希望の象徴   作:英雄願望

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ありがとうございます!これからも頑張っていきたいと思います!
そして、今回を持ちまして、更新速度が大幅に低下します。というのも、これからはリアルの予定が多くなってき、執筆する時間が短くなってきます。大変申し訳ありません。


9.恐怖

黒が皆を飛ばしてすぐの頃

 

「残ったのは、13号先生と俺。それに、芦戸君、麗日君、砂藤君、瀬呂君、障子君。そして、普通科の君だけのようだ。障子君、皆の位置を確認できるか!」

 

メガネ委員長はそう言いながら現状の確認と敵ヴィランに警戒しているようだ。

 

「皆散り散りになっているが、施設内に居る事は確認出来た。」

 

やけにガタイのいい6本の腕を持つ男……障子は腕の先を耳や口、目に変えて皆のことを確認出来るようだ。

 

「…………………………………………………………委員長」

 

「はい!」

 

「あなたに託します。このことを学校に伝えてください。」

 

「で、ですが!」

 

「センサーも発動せず、携帯は圏外。皆離れ離れにされました。おそらく妨害系の個性を持った(ヴィラン)をすぐさま隠したのでしょう。その(ヴィラン)を見つけ出すより、あなたが助けを求めに行った方が早い!」

 

「で、ですが……」

 

「行けよ。委員長」

 

「俺たちで何とかする。お前はお前のすべきことをしろよ!」

 

男性陣が、飯田を後押しする。麗らかともう1人もすかさずフォローを入れる。

 

「皆を救うために個性を使ってください!!!」

 

「……は、はい!!!!」

 

そして、飯田は出口に向かって駆けた。心操は飯田の事を知らず、皆が頼っていた意味が分からなかった。

しかし、今漸くわかる。

 

足が速い。

単純だが強い。その速さですぐに出口まで辿り着ける。

………………

…………

……

 

が、それを見逃す程(ヴィラン)も優しくはない。

 

「策がないとはいえ、私を前に語るとは愚かですね。」

 

「知られても問題無いから語ったんでしょうが!」

 

13号は反論と同時に自身の個性。ブラックホールを発動させた。たとえ実態が無いとはいえブラックホールを前に黒も抵抗するのが誠意いっぱいのようだ。

 

「ッ!…………これは!」

 

突如、13号の後ろから、ブラックホールが出現した。そして、13号が襲われた。ブラックホールをワープで13号の後ろに持ってきたのだ。よって13号は自身の個性で自滅させられてしまった。

 

「13号。確かにブラックホールは厄介です。しかし、あなたは災害救助を主に活動しています。よって、同じヒーローでも、戦闘は他のヒーローより半歩劣ります。」

 

黒はそう言い残し飯田をターゲットにした。

 

「逃がしませんよ」

 

「行かせるか!!!」

 

「俺らで足止めする!」

 

黒の発言に対抗するべくヒーロー科皆が一丸となっていた。心操も足止めを試みようとしたが、飯田以外目もくれず、挑発しても、無視されてしまった。すると、麗日が何かに気づいたようだ。

 

「行かせるわけないでしょ!」

 

先程まで13号の所で他の生徒に足止めされていたが、一瞬で飯田の前に立ち塞がった。

 

「行けぇぇぇ!飯田ァ!!」

 

そこへ、6本腕の生徒が黒を包み込んだ。

 

「ッ!生意気な!!」

 

黒はまた、捕縛を解き飯田の前に立ち塞がる。

 

「生意気すぎるぞメガネ!………………ッ!?」

 

「こんなんしてるってことは実体があるってことよね」

 

麗日だ。黒が身に付けていた装飾品に目をつけた。そして、自身の個性で浮かした。しかしそれでも尚飯田の元へ向かおうとする黒。

 

「させねぇーよ!」

 

ヘルメットを被った少年が肘から白い布状の物をだし、麗日が触った装飾品につけ引っ張った。どうやらタダの布ではなく、粘着性があるようだ。抵抗するも浮かされているため無駄になり。最初の位置まで戻った。

 

─自動ドア!止まっている……蹴破るか?

蹴破れる厚さなのか?

 

飯田は無事に出口迄辿り着き、強引に手動で自動ドアを開けて脱出に成功した。

 

「……脱出されましたか。

応援を呼ばれますね

………………………………

 

……ゲームオーバーだ。」

 

黒はそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

〜セントラル広場〜

 

 

遡ること5分前

有象無象を粗方倒したイレイザーヘッドは主犯と思われる不気味君を捕らえようとしていた。しかし、辿り着く迄に有象無象を相手にしていたが、その間に観察され、イレイザーヘッドの個性に対策されてしまった。

 

「…………24秒

 

…………20秒

 

…………17秒。

 

 

動き回ってわかりづらいけど、髪が下がる瞬間がある。そして、その間隔はどんどん短くなってる」

 

イレイザーヘッドはすぐさま捕縛武器とそれに合わせた近接格闘術で捕らえようとするが呆気なく防がれ不気味君の個性による攻撃で肘が崩れる。

 

「ッチ!お前が本命か?」

─肘が崩れた……奴の個性か!

 

「お前の戦闘スタイルは奇襲からの短期決戦。なのに正面から突っ込んできたって事は生徒を安心させるためか?

