立花響に救われた少女がヒーローを目指すお話 作:月夜 のかに
戦姫絶唱シンフォギアWiND
『舞台』
本編(シンフォギア第四期)から5年後。
響たちがアヌンナキを撃破した世界線でのお話。
その戦いで6振りのシンフォギアは全て失われた……。
『キャラクター』
神代天音 かみしろあまね(高一)
第一種適合者。ノイズによる聖遺物輸送車襲撃事件に巻き込まれ、米国・日本の共同研究対象聖遺物第二号、新世代シンフォギアシステムと出会う。かつてシンフォギア装者に命を救われ、「正義の味方」に憧れを抱いている。
母親は7年前に離婚。天音は父親と一緒に暮らしている。父親が遅くまで必死で働いて男手一人で育ててきた。
音無凪咲 おとなし なぎさ (高一)
第二種適合者。新世代シンフォギアシステムを纏う新たなシンフォギア装者。
シンフォギア装者の選出に志願し正式にS.O.N.G.に所属している。
天羽々矢のシンフォギアを纏う。
高性能化した最新のLiNKERを使わなければ適合係数はかなり低く、事前にギアを解除出来ないままLiNKERが完全に切れてしまうと襲うバックファイアのダメージはかつての第二種適合者のそれを大きく上回ってしまう程のものである。
口調は誰にでも丁寧語だが、口が悪い。
符坂詩織 ふさかしおり
天音の幼馴染にして一番の親友。
才色兼備の美少女。高い身長に綺麗な黒髪、さらに美形と三拍子揃ったルックスの為、ナンパなど日常茶飯事。
しかし彼女曰く彼氏を作る気は無いとのこと。
天音と並ぶと身長差や天音の童顔も相まって同い年にはなかなか見られない。
エルフナイン
今では国連の聖遺物、異端技術研究の第一人者。
三つ編みはこの五年の間にかなり伸びた。
身長も伸びて少し大人びた雰囲気である。
――――
アヌンナキの死後目覚めた謎の存在。シンフォギアの護送車を狙った。
アヌンナキに敗れ、その魂は封印されていたらしい。
謎の白いノイズを操る。
S.O.N.G.
新司令として風鳴翼が、司令補佐として雪音クリスが新たに就任した。
現在の実働部隊として、緒川慎次らの他に、シンフォギア装者として音無凪が新たに加わる。
対ノイズ機動部隊 S.O.N.G.S.
Squad of Nexus Guard Soldiersの略
未だ世界に出回る錬金術師が残した遺物、アルカ・ノイズを駆逐する為にS.O.N.G.が組織した実働部隊。新たに開発された対ノイズ兵装を用いて世界中のノイズ撲滅活動を行う。
シンフォギア装者の選定
新たに制作されたシンフォギアの装者を見つけ出す為にS.O.N.G.が行う。
まずS.O.N.G.S.の内部や入隊希望者、そしてかつてノイズ被害に遭った孤児らがリストアップされた。
彼女たちはノイズを恨んでいる者も多く、リストアップされたメンバーのそのほとんどが装者選出の参加に同意した。
LiNKERは5年間の間に性能・安全性共に上昇しており、足りていない適合係数を補うという意味合いではかつてよりも格段に安易に第2種適合者を生み出す事が出来るようになったが、人間と聖遺物の相性という根本的な問題が装者選出に大きな壁として立ちはだかっていた。
音無凪咲はそんな中でシンフォギア装者の選出に参加し、天羽々矢のシンフォギアに適合する。
新世代シンフォギアシステム
正式名称
NFG式第二世代回天特機装束。
コンバーターがこれまでのギアと異なり赤ではなく青色をしている。
米国の協力・支援を受け、エルフナインを主任とした日米合同開発チームにより開発された、米国と日本の四年間に及ぶ合同異端技術研究の結晶。この開発には櫻井理論の解読無くしては叶わなかっただろう。
現在開発されたギアは合計で三つであるが、適合者を発見出来たのは一つであった。
櫻井理論の解読
ノイズの持つ位相の概念や聖遺物と歌のメカニズムなど、異端技術に繋がる概念を一つの理論体系にまとめ上げた、天才・櫻井了子の提唱した理論。ルナアタック後は開示され、世界各国で研究が進められた。
新型シンフォギア開発の成功はこの櫻井理論研究の集大成と言えるだろう。
対ノイズ兵装
櫻井理論の解読によってノイズの位相差障壁のメカニズムの解明、位相の確定を可能とした初めてのノイズに有効打を与えうる新兵器である。
現在の元装者たち
シンフォギアが失われた事で彼女たちは戦姫から普通の少女となった。
それは彼女達は戦いの日々から解放されたという事でもある。
