刀奈求める楯無き者   作:乱麻@PINK

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仲良くなるには分かり合わないとね(物理)


19.五割増しで

唯一つの案件を除き、恙無く放課後になる。

楯無は第二アリーナにて更識刀奈と共に居た。無論刀奈の訓練に付き合う為だ。

厳密には他にも織斑一夏、凰鈴音、セシリア=オルコット、そして謹慎から明けた篠ノ之箒が居るが、それと楯無は別のグループである為、彼等の訓練に同行する事はない。

お互いの存在には気付いてはいるが、楯無の方は無理に関わるような事はせず、一夏の方は鈴音とセシリアによる厳しい機動訓練により気に掛けている暇はない。

 

「一夏って、本格的にISに乗ってまだ二ヶ月なんだよね。それなのにあの動きは凄いなぁ」

 

そして、楯無のグループには想定されていない人物が二名居た。

空中で軌道を描く一夏を眺める想定されてない片方――シャルロット=デュノアへ、楯無は怪訝そうな視線を送っている。

 

「仕事熱心だな、シャル。デュノア社の経営は順調か?」

 

「なっ……もう、そんな事してないってば! 意地悪だよ、帯」

 

顔を真っ赤にして慌てるシャルロットに対し、溜息を吐きながら「半分は冗談だ」と答える楯無。

今日一日、シャルロットに怪しげな動きはなかった。少なくとも楯無の見ているような所では何かをしている様子はなく、“黒雷”による記録媒体の稼働スキャンにも引っ掛からない。

至って普通の学生。それが今日のシャルロット=デュノアだった。

そうであるからこそ、楯無にとっては警戒を解く事は出来ない。楯無自身のデータを取る事は構わないが、“黒雷”のデータを取られるのだけは何としても防ぐ。

睨みを利かせる楯無とそれを必死で弁明するシャルロット。そしてその様子をアリーナの客席の一番後ろから隠れながらじーっと見ている、想定されていないもう片方。

 

「あのー……簪ちゃんは何してるの?」

 

「訓練が見たいって言うから連れてきたんだけど、更識先輩が居るから堂々と見る事も出来ない。そんなジレンマを再現してるんだと思う」

 

簪には既に“黒雷”を渡してあった。

彼女の通信端末と同期する事により、楯無が見聞きした情報を知る事が出来る。

 

「お姉ちゃん、妹の行く末が心配になってきたわ……。あと、正確には色々と違うと思う」

 

正確には『楯無がシャルロットと話している時の表情が、自分と話している時とは違う揶揄うような感じで、自分には見せない一面を見せられて何か嫉妬』という複雑な乙女心だった。

逞しくなったのかなっていないのか分からない妹の変化を憂いながら、刀奈はアリーナの客席を見た。

目が合うと完全に隠れてしまう。想いを知っているのは簪だけであり、刀奈は簪が事情を知っている事を知らない。互いの想いが通じ合うのは何時になるのかは、まだ分からなかった。

 

「元気そうなら、それでいいわ」

 

決して届かない妹への言葉を呟いて、刀奈は訓練相手の方へと目線を戻し――――半眼となった。恐らく簪と同様の様子で不機嫌を表しているに違いない。

 

「も、もうっ! どうして帯はそうやって僕を苛めるの!?」

 

「おやぁ、僕でいいのかなぁ? 確かあの時はわ――――」

 

「わー! わー!」

 

何故かスパイされる側とスパイする側がいちゃついてればこうもなる。何の映画だ。

しかもスパイ側の顔が真っ赤だったとすれば、もう仕方のない事だった。

必死に楯無の口を塞いでいるシャルロットへ、刀奈は大変私怨染みた注意を入れる。

 

「シャルル君? お姉さんたちこれから訓練を始めるから、少し離れててくれる?」

 

