兎の姫と翼のない人間   作:604技術開発隊

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おや、また来たね……じゃあ小話に付き合ってくれるかな?

今はああして四対の翼と一対の片方が折れた翼を代わる代わる広げて飛んでいるイカロスだけどどれを始めに取り戻したか知ってるかい?
え、知らない?
そ、そうだね……知らないからこうして物語を見てるわけだ。
まぁ、前回物語を区切って次の話は兎姫とイカロスが仲良くなる話………って言ったけど、ついでに初めて翼を取り戻した話にもなるんだこれが……
すっかり忘れ……ゲフンゲフン……サプライズ!!!ってやつ?

==========================

学校に(勿論小学校な)通い始めて早くも数週間経つ……
織斑弟や篠ノ之妹が通っていることを知って驚いたが別クラスだし関係ないな。
関係あるのはあの兎(篠ノ之姉らしい)の襲撃率が高い、高過ぎる点だ。
あいつ妹と一緒に下校しているらしく(あいつは中学なのによくやるよな)偶々偶然俺が帰っているところを見かけ、下校ついでに俺を襲撃するのがパターン化しているらしい。
はた迷惑極まりない話……しかも何故か日々あいつの顔の輝きが増していっているのが引っかかる。
なんなんだ?

「たっく~ん!!!」

「アホ」カチッ

「わわわ、道路に落とし穴はズルいよ~!!!」

「ほざいてろ……一時間経ったら出してやる」

「わかった~束さん大人しくしてるよ~!!!」

「はいはい……さて、一時間なにすっかな……」

これが毎日続いているわけだ。
最初は驚いていた通行人も流石にもう驚かない。
それどころか下校時間名物になっている気がしなくもない。

「………おい、兎」

「なにかな~たっくん」

「お前この時間何やってんだ?」

「ん~?」

「暗い所で物見てたら目が悪くなるぞ……迷信らしいがな」

「たっくんこそ何やってるの~?」

「俺?俺は………明日のトラップの構成を練ってる」

「え゙……ちなみにどんなの?」

「ん?明日は思い切って痺れ罠でもしかけようかとか考えてる……」

「それはちょっとやりすぎだと思うな~」

「じゃぁ飛びかかってくるのをやめるんだな……」

「うん、無理!!!」

「よし、じゃあ痺れ罠な」

「う~酷いよ~!!!」

こんな会話が毎日続く……図らずも暇つぶしにはなってるのかもしれない。

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「ねぇねぇ、たっくん」

「珍しいな、お前が飛びかかってこないのは……どうかしたのか?」

かれこれ一年と2ヵ月が過ぎ去った

「たっくんがいつも使ってるそれとかはたっくんが造ってるんだよね?」

俺の手には巨大虫取り網が握られている……今日は出番ナシだな。

「まぁ、そうだな……何か造ってほしいモノでもあるのか?1%の情報で99%再現できるぞ……必要時間は2分半、レンジでチン!!!並の速さだ」

「たっくんてやっぱり凄いんだね……今度ね、束さんの造りたいモノの設計図が完成するんだ……」

「……俺がそれを元に造るのか?」

「うん、それでね……教えて?たっくんの秘密……」

=束side====================

「秘密………ねぇ……どこからどこまでが秘密なの俺にはわからない。隠していることが秘密なのかはたまた知られたくないのが秘密なのか、知られたくないから隠す……それが秘密なのか」

いつもと違う雰囲気のたっくん……束さん聞いてよかったのかな……こんなこと

「隠している秘密は俺が人間に限りなく近くそして遠い、生物なのか機械なのかもわからない存在だってこと。“イカロスの翼計画”により開発された“翼のない人間”が俺なんだとか……“翼のない人間”が翼を取り戻した時、ソレはイカロスになるんだとかならないんだとか……」

いきなりの告白……束さんわからないよ……

「で、だな」バサッ

「たっくんそれ………」

たっくんの背中からワイシャツ越しだったけどそれは確かに生えていた

「いつだったかな………こいつは始まりの翼ってやつだ。俺の背中から直に生えているわけじゃない。ま、こいつで空は飛べるがな。」

薄いトンボの羽みたいな翼……でも虫っぽさの欠片もない綺麗な翼……
凄い……たっくんはやっぱり!!!

