とある兄条の平行世界   作:亀さん

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街中で

 

 

回想から戻ってきた二人は血の涙を流しながら当麻に詰め寄る。

「おい!?お前らどうしたんだよ、いきなり血の涙を流し始めて」

当麻が心配するが今の二人には勝者の余裕に聞こえた。

 

「五月蠅いわ、この学校の女子のほとんど(すべて)を兄弟で独占してはんのにまだ足りないんか!!」

「いやな、俺モテねえからな」

「嘘つきなはんな、この前女の子と会ってたくせに!!」

 

大声で昨日見た事を当麻に突き付ける。

「なんだとカミやん、それは本当か!!」

土御門が口調を忘れて当麻をにらみつける。

 

「土御門、口調が戻ってるぜ。後、あれはこの前仕事手伝った感謝と電話番号だったぞ」

「「それをフラグを立てたって言うんだよ!!」」

 

青ピと土御門が仲良く突っ込んだ。

 

「だからフラグってなんだよ?」

「「もういい、死んでその口を閉じてろ!!」」

二人掛かりで当麻に襲いかかる。

 

「ちょっ、おいっ、待てって、お前ら二人は少し辛いんだよ!!」

当麻は避け続けながら隙を見て逃げ出す。

 

「待てカミやん!!おとなしく殴らせろ!!」

「ああ、もう。不幸だー!!」

 

朝っぱらから校内を全力で走りながら鬼ごっこをする三人を校舎の中から生徒たちが声を上げて笑いながら見ていた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

馬鹿三人が決死の鬼ごっこをしていた時、当麻はインデックスと街中をぶらぶらと歩いていた。

 

 

インデックスがクレープ屋を指さして当麻を呼ぶ。

「とうま、とうま!!あれが食べたいんだよ!!」

「一つだけな、上条さんもそんなにお金は持ってませんからね」

 

当麻がインデックスが選んだのを買いインデックスに手渡すと、インデックスはそれを二つに分け当麻に渡す。

 

「はいっ、二人で食べたほうがおいしいからね」

「おお、ありがと」

 

二人でベンチに座りながら仲良くそれを食べていると少し離れたビルの屋上で二人を、いや当麻を親の敵のようににらみつけている男がいた。

 

「くそっ、何なんだあいつ!!あの子と一緒にのんきにクレープなんか食いやがって!!」

真黒な神父服を着た、赤毛の大男は双眼鏡で二人を監視しながら苛立っていた。

 

「しかし・・・、彼は案外、とても優秀な護衛のようですね」

 

怒鳴っている男をよそにTシャツを捲り上げ、ジーンズを片足は根元からバッサリと切った奇抜なファッションをした美女がそう当麻を評価していた。

 

「何でだい?あいつはただあの子とぶらぶら歩いているだけじゃないか」

「偶然だとしても、あの少年は必ず人がたくさんいる場所に動いています」

「・・・・偶然だと思うけどね・・・・」

そう言いながら、男は煙草を取り出すとカードから火を生み出し煙草に火を付けた。

 

 

「(こっちを見てたのは二人、しかもかなりの手練だ・・・・。だがなぜこの街に魔術師がやすやすと侵入できたんだ?)」

一方、わずかに殺気を向けられたことで二人の存在に気が付いた当麻は驚きと疑問を浮かべながら最善の策を探す。

 

「(・・・向こうは二人にこっちは俺一人、しかもインデックスの命を狙ってるかのか知識を狙っているのか判らなねえから守り続けるしかない・・・)」

守り続ける戦いは右手以外に防御系統の力を持ってない当麻には苦手な戦い方だった。

 

 

「(ちっ、絶望的か・・・)」

 

 

「(勝算があるのは各個撃破していくのが一番だが・・・)」

だが敵地のど真ん中に居るような二人がそう簡単に別れて行動するとは思えない。

 

 

「囮を作るしかないか・・・・」

当麻の頭の中に一つの解決策が浮かんだ。

 

 

「どうしたのとうま?そのクレープ、おいしくなかった?」

険しそうな表情をしている当麻の顔をインデックスが覗き込む。

「いや、旨いけどさ。俺そんなに腹減ってなかったから食えなくなったんだ」

そう言って誤魔化すとインデックスは少しむくれたが笑顔に戻り当麻のクレープを見つめる。

 

「じゃあ、それも食べていい?」

「ああ、いいぜ」

インデックスに渡すとそれは三秒で消えてなくなった。

 

「おいしかったかも。とうま!!次行くんだよ!!」

「ああ、行くか」

このままここで考えていてもしょうがないと、立ち上がりゆっくりと歩き始めた。

 

「あの野郎・・・、燃やし尽くしてやる!!」

嫉妬からそんな事を叫ぶ赤髪の神父いたとかなんとか。

 

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