刀奈の思ったより怖い声にシャルロットは我に返り、謝りながら楯無との距離を取った。

解放された楯無は呑気に、「じゃあ、やろうか」と嬉しそうな声を出した。ISに対しては真っ直ぐな彼だが、今はその真っ直ぐさが妬ましい。

刀奈は自らの専用機“霧纏の淑女”を展開し、主武装である“蒼流旋”を構える。

 

「お姉さん今ちょっと機嫌が悪いから、いつもの五割増し激しく行くわよ!」

 

楯無もその言葉を受けて“打鉄”を展開。普段とは違い近接ブレードを二刀で構える。

 

「俺も簪が見てるからな、いつもの五割増し本気で行くよ!」

 

『え、まだギアがあるの? 山田先生との戦闘実演より五割増しって事?』とシャルロットが引いている。

そして両者が今まさに踏み込もうとした時――――大砲の様な爆音がアリーナに響き渡った。

 

「なっ――――ちぃ!」

 

狙いは一夏だった。一夏は“白式”から送られてきたロックオンアラートから現状を把握し、“雪片弐型”によって砲弾を斬り捨てる。

太刀筋は鋭い。放たれた砲弾は二つに分かれ、地面へと墜落し爆散した。

 

「――――ちっ」

 

楯無は瞬時にシャルロットの方へ移動し、爆風から彼女を抱きかかえて退避した。

簪はアリーナの遮断シールドの外に居る為影響はない。刀奈はISを展開している。だとすれば楯無の近くに居て一番危険なのはISを展開していないシャルロットだった。

 

「わ、わ――――」

 

「喋るな。舌を噛む」

 

突然の展開についていけず唯顔を赤くしたシャルロットだが、事態を呑み込むに連れ冷静に頷いた。

 

「一先ず離れましょう。ここは危ないわ」

 

刀奈と共にアリーナの壁の近くまで退避した楯無は、そっとシャルロットを降ろす。

 

「怪我はないな」

 

「う、うん……ありがとう、帯」

 

シャルロットは降ろされた後にISを展開して自らの安全を確保する。

 

「おい、危ないだろ――――ボーデヴィッヒ!」

 

楯無は視線の先――カタパルトの終わりにISを纏い立っていたラウラへ言葉を荒げる。

彼女の専用機、“シュバルツェア=レーゲン”に搭載されたレールカノンの銃口からは煙が上がっていた。

 

「ふん、織斑一夏が私とは戦わないと言うのでな。戦う理由をくれてやっただけだ」

 

開放回線から聞こえるラウラの声。それを聞いて「またそれ絡みか……」と楯無はげんなりした。

大方、ラウラが一夏へ模擬戦を要求し、一夏が拒絶した所へ挑発行動として攻撃をしたのだろう。

この場の全員が得をしない迷惑な行動だった。軽い怪我どころか大怪我をする可能性さえあった。

 

「どうだ、織斑一夏。今のでもやる気にならないか」

 

「尚更だ。お前みたいな自分勝手な奴とやる模擬戦なんかない。言っただろ、近々学年別トーナメントがある。俺が気に入らないなら、そこで決着を付けよう」

 

「……ふん、腰抜けめ。なら、貴様はどうだ?」

 

一夏の言葉に興味を失ったように蔑み、ラウラは楯無を見た。

その視線を受け取った楯無は嫌そうに、

 

「一夏の次に俺を選んだ理由は何だ」

 

「朝、貴様の言った言い訳が気に食わん。ISは兵器だ。貴様にそれを教えてやる」

 

「……忘れてくれって言っただろ」

 

(不快ですね。まるで白騎士事件直後の世界各国の様です)

 

“黒雷”の言葉に、楯無は苦笑いで頷いた。

“打鉄”のハイパーセンサーに表示される機体情報。ドイツ第三世代型IS“シュバルツェア=レーゲン”。

対応レンジは全距離。大型のレールカノンから遠距離は対応可能であるのは予想出来るが、その他の装備は外見からだと予想は出来ない。

しかし、今楯無が纏っている“打鉄”の相手としては最悪だった。セシリアの“ブルー=ティアーズ”とは違い、“打鉄”が得意としている近距離まで持ち込めば勝ちの目が見えるわけでもない。同様に鈴音の“甲龍”の様に、互いの得意レンジである近距離まで簡単に接近させてくれるわけでもない。