==NORMAL===============

数年が経過し、束とイカロスによりISが完成した。
が、翌日イカロスがトマホークをウェポンラックから取り出し束に向けこう言い放った

「……話がある」

===本編へ===============


3.不思議な人間と取り戻した第一の翼

==束side===================

 

「トマホーク………知ってるか?核ミサイルだ」

 

たっくんの身長の倍以上あるミサイルを私に向けてたっくんは続ける

 

「兎、いや束、俺が何故こんなものを取り出したかわかるか?………いや、わかるはずだお前なら」

 

………わかってる

たっくんが何を言おうとしてるのか……

昨日完成したISを見せに行ったら鼻で笑われた。

だから………

 

「………束、間違ってもそんなことはするな。いずれ必ずチャンスが来る」

 

「………わかったよ、たっくん」

 

「………きっとチャンスが来る」

 

==NORMAL================

 

東京都庁の上空に突如として出現した“ヒトガタ”……それは都庁の真横にある建物を破壊し、敵意を見せつけると殲滅するべく出撃してきた戦闘機や戦車を破壊した……

 

______________________________________

 

「あ、たっくんからメール……」

 

『兎、テレビ見ただろ?チャンスだ、アレを使え   PS 俺は生憎学校があるんでな……お前と織斑姉は高校が振替で休みだろ?頑張れ!!!』

 

「そうか………チャンスだね!!!よ~し……ちーちゃ~ん!!!」

 

==イカロスside============

 

“ヒトガタ”は都庁上空に停滞し、付近の建物を破壊した………そこに突如現れたヒトガタ……そのヒトガタは都市を破壊していたヒトガタを攻撃し、撃墜した。

これは後に教科書に載る“白騎士事件”となっている……

大規模な破壊活動だったにも関わらず奇跡的に死傷者は0、建物が破壊されただけで終わっている。

破壊活動を行ったヒトガタの残骸は残っておらず、あとから現れたヒトガタは篠ノ之束の設計、開発されたISであると発表され、大々的に広まった。

ん?開発したのは俺なんじゃないかって?……知らね~……

 

「はてさて何だったのかねェ……このヒトガタ……」

 

あの事件以来それはもう色々あった……兎はドロンするし篠ノ之一家は引っ越すし……

兎から来るメール内容が酷いし……要人保護なんちゃらでストーカーうぜぇし……

兎とその妹の仲が悪くなってる(主に妹から兎に対して)し……

 

「あ、鐸楼さん、おはようございます」

 

「おうおはよう、織斑弟よ……ん?弾は一緒じゃないのかね?」

 

この好青年になってしまったチビッコ……織斑弟こと織斑一夏はそんな俺の苦悩を知ってか知らずか俺に絡んでくる。

俺の苦悩の一部にはお前も絡んでるんだからな………

 

「弾なら多分購買で飲み物でも買ってるんじゃないですか?」

 

「あ、そう………んで?この俺の特等席まできてどうした?」

 

「特等席って………ただの屋上の給水タンクじゃないですか……」

 

「タンクだろうがそうじゃなかろうが俺の特等席に変わりはない……いいから要件を言え」

 

「ISを造ったのが鐸楼さんだったっていうのは本当なんですか?」

 

「ハァ!?お前どこ情報よそれ……ナイナイナイ……」

 

「千冬姉から……」

 

「な!?」

 

なにやってんだ?あの女……

 

「その反応……本当なんですね?」

 

「いや、設計図の通りに組み立てただけだ俺は………多分お前でもできるぞ」

 

「それはな「いや、できる。設計図さえあれば赤ん坊でもできる。」は、はい…」

 

「……何でこんなこと聞いた?」

 

「それは……すいません鐸楼さん!!!」

 

「は?」

 

不意に屋上の扉が開き、よくわからん人間共がなだれ込んでくる。

 

「坂本鐸楼さん!!お話を聞かせてもらえませんか!!!!」

「坂本さん、IS開発の一端を担っていたというのは本当なんですね!?」

「坂本さん!!!」「坂本さん!!!」「鐸楼さん!!!」「坂本鐸楼さん!!」

 

「おい、これは一体……」

 

「束さんが………」

 

「あんの兎は!!!!」

 

ハウリングで全員黙らせたのは言うまでもない………




…………折れた翼ってのはそういうことを指してるんだけど……真実を知っているのはほんの僅か……君と私とイカロスだけ。
さて、次回は小さい鐸が登場するんじゃないかな……

wiki先生か何かに鐸について聞いてみようか。
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