とある日常の一節   作:希望光

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どうも、希望光です。
練習を兼ねてキャラクターのカップリングを書いてみました。
上手く描写できてるかわかりませんが、本編どうぞ。


とある日の氷川姉妹

 とある休日。ここ氷川家の長女である、氷川紗夜は出掛けるために自室にて身支度を整えていた。

 そして、身支度を終えリビングへと顔を出す。そこでは、テーブルの前に座りながら新聞を読む氷川家の長男である氷川洸夜がいた。

 

「——どっか行くのか?」

 

 紗夜に気付いた洸夜は、顔を上げ問い掛ける。

 

「ええ。約束があるから」

「そうか。気をつけてな」

 

 洸夜は紗夜にそう告げると、自身の前に置いてあったマグカップの持ち手を左手で掴み、その中身を口へと運ぶ。

 対する紗夜は、踵を返すとそのまま玄関へと向かい家を出る。1人残された洸夜は、玄関の閉じる音を聞きながら1人呟く。

 

「姉妹揃って何があるのやら。まあ、そういうところがそっくりで良いんだろうけどさ」

 

 天井を見上げた彼は、そっと微笑むのだった——

 

 

 

 

 

 家を出た紗夜は、待ち合わせ場所である近所の公園へと向かっていた。そして、暫く歩いてその公園へと辿り着く。

 

「あ、お姉ちゃーん!」

 

 辺りを見回していると、遠くから自身を呼ぶ声が聞こえてきた。

 その声の主は、紗夜の元へと駆け寄ってくると、そのまま紗夜に抱きついた。

 

「ちょ、ちょっと日菜……」

 

 紗夜は困惑と羞恥の入り混じった表情を浮かべながら、抱きついている日菜をはがした。

 

「そういえば、今日はどこに行くんだっけ?」

「今日は頼まれてた買い物に行くんでしょ」

「あ、そうだった」

 

 日菜は笑いながらそう言った。

 

「全く……」

 

 そう溜息をついた紗夜だったが、軽く微笑んだ。

 

(日菜らしいわね)

 

 そんな思いと共に。

 

「早いところ行くわよ。今日は忙しくなるんだから」

「はーい」

 

 そして2人は、ショッピングモールを目指して公園を出るのであった——

 

 

 

 

 

 ショッピングモールに着いた2人は、装飾品売り場を訪れていた。

 

「……これで良いのかしら?」

 

 紗夜は、手近にあったものを手に取りながら、首を傾げていた。

 

「お姉ちゃん、これとかは?」

 

 その奥の方で、日菜が手に持った商品を掲げていた。

 紗夜は手にしていたいた商品を元の場所に戻すと、日菜の元へと向かった。

 

「これかしら?」

「うん。どうかな?」

「これだと、少し幅が足りないような……」

「じゃあ、もう少し長いこっちの奴?」

「そうね、これぐらいのが丁度良いはず」

「るん! と来た?」

 

 日菜の言葉に、紗夜は少し困惑しながらも答えた。

 

「るんと来たかはわからないけど、良い感じね」

 

 そう言って紗夜は、日菜の示した商品を買い物カゴに入れる。

 それを幾つか買い物カゴへ入れ、会計を済ませた。

 

「次はなんだっけ?」

 

 会計から戻ってきた紗夜に、日菜が尋ねた。

 

「2階のお店よ」

「じゃあ早く行こ!」

「はいはい」

 

 2人は次の店へと足を運んだ足を運んだ——

 

 

 

 

 

 買い物を終えた2人は、並木道を紗夜が右に、日菜が左側に並びながら歩いていた。

 この並木は桜並木であるが、今は時期が時期のため花は咲いていない。

 2人は、何かについて話すこともなく、ただ黙々と歩いていた。

 まるで、2人の間を隔てる見えない壁があるかの様に。

 

「今日ね……」

 そんな静寂を突き破るかの様に、日菜が口を開いた。

 

「お姉ちゃんとお出掛けするの、凄く楽しみだったんだ。何処に行くか忘れちゃうぐらい」

 