特定の距離に特化していないという事はそれ自体が弱点でもあるが、両者のISには世代差による基本性能の開きがある。そこに付け入るのは難しい。

だが――――その程度では楯無が勝負を拒む理由にはならない。

 

「仮にも専用機を持つ者が、ISを唯の兵器だとしか思ってないなんてな。その内、コアに愛想を尽かされるぜ」

 

楯無はスラスターを噴かせ上空へ飛び上がる。

ラウラと高度を合わせ向き直れば、返答代わりにレールカノンを構えるラウラの姿があった。

 

「貴様こそ、教官と包村帯の試合を見ておきながら辿り着いた答えがそれとはな」

 

「それはこっちの台詞……って何だ何だ」

 

開放回線が複数開かれ、そこから思い思いの言葉が飛び出す。

 

「俺のせいでお前に矛先言って悪い! だけどお前の実力見せてやれよ、楯無!」

 

「楯無! あんた負けんじゃないわよ!」

 

「楯無さん。ボーデヴィッヒさんと何があったかは知りませんが、あの手の手合いに言葉を届けたいのなら実力を示すしかありませんわ」

 

「帯、気を付けてね。ISが使えないのは篠ノ之さんだけだから、僕達が守るから安心して」

 

複数の回線から同時に喋られて正直何を言っているのか分からなかったが、最後に入った二つの個人間秘匿通信だけは違った。

 

「楯無君、お姉さんとの訓練は今日はお預け。そのお転婆転入生に学園のルールを教えてあげなさい」

 

「楯無……ボーデヴィッヒさんに、あなたの翼……見せてあげて」

 

耳に滲みこむような二人の幼馴染の言葉。それらを含めた友人達の言葉に頷いて、楯無はラウラと相対する。

 

「必要がないのにISを傷付けるのは趣味じゃない。直撃を一撃入れた時点で終わり。それでいいな」

 

「いいだろう。一撃あれば貴様を手折るには十分だ――――!」

 

放たれたレールカノンが開戦の合図になった。

直進する砲弾を最低限の動きで避け、ラウラに向かって直進する。

中距離からの牽制用のアサルトライフルを展開するような事はしない。今日は五割増しだ。

先ずは遠距離、そして中距離。セシリアとの決闘の時の様に、相手の攻撃を避けつつ距離を詰めていく。

数は多くないが暴力の塊の様な威力の砲撃を捌き、遠距離地帯は突破した。この距離ではレールカノンのリロードが明確な隙になる為、ラウラは直ちに別の迎撃準備を整える。

 

「これを避けれるか、軟弱者が!」

 

六本のワイヤーブレードが湾曲的な動きで楯無へ襲い掛かる。

傀儡子が如き多彩な機動が行く手を阻む。数だけならばセシリアの“ブルー=ティアーズ”より上だった。

シールドで防ぐ事は許されない。相手がワイヤーという性質上、下手に防げば蜘蛛の巣の様に全身を絡めとられる。

楯無の赤い右目が集中するように細められた。

 

「――――防がない。叩き落す」

 

先ずは言葉にして目標設定。自らの距離である近距離に辿り着くには、この防御不可能のワイヤーブレードが織りなす中距離の檻が最も難攻不落なのは明らか。ここで油断する事は出来ない。

ワイヤーブレードの一つが楯無へと襲い掛かる。左腕を絡めとるまで一秒もなく――――無残に叩き落された。

 

『うっそ……』

 

一夏と鈴音の呟きが空気に溶ける。

楯無の近接ブレードの斬撃が、ワイヤーブレードの先端だけを捉え叩き落す。

無論、叩き落しただけでワイヤーブレード自体を破壊したわけではない。ラウラの操作により、他の五本と共に再び楯無へ襲い掛かる。

ならばもう一度。ワイヤーブレードが来る度に斬撃が叩き落す。それをワイヤーブレードが有効ではない範囲まで続けるだけだ。

 

