校内を走り回った三人は疲れ果てながら教室に辿り着いた。
「ハァハァ・・・、おい、あれ」
当麻が指差した先には教室のドアには黒板消しが挟まってた。
「ゲフッ・・・、ふ、こんなの、に引っかかる、土御門さん、じゃないニャー」
息を切らしながらも土御門はドアの前に立ち、落ちてこないように黒板消しを持った。
ガァアン
「ガァ!?」
しかし黒板消しを掴んだ土御門をあざ笑うかのように頭の上にいきなり盥が落ちて来た。
しかもめまいを起こした土御門が後ろによろけ、そこにあった雑巾を踏みつけ滑った。
「うおっ」
とどめに倒れた時に水が入っていたバケツを引っ繰り返してしまい、土御門はずぶ濡れの濡れ鼠になってしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
ついでに倒れた時に思い切り頭を打ったのか、土御門はぐったりしてピクリとも動かない。
「なんつーしょうもないけど計算した罠張ってんだ兄さんは・・・・・」
当麻は自分の兄の餌食となった足元に倒れている友人に黙祷を捧げた。
「これでツッチーもアウトかいな、てことはこれでこのクラス全員、真人さんのいたずらに引っかかったってことになるんやなあ」
青ピが遠い目をしながらそう言った。
「土御門が最後だったからな・・・。「そんな物に引っかかるか」とか言ってた吹寄は
俺の次に健康グッズが餌の単純なブービートラップに引っかかったし」
まさかあんな単純なものに引っかかるとは・・・・と当麻がやれやれと首を振る。
「そういえば、この前のカミやんのいたずらが一番すごかったもんな」
青ピが当麻の番の時を思い出し苦笑いをする。
「罠を見破る練習だからって、引っかかったら悲惨な事になるトラップ仕掛けるからな・・・。
この前なんか何処からか持ってきた爆弾を使ったトラップだったしな・・・」
「知らずに作動させたあの女の子、滅茶苦茶びっくりしてたで」
青ピがそう言うと当麻はため息を吐く。
「そりゃいきなり俺の席が爆発したら驚くだろうよ」
授業中に教室の前の廊下を通った少女がたまたま作動させたのだ、授業中だった為に動けなかった当麻はもろに爆発を食らい二日間の入院をしたのである。
「兄さんが統括理事長と親友じゃなかったら何十回追われてることか・・・・・」
それでも逃げれそうな真人にウンザリしながら当麻は土御門に近づくと青ピを呼ぶ。
「まぁ、そんなことよりさ、そこでのびてる土御門をどうにかしようぜ」
廊下に大の字で倒れてる土御門を当麻が指差す。
「そやな、小萌せんせ~。ツッチーがトラップ引っかかったんで保健室連れて行きますわ、
あと何人か手伝ってくれへん?」
青ピの声に何人かが席を立ち土御門の周りに集まる。
「お願いするんですよ~」
小萌先生の心配そうな声を聞きながら馴れたようにクラスメートは土御門を運んでいった。