。
「死に倒れともいうね」
「・・・はぁ」
あまりにも軽く言ったそれこと少女に当麻は軽く引く。
「言いたい事はいっぱいあるが・・・・。とりあえず中に入ろうか・・・?」
「・・・うん。ありがとうなんだよ・・・わぁっ!?」
この体制は少し辛かったらしく、少女が動こうとした為に少女の体が向こう側に落ちかける。
「わわっ!?おいしょっと」
落ちそうになった少女を慌てて当麻が両手で持ち上げる。
少女を無事に引っ張り上げた当麻は安堵の息を漏らす。
「ふぅ~、とりあえず何か買ってきて作るか。お前、何か食いたいもんあるか?」
当麻がその少女に食べたい物を聞きながら振り向いた時だった。
パスッ、トサッ
柔らかな布が地面に落ちる音がした。
「「ヘッ!?」」
二人の声が重なる。
「えっ!?な・・・・」
その少女は突然の出来事に動揺しながら顔を真っ赤にする。
「っと、あ~、たしかここに・・・」
当麻はすぐに部屋の隅にあった段ボール(隣に住んでいる悪友から押し付けられた)を開け中からメイド服を取り出した。
「ほらっ、無いよかましだろ」
その少女に手渡すとすぐに部屋を出ていく。
「な、な、なんで・・・・」
少女は顔をどんどん真っ赤にしていく。
「なんで平気で話しかけれるのさー!!」
その少女は一人その部屋に取り残され、メイド服で体を隠し、床にしゃがみ込みながら怒鳴った。