「相変わらず地道な神業が得意ですこと……あなたらしいですわ」

 

斬撃の檻によってワイヤーブレードを弾く作業が続く。

何十度目かのそれが終わり、ハイパーセンサーによって補強された楯無の視界がラウラを捉える。

驚きを浮かべるその顔には、僅かな焦りが生まれている。

ワイヤーブレードの範囲を螺旋を描いた直進で抜け、一度だけ瞬時加速を使いラウラとの距離を詰めた。

最も遠い近距離の間合い。楯無はそこまで辿り着いた。

――――ここから先は自分の間合いだ。

 

「得意気になるなよ、素人がっ!」

 

即座にワイヤーブレードを収納したラウラが、プラズマ手刀を展開する。

リーチは近接ブレードより遥かに短い。文字通りの手刀クラスの超近距離武器。

それをこの間合いで展開する理由は唯一つ。

 

「見せてやろう――――貴様では追う事も出来ん高みをな!」

 

スラスターで互いに最短距離で激突する。

二刀のブレードと手刀が火花を散らし、互いの決定打を殺し合う。

しかしラウラの表情は厳しいまま、どこか焦りを感じさせる。

楯無の表情も冷静とはいかず、僅かな違和感に顔を顰めていた。

知っている――――自分はこの斬撃を、知っていた。

楯無にとっては嘗てモンドグロッソで自らの空を競い合う為に交わした刃。ラウラにとっては自らを一から鍛えてくれた恩人の刃。

 

『織斑千冬……!』

 

互いに記憶から呼び起こされた斬撃の持ち主の名を呼べば、交差した視線が答えを知らせた。

より厳密に言えば、織斑千冬が使用していた篠ノ之流。その断片を互いの斬撃から読み取っていたのだ。

違和感に納得をして、楯無とラウラの剣戟は一変する。

 

「こ、の……!」

 

「踏み込みが足りないぜ、斬撃が泣いてるぞ!」

 

ラウラの斬撃が遅れ始めた。否、テンポが一つ遅くなる。

剣戟を支配し始めた楯無の瞳は、世界最強と斬り結んだ昔を見ているようだった。

 

「あれは……」

 

「単純なリーチの差ね。私もやってるからよく分かるわ」

 

シャルロットの呟きに、刀奈が答える。

 

「近距離と言っても、お互いの武器にはリーチの差がある。私の“蒼流旋”と楯無君の近接ブレードなら、有効射程は私の方が長い。さっきの剣戟で実力は推し量れたのでしょうね。だから間合いをコントロールする戦い方に変えた」

 

「つまり、ボーデヴィッヒさんの手刀のレンジ外且つ、ブレードのレンジ内の距離を保ち続けているわけですか……これが、帯の実力」

 

「残念ね、今日の訓練を邪魔されちゃって」

 

ラウラの焦りが限界を迎えた。ラウラは右手の手刀を解除し、楯無の斬撃を左手の手刀で受け止め、その衝撃によって距離を取った。

近距離では効果の薄いワイヤーブレードを再び展開し、楯無への牽制とする。無論それ自体は楯無への有効打にはならなかったが、ラウラの狙いはそこにあった。

 

「まさかこれを使わされるとはな……!」

 

ラウラは右手を掲げ、楯無を捉えそう言った。

その言葉が招くように、楯無の動きに異変が起こった。

 

「なっ……!?」

 

「あれは……!」

 

楯無と簪の驚きの言葉が重なる。

停止してしまったかのように動けなくなった楯無へ、“黒雷”からの声が聞こえた。

 

(マスター。これは“AIC”と推測されます。ドイツ製第三世代型ISに搭載されている第三世代兵器です。別名は“停止結界”)

 

(第三世代兵器……って事は、必要なのは絶大な集中力……!)