 その言葉に、紗夜は目を見開いた。

 彼女達姉妹は、いつからか見えない壁で隔てられていた。

 それは、紗夜が意図して作ってしまったものなのか。

 はたまた、日菜が離れて行くことによって生じてしまったものなのか。

 今となっては、その事実は分からない。

 だが、ハッキリとしていることは、お互いがお互いに、壁のようなものに心が隔てられてしまっているということである。

 互いが壁を認識した時、紗夜は壁を生じさせてしまった事を悔い、自身を責め続けた。

 対する日菜は、どうして良いのか分からず、戸惑い、何もすることが出来なかった。

 どちらも、相手がその事で苦しんでいるのを知った上で。

 

「最近、お姉ちゃんとちゃんとお話したり出来なかったし……顔を合わせることも少なくなっちゃった気がして、私寂しかった……」

 

 そう言った日菜の顔は、とても悲しそうであった。

 

「でもね、今日お姉ちゃんが出掛けようって誘ってくれた時、

凄くるん! って来たんだ!」

 

 先程とは打って変わり、笑顔で日菜は言った。

 

「私もよ。日菜」

 

 紗夜は、少し恥ずかしそうにそう言った。

 

「本当……?」

 

 日菜は、不安そうに尋ねた。

 

「嘘ついてどうするのよ」

 

 微笑みながら紗夜は言った。

 

「……良かった……お姉ちゃんに……嫌われてなくて」

 

 紗夜の言葉を聞いた日菜は、泣き始めてしまった。

 

「バカね……嫌いになるわけないでしょ。寧ろ私も……貴女に嫌われてしまったのではないかと不安になってたわ」

 

 そう言った紗夜は、空いている左手で日菜を抱き寄せた。

 

「私もお姉ちゃんのこと……嫌いになんかならないよ……」

 

 次の瞬間、2人の言葉が重なった。

 

 

 

 

 

 ——だって、私のたった1人の妹(お姉ちゃん)なんだから(だもん)

 

 

 

 

 

 2人は顔を見合わせると、笑い合った。

 そして、また並木道を歩き始める。

 

「お姉ちゃん……」

 

 少し歩いた辺りで、日菜が口を開いた。

 

「……手繋ごう?」

 

 日菜はそう言って、空いている右手を差し出してくる。

 

「——仕方ないわね」

 

 そう言いながら微笑んだ紗夜は、左手で日菜の右手を取り繋いだ。

 そして、歩いて行く。

 

「日菜、覚えているかしら?」

 

 突然、紗夜が日菜に問いかけた。

 

「何を?」

「昔、こうして良くこの道を歩いたことを」

「うん。はっきり覚えてる」

 

 幼き頃、2人はこうして手を繋いで、良くこの並木道を歩いていた。

 

「お兄ちゃんが、私達の前を歩いてたよね」

「ええ。今も昔も、洸夜は変わらないわ」

 

 今の2人の視界には、あの頃常に自分達の前を歩いている、幼き日の兄の姿が映っていた。

 

「でも、そういうところがお兄ちゃんらしいよね」

「そうね」

 

 そう言って、2人は笑い合っていた。

 そして、笑い終えた辺りで、日菜が紗夜へと問い掛けた。

 

「お姉ちゃん、アレって」

 

 日菜が示す先には、見慣れた人影があった。

 

「間違い無いわね」

「やっぱり?」

「ええ。見間違えるわけないじゃない。私も日菜も」

 

 紗夜は、日菜へと移しながら言った。

 

「行こ! お姉ちゃん!」

「ええ」

 

 言葉を交わした2人は、その人影の方へと歩み寄っていく。

 

「お兄ちゃーん!」

 

 そして、日菜の声が辺り一帯に響き渡った。

 その時紗夜は、何時迄もこうでありたいと思うのであった。




今回はこれにて終了です。
次回は、誰のお話になるのか……未定です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。
もし宜しければ、感想・評価・改善点等を教えて頂けますと幸いです。
次回の更新も、どうぞお楽しみに!

見たいカップリングとかはありますでしょうか?

  • リサ×ゆき
  • 蘭×モカ
  • リサ×モカ
  • りん×あこ
  • そんなことより本編
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