現在はある者はトップアーティストとして、ある者はS.O.N.G.に正式に就職し、職員として平和の為に尽力し、そしてある者は普通の生活を営む、など様々である。
『聖遺物』
天羽々矢 -アメノハバヤ-
天稚彦(アメノワカヒコ)の弓矢。その破片とされる物。日米共同研究対象聖遺物第一号。日本で発見された聖遺物だが、先の大戦後アメリカが保有していた。
天羽々矢に限らず、日米共同研究対象聖遺物は現在全て国連に提出され、研究が行われている。
ブリューナク
ルグ神の神槍。日米共同研究対象聖遺物第二号。神槍とされる聖遺物の欠片。
――――
日米共同研究対象聖遺物第三号。現在研究中であり、未だ謎が多い聖遺物である。
天羽々矢のシンフォギア
音無凪咲が持つ第二世代シンフォギア。パーソナルカラーは黒。マイクユニットはこれまでのシンフォギア(第一世代と定義する)とは異なり、青色の結晶型である。凪咲のバトルスタイルに合わせ、アームドギアは主に白と黒を基調とした二丁拳銃、大型のショットガンの形をとる。
同じ弓矢の聖遺物のシンフォギアであるイチイバルが「拡散」の性質を持っていたのに対して、天羽々矢は「収束」を得意とする。
ブリューナクのシンフォギア
天音が偶然から手にしたシンフォギア。
パーソナルカラーは水浅葱(みずあさぎ)。
槍のシンフォギアであるが、天音はアームドギアの生成に至っていないため未だその性質は不明点が多い。
『現在の世界情勢』
カストディアン アヌンナキの襲来
約四年前に起こった、人類の創造主カストディアン、アヌンナキの襲来。
かつてアダム・ヴァイスハウプトが恐れていた創造主の降臨。
それは、アダムが自らの死を〝希望は打ち砕かれた〟と言わしめた絶望。
それは、人類にとって脅威。
立花響たち六人の装者はこれに立ち向かい、そして人類は創造主に打ち勝った。
六振りのシンフォギアを喪失するという代償を以て。
この影響は日本のみならず世界各国に及び、全世界にライブ中継され、たった六人で脅威に立ち向かう少女達の姿、そしてシンフォギアというものの存在を世界に知らしめた。
この一件は国連によって大規模な情報統制が行われたが、戦姫達の存在は人々の目に触れ、彼女たちの活躍は都市伝説から英雄譚へと変わった。
しかしそんな英雄譚も時が経つにつれ人々の記憶から薄れつつある。
『歌』
君ト云ウ 音天ヘ 届クマデ
天音のシンフォギアより奏でられた歌。かつて、天音は響にノイズから救われたことがあった。天音自身がはっきりと覚えているのは響き渡る歌とノイズに立ち向かう少女の後ろ姿だけである。天羽奏という少女が奏でた''歌''は、立花響へ、そして神代天音へと確かに受け継がれているのであった。
正義の味方
天音が幼少の頃に命を救ってくれた少女。マフラーをなびかせながらノイズを倒すその姿は幼い天音にとって、テレビの中の''ヒーロー''そのものだった。それ以降、天音は正義の味方に憧れるようになる。そのため彼女はとりわけ正義感が強く、黙って見て見ぬ振りをすることが大嫌い。
高校生になった今でも「怪傑☆うたずきん!」は彼女の愛読書である。
電光刑事バン
(概要:シンフォギアG より一部引用 )
劇中世界より、四十数年ほど前に放送されたテレビまんが(当時のアニメの呼称のひとつ)である。
「痛快ゲバルト野球軍」の後番組として企画された「電光刑事バン」は、 時代劇の延長線上にあった従来の子供番組とは一線を画し、 当時としては珍しい、中学生以上のアニメファンに向け、 一種オトナの娯楽作品を目指した内容であった。
番組中盤の路線変更によって、急遽明るい冒険活劇にシフトチェンジ。視聴率は回復するも、度重なる不幸により番組は終了した。
(シンフォギアWiND 追記)
しかし四十数年の時を超え、新作劇場アニメーションとして復活。初期のダークな雰囲気を残しながらも後半のヒーローものとしての親しみやすさも残した作風に映画は大ヒット。日曜朝に新作アニメーションが制作されるという大復活を遂げた。
怪傑☆うたずきん!
言わずと知れた人気コミック、そしてコミック原作の日曜早朝の子供向け人気番組。その人気は衰えを知らず、アニメ玩具市場のビッグタイトルに成長していた。
アニメはシリーズ化し、現在も放送中である。
シンフォギアが公のものとなったことで、その秘匿の必要性が無くなった為連載も終了する予定だったが、ビッグタイトルとなったうたずきんを打ち切るわけにもいかず、現在に至るという訳である。