 

「手古摺らせてくれたな……だが、これでもう終わりだ!」

 

左手に再び展開したプラズマ手刀。第三世代兵器と通常武装を同時に使用する事が出来るラウラの実力は、一年生の中でも群を抜いていた。

止めの一撃を入れようと力み、スラスターを全開にして突っ込んでくるラウラへ、楯無は静かに告げる。

 

「見事だった」

 

「なっ――――!?」

 

“打鉄”から発せられる閃光がアリーナを包んだ。

出所は楯無が直接呼んだ閃光グレネード。それを呼び出したと同時に起爆した。目眩ましとしての効果は期待していない。

目的は不意の出来事によるラウラの集中の妨害だ。

ラウラの集中力によって機能していた“AIC”の効力は失われ、閃光が止むと同時に楯無の身体の自由が戻る。

だが、もうラウラの突撃は止まらない。元よりISのハイパーセンサーには閃光は殆ど効果はない。この距離まで詰められた時点で、ラウラの勝利は揺るがない――――筈だった。

 

「な、んだと……?」

 

ラウラの身体を衝撃が襲う。楯無がラウラの横を通り過ぎ、緩やかにブレードを握った両腕を降ろす。

ハイパーセンサーに表示されているシールドエネルギーが減っていた。今までの状況を鑑みれば、一撃を貰ったのは疑いようがない事実だった。

振り返りながら、赤の右目がラウラを捉える。

 

「俺の勝ちだな。じゃ、いい加減強さだけに拘るの止めて、ISの事を一から見つめ直せ」

 

「……それだけの強さを持ちながら、持て余すとはな。今日の所は退いてやろう」

 

ラウラはピットへ向かって飛んでいく。言葉通り今日は退くようだ。

それを見送ってゆっくりと下降し、アリーナ中央付近の地面に着陸すると“打鉄”を解除した楯無。

 

「あー……しんどかった。強いな、あいつ。五割増しで掛かって正解だった」

 

(お疲れ様です、マスター。見事な戦闘でした)

 

一息吐くのも面倒そうに、刀奈とシャルロットが待っているアリーナの隅まで歩き出そうとしたその瞬間。

 

「その剣をどこで習った!!」

 

今まで楯無に一切干渉しなかった箒の声が、楯無を糾弾した。

明らかに面倒そうな顔をして、楯無は箒の方を見る。

憤慨した様子で楯無へ歩み寄ってくる箒に向かって、興味無さげに楯無は告げる。

 

「……習ったって、俺は剣道とかやってた覚えはないぞ」

 

「剣道にあの技はない……最後のすれ違い様の一閃、あれは篠ノ之流の技だ!」

 

楯無は「何の事だ」と惚けるが、箒の興奮は治まらない。

箒は感情のままに楯無のISスーツの襟首を掴んで引き寄せる。

 

「お前は篠ノ之道場の門下生には居なかった。……その剣を習ったのであれば、千冬さんか姉さんのどちらかだ……! だが千冬さんから習ったのであれば答えるのを躊躇う必要はない! つまり、お前は……!」

 

いい推理だ、と楯無は内心感心していた。

確かに、今の動きは楯無が篠ノ之束から教わったものだった。

ISに乗り始めた当時、基礎訓練としてやっていた動きだっただけで、篠ノ之流と知っていたわけではなかったが。

 

「おい、箒! 止めろって!」

 

追ってきた一夏が箒の手を楯無の胸元から引き剥がす。

未だに興奮のボルテージを上げ続けている箒を羽交い絞めにしながら抑える一夏。

 

「言え! 姉さんは今どこに居る!? お前と姉さんの関係は何だ!?」

 

「どこに居るかなんか知らない。何の関係もない」

 

「雪月……!」

 

「箒、落ち着け! 楯無が束さんの行方を知ってるわけないだろ!」

 

「……後は任せた、一夏」

 

楯無は再び刀奈とシャルロットが待っている場所へ歩き始めた。

篠ノ之箒とは深く関わる気はなかった楯無だが、少し面倒な事になりそうだと予感した。




今度は箒さんと仲良くなれる気がしない
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