 

かっこいいな〜

 

かっこいいな〜

 

かっこいいな〜

 

…………ところでヒーロー。本命は

 

 

 

……俺じゃない」

 

そういうと隣に気味の悪い男がイレイザーヘッドを襲う。

 

「個性を消せる。素晴らしい力だけど圧倒的な力の前には無個性だ。」

 

手を身体中につけている男…………不気味君と名付けよう。

不気味君はそう呟いた。そして、隣にでは上半身裸で脳が飛び出ている気味の悪い男がイレイザーヘッドを地面に頭を押さえつけ身動きを封じ、腕を握り潰し、本来は曲がるはずのない方向へ無理やり曲げた。

 

「ぐぁ!…………」

─小枝を折るように……!!

体の一部を見れば消せる。素の状態でこれか!

オールマイト並みじゃねぇか

 

あまりの激痛で声を発するも頭を地面に叩きつけらる

 

そこで、漸く出久達も池を伝い近くまでたどり着いた。幸いイレイザーヘッドに夢中なようで気づかれていないらしい。

 

 

 

 

 

 

「お、おい!緑谷!どーすんだよ!相澤先生もやられてるのに俺たちが行っても殺されるだけだろ!」

 

「うん。だから倒すんじゃなくて救ける。」

 

「それって、まさか相澤先生を助けるってことなの?」

 

「うん。だけど無策で飛び込んでもどうにもならない。だから僕が囮になる。その内に2人で相澤先生をみんなの所へ連れてって欲しい。」

 

「ダメよ緑谷ちゃん。危険すぎるわ。」

 

「このままだと相澤先生は間違いなく殺される。それに、あの大男はともかく手を付けた奴の個性ならおおかた掴めた。手に触れなければ脅威じゃない。」

 

「それでも危ないわ」

 

「そ、そうだよ。さっきは偶々上手くいっただけだって!」

 

「だからって、このままじっとしているだけじゃ何れ全滅だよ。応援が来るか分からない今やれる事はやらないと」

 

「わかったわ。でも、危険と感じたらすぐ逃げることを約束してちょうだい。」

 

「うん」

 

「ぜ、ぜってー死ぬなよ!」

 

「うん!」

 

2人も出久の作戦に条件付きで納得した。そして、実行させようとした時。

 

「死柄木弔」

 

「黒霧。13号は殺ったのか?」

 

「ええ、一応行動不能には出来たのですが………

 

…………

 

……生徒が1人逃げました。」

 

不気味君は死柄木弔(しがらきとむら)といい、黒は黒霧(くろぎり)と言うらしい。

 

「はぁ〜ーーーー

 

おい、黒霧。お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ。流石にプロ何十人を相手にするのは難しい。ゲームオーバーだ…………

 

()()はゲームオーバーだ。

 

 

 

……帰ろっか」

 

 

 

「か、帰る。そういったのか!?」

 

「ええ。そう聞こえたわ」

 

「やった〜!俺たち助かるんだ!」

 

泣きながら喜ぶ峰田。どさくさに紛れて蛙吹の胸を揉んでるのは言うまでもない。

 

……逆にこの状況で胸を触る峰田の変態精神の方が怖ぇーわ!

 

確かに、2人の耳はおかしくない。出久もしっかりと聞いた。しかし疑問に残る()()という単語に…………

 

「でも、気味が悪いわ」

 

「うん。このまま引き下がる様な気がしない。何だか胸騒ぎがする。」

 

隣でセクハラを受けた蛙吹が峰田に制裁を下しているがそれどころでは無い。ここまでのことをやっておいて簡単に引下がる。

 

 

「ただ。平和の象徴の矜恃を少しでも

 

 

へし折って帰ろう」

 

 

死柄木弔はすぐ出久達の方向へ殺気と共に振り向き片手を突き出してきた。

蛙吹と峰田は突然の行動と殺気に一瞬反応が遅れ、蛙吹の顔に手が触れようとしていた。出久は先程の光景を思い出しすぐ様蛙吹を守ろうとするが追いつかない。そして

 

 

ひたァ

 

 

触れるが、何も起きない。

 

 

「かっこいいぜ。イレイザーヘッド」

 

死柄木は振り向きニタァと笑みを浮かべ、その先には個性を発動させているイレイザーヘッドが居た。

すぐ様、出久は死柄木が油断している隙に肋に自身の拳を最速でメリ込ませた。

 

「離れろ!」

 

殴られた事により吹き飛んで行く死柄木に向かって言葉を発する。

 

「ガハァ!…………クソガキがぁ……痛いんだよ!ヒーロー気取りか?

 

…………殺れ脳無」

 

死柄木を数十メートル飛ばすことに成功したが、気色の悪い男……脳無と呼ばれる(ヴィラン)はイレイザーヘッドから一瞬で距離を詰め、出久より何倍もの速い拳を出久に打ち込む。

 

「ガハァ!!!」

 

出久は脳無の動きを捉えることが出来ず、勘と、防衛本能と言うべきか、急いで防御に徹した。しかし体が間に合わず、完全な防御をする事が叶わなかった。そして、拳の威力により陸の方へ、飛ばされた。幸い受身を取ることが出来たのでダメージを抑えることが出来た。

 

「脳無の一撃を受けても生きてるとは驚きだ。」

 

 

死柄木は驚きを見せた。そして、出久にとって、初めて(ヴィラン)連合に恐怖というものを感じた。

そう。本当の悪夢はこれからだ。

…………と、出久は肌で感じた。




オールマイトの登場はもう少しあとです。轟くんや爆豪、切島の登場の方が早いです。
ご感想、ご指摘、アドバイスお持ちしております!!!

次回もお楽しみに!!!!!!!!
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