僕の妻は世界一可愛い!   作:深き森のペンギン

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第3話 猫と誤解

僕と燐子は昼休みの出来事によって午後の授業に遅れてしまった。

そして、放課後居残りで掃除させられることとなった。

 

リサ姉に連絡しておこう。

 

『ごめんリサ姉、今日遅くなるかも』

 

これで良いだろう。

 

「燐子、掃除行こうか」

「うん、行こ」

 

そう言って燐子は僕の腕に抱きついてくる。

幸いもう教室には僕達以外誰もいないので、人にみられる問題は無い。

 

「燐子、まさか調理室までこれで行くの?」

「そうだよ?」

「誰かに見られたら、恥ずかしいよ」

「見せつけちゃえばいいと思うな~」

 

燐子って二人きりだとキャラ変わるな。

普段だとあまり自分を出さないが、僕と二人でいるときはグイグイ来る。

でも、燐子の新たな一面を知ることが出来て少し嬉しい気もする。

 

なんとか誰とも遭遇する事はなく、僕達は調理室に到着した。

調理室の掃除を始めて数分。

調理室は思ったより広くなく、これなら掃除もすぐに終わりそうだ。

 

「奏真君、こっちはもう終わったよ」

「ああ、こっちももう終わったよ」

 

僕達はすぐに掃除を終わらせて帰ることにした。

 

「燐子、なんというか、嬉しそうだな」

「うん。奏真君と一緒に居るのってすごく幸せ」

「そ、そうなのか。僕も燐子と居ると幸せだよ」

 

二人で歩いていると燐子の家に到着した。

二人でいる時間は、とっても短く思えた。

 

それから、帰宅すると玄関にはリサ姉の靴ともう一つ靴があった。

それと、うちで飼っている子猫のショコラが僕の所に来るのに来ない。

ああ、ユキが来てるのか。

 

「ただいま~。ユキ、来てたのか」

「ええ。ショコラちゃんが私を呼んでいる気がしたのよ」

「いつも通りだな、ユキは」

 

僕の家に来ているのは、ユキこと幼馴染みの湊友希那だ。

うちは猫を数匹飼っているので、たまにリサ姉と一緒に来る。

猫が好きで、近所の猫カフェによく通っている。

 

「友希那、ショコラちゃんが見たかったんだよね~?」

「そうよ。奏真が子猫をもらったと聞いてからずっと見たかったのよ」

 

ショコラは最近近所の家の猫が子どもを産んだがこんなにたくさん飼えない、とのことで貰ってきた猫だ。

 

ショコラは貰ってきてすぐに僕に懐いてきて、帰ってくると僕の足元に走ってきて頬をすりすりしてくる。

控えめに言って癒される。

 

「友希那も食べてく?」

「いいのかしら?」

「いいっていいって!友希那も来ると思って食材なら買ってあるから」

 

リサ姉は未来でも見えてるのか?

ユキが来ると分かってたなんて。

 

「奏真、友希那、楽しみにしててね~」

「楽しみにしておくわ」

「楽しみにしておくよ」

 

するとリサ姉は鼻歌を歌いながらキッチンに向かっていった。

 

「ショコラちゃん、あなたはどうしてそんなに愛くるしいの?」

 

そんなユキの問いかけには気づかず、ショコラは人のように仰向けで寝ている。

ショコラの寝方は結構独特だ。

一度疑問に思って調べてみた所、子猫でたまにあるらしい。

 

「これは永久保存版ね」

 

そう言ってユキはショコラのことを撮りまくっている。

その微笑ましい光景を見ていると、ユキが急に頭を抱えてあたふたし始めた。

 

「どうした?ユキ」

「写真が……撮れないの」

「ちょっと貸してくれないかな」

 

僕はユキのスマホを借りて確認すると、カメラがインカメラになっていた。

そりゃあ撮れないわな。

 

「ユキ、直しといたよ」

「ありがとう、奏真」

 

そんなこんなで時間が経ってリサ姉が夕飯を持ってキッチンからやって来た。

 

「奏真、友希那~、出来たよ~!」

 

今日の夕飯はいつもより数倍気合いが入っている。

ユキが来ているからだろう。

まあ、美味しそうだから理由なんてどうでもいいけど。

 

「リサ姉、これめちゃくちゃ美味しい」

「結構自信あったんだ~。ありがと、奏真」

 

なんだこれ、箸が止まらん。

これならいくらでも食べられる。

表情から見るにどうやらユキもご満悦のようだ。

 

僕達は夕飯を食べ終え、皆で後片付けをして、二人は帰ることとなった。

最後にユキが水を飲むショコラの様子を撮影し、二人は僕の家を後とした。

 

それから、いつも通り燐子とあこと一緒にNFOを始めた。

 

『ねぇねぇそーにぃ、さっきそーにぃの家から女の人が二人出ていったけど、誰?』

『奏真君、どういうことかな?』

『燐子、誤解だからな。従姉とその友達だから。そんな関係じゃあない』

『そうなんだ~。奏真君、ごめんね、疑っちゃって』

『いいよいいよ、一切気にしてないから。さ、次のクエスト行こ?』

『そうだね』

 

今日は次のイベントのためにあこの装備を整えることが目的だ。

結構難易度が高いクエストだが、トップレベルのタンクが一人いれば難易度は大きく下がる。

よって僕達にとってそれほどの難易度ではない。

 

『奏真君、ヒール行くよ!』

『ああ、頼んだ!』

 

僕が敵の攻撃を一身に引き受けている。

時々燐子の回復を挟んで、僕がタゲを取り続けている。

 

最後は燐子の攻撃でボスを倒す。

2時間ほど周回し、ようやくあこの装備の素材を入手できた。

 

『今日はもうちょっとレベル上げて終わろうか』

『そうだね。もうすぐでカンストするし』

 

最後に皆のレベルを少し上げて今夜は解散となった。




仰向けで寝てる子猫って可愛いですよね。
UAが結構増えてて自分でもびっくりです。
感想くださると更新頻度が爆上がりします。
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